ジャックラッセルテリアは抜け毛が多い犬
ジャックラッセルテリアはキツネ狩りの犬
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英国の教区牧師だったジョン・ラッセル(あだ名がジャック)氏が、近所の牛乳屋さんからトランプという名の白い小さなテリア犬を購入したのが始まりです(1819年)。
トランプが気に入ったラッセル牧師は、フォックステリアと交配してジャックラッセルテリアの原型を作りました。
ジャックラッセルテリアはキツネ狩り用に作出されたワーキングドッグなので、活発で攻撃的な面もある犬です。
被毛はダブルコートで、スムース、ブロークン、ラフの3タイプがあります。
スムースは1年を通して抜け毛が多い
季節の変わり目に脱毛が多いのが特徴ですが、毛足の短いスムースは1年を通して脱毛が多く、抜けた毛も繊維に刺さって取れにくいため対策が必要です。
専門のブリーダー情報には、ジャックラッセルテリアはワーキングドッグとして、走り回る血統であり、子犬の頃からしつけが必要で抜け毛も多く、飼育が簡単な血統ではないことが記されています。
しかしその見た目から、愛玩犬として日本の気候風土で室内犬として育てようとした人は、抜け毛の多さや性格に戸惑い対策に窮することがあるようです。
ジャックラッセルテリアの抜け毛への対策
栄養の問題や病気への対策
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日本では小型犬が好まれるので栄養制限することもあるようですが、必要な栄養の欠如が抜け毛の原因になる場合もあるので、対策として必要な栄養を含むフードを選択しましょう。
皮膚病は脱毛の原因になります。また皮膚疾患が甲状腺機能低下によることもあります。
動作が鈍くなったり、痩せてきたりした場合は獣医さんで検査して対策を施しましょう。
シャンプーによる対策
シャンプーによって皮膚を清潔に保つ必要がありますが、きれいに乾かさないと抜け毛の原因になります。
週1回くらいシャンプーしたら、タオルで拭き取ってドライヤーで乾かします。耳などに湿気を溜めたままにしないよう注意しましょう。
グルーミングによる対策
スムースはスリッカーブラシなどを使って、毎日ブラッシングしてあげます。
ブロークンやラフは、手やブラシで抜け毛や絡まった毛の処理を行います。
専用のナイフで不要な毛を処理するのは、飼い主さんが自らできない場合はトリマーさんにお願いします。
ジャックラッセルテリアに似た血統も抜け毛対策に注意
パーソンラッセルテリア
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パーソンは「牧師」の意味で事実上ジャックラッセルテリアですが、血統公認団体によって商業上ブランド名を分けている場合もあります。見た目はジャックラッセルテリアと変わらず、同じ抜け毛の問題を抱えているので、対策が必要です。
欧米とアジアでは気候も犬への接し方も違うことが多くあります。
畜産が盛んな欧米でワーキングドッグとして育種された血統を、見た目だけで日本の室内犬にすると「こんなはずじゃなかった」と戸惑うこともありますので、血統犬を飼う場合は専門ブリーダーさんの情報なども確認しておきましょう。
ジャックラッセルテリアという犬種をご存知ですか?家族以外の人にもフレンドリーに接してくれる性格で、俊敏に走り回る小さな体は小動物を追う猟犬の特徴です。今回は元気いっぱいのジャックラッセルテリアの歴史やしつけ、飼い方のポイントをご紹介します。
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