地震を予知した犬の前兆行動とは？
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地震で揺れる前に逃げる犬
地震を予知して揺れが始まる前に逃げ出す犬の、有名な動画です。
2010年1月9日に発生した米国カリフォルニア西海岸のユーレカ地震で、震源地は海岸沖53kmの地点です。
画面に登場する「地震犬」として有名になったのは、動物保護施設から引き取られた3歳のレトリーバー・ミックスのソフィ。ソフィが住んでいたのは、西海岸にあるハンボルト郡の海岸近くで、飼い主さんはお利口だと思っていたけど地震まで予知するとは思わなかった、とのことです。
緊急地震速報と同じ原理？
ソフィが地震を予知できたのは、気象庁が運用する緊急地震速報と同じ原理と考えられます。
地震が起きると、震源地からは揺れは小さいが速く伝わるP波と、揺れが大きく遅く伝わるS波が発生します。
P波をS波の速度の差は3km／秒なので、ユーレカ地震の場合、P波を海岸近くで感知して、揺れが大きなS波が海岸近くに到達する時間は約20秒。行動を起こす時差を考えると、ほぼ動画に一致します。
地面に体が接している犬は、微妙な揺れであるP波に敏感です。ソフィはこれを感じたのではないでしょうか。
こうした予知による前兆行動は犬に限らず猫にも見られますが、人間と同じように能力に秀でた犬とおっとりタイプの犬がいるようです。
犬は前兆行動として、仲間に危険を知らせるように吠えることがあります。いっぽう猫は物陰に身を潜めたり、飼い主さんのベッドの下に隠れて、ご主人を盾に我が身を守ろうとしたりします。
他のケースに見る犬の前兆行動
犬が地震を予知する前兆行動には、P波の感知では説明がつかない、より早期からの異常行動があります。
1995年の阪神淡路大震災や2011年の東日本大震災のときには、前日から当日にかけて犬が地震を予知していたとも考えられる異常行動をとったことが報告されています。
犬が地震を予知したときに行う前兆行動としては、先の動画のように逃げるほかに次の行動があります。
・異常な鳴き声で吠える
・落ち着きがない
・外にいた犬が室内に入りたがる
もし飼い犬がふだんと違う行動をしたら、動画などに記録しておくと良いかもしれません。
犬がふだんと異なる行動をするときは、健康の問題によるケースもあるので、こうした観察や記録は診断にも役立つことがあります。
ラサ・アプソは雪崩探知犬
犬が地震を予知できるのは、電磁波や空中放電を感じるから、とかにおいや聴覚が優れているから、などの説があります。
優れた能力が発揮されるのは、地震だけでなく他の自然現象の予知にも現れます。
人気の室内犬シーズーの祖系のひとつであるラサ・アプソは、チベットの寺院で飼われていた聖なる犬で、雪崩を予知する不思議な能力があったと言われます。これは山岳地帯に適応した犬が、雪崩の予兆音を拾うからとも考えられます。
その他にも特殊な能力を持った犬
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麻薬探知犬の活躍
犬の優れた能力は、地震予知だけでなく災害救助や違法薬物の通関検査の場面でも活躍します。
特に人間と比べて優れた嗅覚を利用した麻薬探知犬は、テレビ番組にもよく登場しますね。犬の嗅覚は人間の百万倍から１億倍とも言われ、違法薬物や爆発物を探知する能力があります。
癌を予知する犬、死を予知する猫
犬の嗅覚が発揮されるシーンによっては、不思議な現象を予知するかのように見えることもあります。
癌患者の呼気に含まれるバイオマーカー物質を犬が嗅ぎ分けることで、癌の早期発見をする癌探知犬は、予知と言うより検査の域に近い根拠もあるようです。
画像は死期を予知する猫として有名なオスカーです。
2005年に生まれ、殺処分されるところを保護施設に引き取られて、老人ホームでセラピーの仕事をするオスカーは、死期の近い老人に寄り添う前兆行動で、死を予知する猫として有名になりました。
中国の言い伝えに、人は生前善行を積むと来世にまた人として生まれ変わることができ、十回人間に生まれ変わると次の世は猫になることができる、というのがあります。
猫が室内の一点を見つめているので、何かなと思って視線を追うと地縛霊がいた、なんてことを猫飼いさんはよく経験しますよね！
大谷翔平・野球ニュース