カナーンドッグの特徴
Aneta Jungerova/shutterstock.com
カナーンドッグは、イスラエル生まれの犬です。
カナーンドッグは、スピッツタイプの犬種で原始的な容姿をしていることが特徴的な犬です。
また、粗食にも耐える事ができるという特徴を持ち、暑さが弱い為に穴を掘って涼むことが得意です。
カナーンドッグの外見的特徴
カナーンドッグは全体的に筋肉質で、力強さと機敏性、忍耐力を兼ね備えた犬で、正方形に近い体格をしています。
被毛はスムース・コートですが、ダブル・コートの被毛をしています。
ダブル・コートの被毛は抜け毛が多いという特徴がありますが、この犬のダブル・コートは抜け毛が少ないという特徴があるので室内飼育という飼い方がしやすいですね。
カナーンドッグのカラーに決まりはなく、どんなカラーも認められます。
カナーンドッグの寿命・体型
体重15~25㎏、体高48~60㎝の大型犬の分類される犬で、原始的な犬、スピッツのグループに分類されています。
また、平均寿命は12~13歳ほどで、大型犬としては長寿といえます。
カナーンドッグの歴史
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カナーンドッグは、その容姿から古くから存在していた犬種とみられがちですが、実際が1935年に作出された犬です。
地雷探知犬として訓練ができる犬を作出する為に、イスラエルに存在していたバリアタイプの犬を改良して作出されました。
イスラエルにはイスラエリアン・バリア・ドッグ、パレスチアにはパレスティナン・バリア・ドッグという犬が野生化していました。
この両犬種にはそれぞれ別の特徴を持った犬でした。
イスラエリアンは牧畜犬向きで、病気に対する抵抗力が強いという特徴を持っていましたが、人馴れが悪く訓練が難しいという特徴を持った犬でした。
逆にパレスティナンは番犬向きで、人馴れはそれほど悪くありませんが、容姿が4つのタイプに分かれているという特徴を持っていました。
選考をした結果、パレスティナンが選ばれてベースとなりました。
パレスティナンが選ばれた理由としては、嗅覚が優れているという特徴としつけがよく入り、程よい警戒心を持っているという特徴からといわれています。
主に地雷探知犬や警察犬として活躍し、最近では諸外国にも輸出されています。
アメリカにも1965年に持ち込まれましたが、容姿が華やかではない事からあまり人気を博する事はありませんでした。
ただ、徐々に地道に人気を博していき、1997年にはAKCに公認されました。
FCIにも1973年に公認されて、現在ではイスラエルの国犬やイスラエルのケネルクラブのシンボルとして認定されています。