バーマンの特徴
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「聖なる猫」「幸福を呼ぶ猫」として大切にされてきたバーマン。
上品なルックスに加えて、穏やかで時にチャーミングな性格も魅力です♪
身体的な特徴
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バーマンは「ゴールデンミスト」と呼ばれる淡いクリーム色の長毛を持ち、脚や尻尾、顔、耳にこげ茶やグレーのポイントがあるのが特徴です。
また、手と足の先は手袋をしたように真っ白の毛が生えていて、前脚は「グローブ」、後ろ脚は「レース」と呼ばれます。
バーマンの両耳の間は広く、丸みのある大きな顔に、卵型のサファイアブルーの目がエキゾチック。
鼻筋もすっと通っていて高く、パーツの配置もバランスが良いので整った顔立ちが引き立ちます。
体型は胴が長くがっちりしていて、ふさふさした尻尾もチャームポイントです。
平均体重はオスが4.2kg~7kg、メスが3~4.5kgです。
一般的な猫と比べてもちょっと大きめですね。
ラグドールとの違い
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バーマンはラグドールとよく似ています。
どちらも青い目をしており、全身同じようなカラーのふわふわの毛で覆われています。
しかし、バーマンよりラグドールの方が一回り大きく体重も重く、前述のような脚先の毛の特徴がないので、そこで見分けることができます。
とはいえ、特徴がよく似ていて見分けるのが難しい猫もいるので、血統書をしっかり確認しましょう。
寿命
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バーマンの平均寿命は10歳~13歳くらいですが、しっかり体調管理をして飼ってあげればさらに長生きすることもあります。
しっかり愛情を注いであげましょう♪
バーマンの歴史は?
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ペルシャー周辺が原産といわれる猫、バーマン。
古くからミャンマーの山奥の寺院で飼われ、古代タイの文書にもその存在が記録されていることから、釈迦の誕生より以前からいた猫という長い歴史を誇っています。
また、「ビルマの高僧ムンハーが息を引き取るとき、寺院に住んでいた白猫がムンハーの上に飛び乗った。するとその猫の被毛が金色に、目の色がブルーにが変化し、バーマンの祖先となった」という、伝説を持つ猫でもあります。
そのため、故郷のミャンマーでは、バーマンは「聖なる猫」として大切に扱われています。
20世紀初めごろ、ミャンマーではイギリスや中国が覇権を争い、支配下に置こうとしていました。
それに反対する国民の動きもあり、治安が乱れ、強盗が多くなっていたため、寺院を警備していた2人のイギリス軍人がペアのバーマンを当時住んでいたフランスに持ち帰り、初めてバーマンが西洋に渡ったとされています。
移送中にオスは亡くなってしまいましたが、メスがすでに妊娠していたため、このメスと子猫たちが最初のバーマン繁殖の基礎となったとされています。
その後、第二次世界大戦で世界中が食糧難に陥り、バーマンは絶滅しかけたものの、毛色の似ているシャムやペルシャなど長毛の猫を交雑し、復活のために計画繁殖されました。
当初はシールポイント(こげ茶)しかいなかったバーマンは、この時の交雑でブルーポイント(グレー)などの新しい毛色が生まれることになりました。
バーマンの性格
温厚で辛抱強く優しい。できた猫ちゃんです♪
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賢くて純情・温厚
バーマンはかしこくて飼い主に従順な、温厚な性格の猫です。
人見知りしやすいところはあるものの、飼い主に迷惑をかけるような行動をとることはあまりありません。
他の猫や犬ともうまく暮らすことができ、辛抱強いので子どもと一緒に住むのにも向いているでしょう。
バーマンはもともと人間が好きなため、家族みんなと仲良くできますが、気に入った相手には家の中でずっと付きまとうくらいの愛情を示すこともあります。
家事や仕事を手伝おうとしてくれるかもしれませんよ。笑
のんびり屋さん
おとなしい性格のバーマンは、しつけもしやすいといえるでしょう。
遊び好きではありますが、どちらかというと「寝ているほうが好き」というのんびりした一面もあります。
バーマンとは、遊ぶことそのものよりコミュニケーションをとるために、おもちゃなどを使って遊んであげると喜ぶでしょう。
子猫~若猫のうちは運動量が多いバーマンですが、成猫になると落ち着いてきます。