ソマリの特徴
美しい毛並みしなやかなボディそして澄んだ鳴き声!
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身体的な特徴
頭は小さく緩やかなV字型で、大きな耳があります。
セミロングの体毛とそれより長めの毛で覆われた狐のようなふさふさした尾が特徴で、首周りにはボリュームのある毛が生えており、ライオンのたてがみのようです。
被毛はダブルコートで、1本の体毛が濃淡の縞模様になっています。これをティッキングと言って、光の加減で色味が変わって見え、キラキラ輝いてとても綺麗です。
体毛はレッド、ルディ、ブルー、フォーンがあります。
目は大きくアーモンド形で、色はゴールド、グリーン、琥珀色です。
最大の魅力はその鳴き声! とても美しく澄んでおり、「鈴を転がしたような声」と言われています。
寿命や体型
ソマリの平均寿命は10歳~15歳くらいです。8歳くらいから体が衰え始め、徐々に睡眠時間が長くなり、1日中あまり動かずに寝て過ごすことが多くなります。
運動量が落ちてきたら、飼い主さんが運動させるようにしましょう。
標準的な体重は3kg~5kgでやや小さめです。体格はアビシニアンと同じく筋肉質です。
すらりと長い首と手足を持ち、スレンダー。胸元を覆う毛とバランス良くしなやかに曲線を描く尾により、エレガントなシルエットを作り出しています。
ソマリの歴史は?
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ソマリはアビシニアンの長毛種です。名前の由来は、アフリカのアビシニア(現在のエチオピア)の隣国、「ソマリア」から来ていますが、原産地はイギリスです。
アビシニアンの突然変異で現れた猫を計画繁殖させたのが現在のソマリになります。ですが、第二次世界大戦後の異種交配で生まれたものと考えられていたため、育成に否定的な繁殖家が多く、あまり好まれていませんでした。
そのため、ソマリはショーには出されず、一般家庭のペットとして譲らることが多かったようですが、1963年にイタズラでショーに出る猫たちのゲージに混じって、ソマリを審査用ゲージに入れておいたブリーダーがいました。
それを発見した審査員が感嘆の声をあげ、長毛種のアビシニアンを注文したことからソマリの育成が始まったと言われています。