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色別にわかる猫の特徴。瞳の色を写真と動画で解説!


猫の瞳の特徴

猫 可愛い

Studio 400/stock.adobe.com 

猫の違いを見るときに毛色で見分ける事が多いですが、瞳の色の違いを知ると猫の魅力がまた一つ増えると思います。

猫の目は虹彩の割合が多く、人でいうところの〝白目〟部分で角膜と水晶体の間の薄い膜を虹彩と言い、この虹彩の色で猫の瞳の色を判別します。

余談ですが、猫は大きな瞳でさぞかし視力が良いのだろうと思われがちですが、実は人で例えるならば0.3程の視力しかなく、ハッキリ見える距離は75cm先の物で、逆に25cmより近くの物はボヤけて見えているのです。

更に、赤色を認識することが出来ず赤は黒っぽく見えているのだとか。

こんな特徴を持つ猫ですが、瞳の色の違いはどうやって決まるのでしょうか。

猫の瞳の色が違うのはなぜ?

猫の瞳の色は、黒目の部分を被って光量を調節する役目がある虹彩の色で決まります。

そして虹彩の色は、メラニン色素の量で違ってきます。

メラニン色素の量が少ないと瞳には色が付かないので、空が青いのと同じようにブルー、グリーン系の瞳になります。

それとは逆でメラニン色素の量が多くなると銅色と称されるカッパーになってきます。

それぞれ段階的に変わってくる色合いで識別されています。

一般的に7段階にしたがってグリーン系の色合いからカッパーに至るまでの種類に分けられて区別されています。

しかし例外的な目の色をした猫もいますのでそれらを加えると猫の目の色の違いはかなり多くなることでしょう。

メラニンは被毛の濃さにも関係するので、メラニンがなくて白い猫は青い瞳になる特徴があります(被毛の色には別の遺伝子も関与するので、多の瞳色もあります)。

代表的な瞳の色

猫の目の色はたくさんの種類がありますのである程度系統分けされて見分けられています。

グリーン・アクア、ヘーゼル、アンバー、カッパーは猫の目の色を大きく四つに分けた場合の代表的な色となります。

それぞれメラニン色素の量によって出てくる色ですのでそれらの色を見るだけである程度地域性や傾向を知ることができるので猫種を見分けるのに役立ちます。

ではそれら四つの目の色を詳しく説明していきます。

グリーン・アクア

猫 目の色

rukawajung/shutterstock.com

チンチラがマリンブルー、シャム(サイアミーズ)がブルー、トンキニーズがアクアの瞳という特徴で知られています。

とはいえ私たち人間はアクアとして色を識別していますが、実は青く見えているだけなのです。

猫の目の色が青く見えている場合は私たちから見て青と認識しているだけです。

メラニン色素をほとんどといっていいほどもっていない猫の目は透明になっていますがこれが私たちの目に入ってくると変わってきます。

その透明の目が人間から見ると青く見えてしまうものなのです。

ですからグリーンアクアとして見ている猫の目は実はアクア色ではなく透明であり厳密に言ってアクアではないといえるでしょう。

何とも不思議な色ですね。

今度アクア色の目をした猫を見つけたらじっくり観察してみてください。

透明に見えなくもないかもしれませんよ。

ヘーゼル

 猫 ヘーゼルアイ

Svetlana Larina/shutterstock.com

虹彩全体にメラニンが行き渡らないため、外側がブルーやグリーン、内側に行くにつれてヘーゼルナッツのハシバミ色になるグラデーションカラーが特徴です。

簡単に言えばヘーゼルは緑色の系統をした目ということになります。

こちらもやはりメラニン色素の量が関係しています。

アクアよりもメラニン色素が入っているとはいえそれほど多くはありません。

そのため緑色といわれるヘーゼルになるといわれています。

こうした目の色合いはヨーロッパ系の猫種によく見られます。

目の色でルーツを探ることができるのは面白いですよね。

とはいえヘーゼルの目はヨーロッパ全域で見られるわけではなく寒い地域の猫種によく見られるようです。

また太陽が一年を通してあまり射さないような地域でもヘーゼルの目をした猫を見出すことができるようです。

ということは日本猫の目からはヘーゼルは出ないということになります。

確かに身近にいる猫の目をよく見てみると良く分かると思います。

純粋は日本猫の目はヘーゼルとは違う色をしていることに気が付かれると思いますよ。

とはいえ洋猫がミックスした日本猫などにはこのヘーゼルの目をした猫を見ることができます。

アンバー

猫 アンバーアイ

Valeska Engel/shutterstock.com

琥珀色のアンバーは、薄い緑とか黄色とも表現されるグリーンとカッパーの中間色です。

ヘーゼルのようにメラニンの偏りがなく、均一な茶色になりますが、グリーンから茶色までのグラデーションになっている目とも表現されることもあるようです。

そしてヘーゼルよりもメラニン色素は多めになっています。

ヘーゼルはいくつかの色が入っていて色を構成していますがアンバーは単色の黄色になります。

黄色の場合は人間の目でみる判断になるので単に黄色というよりもゴールドと評されることもあるようです。

確かに私たち人間の判断とはいえ黄色の目とされるよりもゴールドの目をもった猫と評された方が品格も上がりますし価値も上がるような気がしますね。

不思議なものです。

カッパー

猫 カッパーアイ

Zhalabkovich Yauheniya/shutterstock.com

カッパーは銅色です。

メラニン色素の量が多い虹彩の特徴です。

そのため単に銅色とだけでなく茶色に見えたり赤色にみえたりすることもあるようです。

カッパーの目をした猫を見かけたらじっくり観察してみると面白いかもしれません。

光の加減では銅色が赤色に変化して見えることもあるかもしれませんよ。

このカッパーは太陽の光を沢山浴びる猫種に見られる目の色になります。

太陽の光が入りやすい地域は比較的温暖な地域といえます。

ですから日本猫も比較的こちらの目をした傾向があります。

またメラニンには紫外線による瞳の損傷を防ぐ機能があり、日照量が多い日本の猫などに多い瞳の色と見ることもできます。

銅色は濃い目の色にみえますが太陽を浴びやすい猫はこうした濃い目をするようになったのですね。


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