猫がおすわりするなんて!
Elya Vatel/shutterstock.com
どうですか。猫がおすわりしてますよね。海外の猫はお利口なんだなあ、というわけではなく、日本にもお利口な猫がいっぱい。動画サイトを探せば、おすわりをする芸達者な猫さんが、たくさんいます。なかには、たまたま猫が座った瞬間に、飼い主さんが「おすわり!」と声をかぶせている?のもありますけど。猫も犬と同じくらいお利口なので、飼い主さんが方法さえ覚えれば、いろんな芸を見せてくれますよ。
【しつけ】猫におすわりを教えよう
Tony Campbell/shutterstock.com
猫におすわりを教える方法は、意外に簡単です。
おすわりのしつけに準備するもの
大好きなおやつ。いつものカリカリより、ちょっとグレードをあげて、良い匂いがする猫用ビスケットかクッキーを用意しましょう。小さく砕いてひとくちサイズにしておきます。
しつけをするタイミング
犬はもともと群で生活する生き物なので、リーダーの命令に従順。しつけや訓練もやりやすいですが、猫は気が向かないと言うことを聞いてくれません。おやつで釣るのが一番ですね。あとは猫がほどよく空腹になるのを待ちましょう。
しつけ方法1.芸やしつけの動作を反復練習する方法
①「おすわり!」と声を掛けながら、猫の頭の上におやつをかざします。
②猫がおやつを目で追いながら上体を反らすと、自然に腰を落としますので、おすわりの体勢になったら、おやつをあげます。
芸をよく覚えてもらうコツは、「おすわり!」と、恥ずかしがらずにはっきりと言うことです。猫は言葉の意味はわかりません。ただ飼い主さんの語調とおすわりの動作を結びつけ、この声がしたときに腰を落とすと、おやつが天から降ってくると学ぶのです。
しつけ方法2.クリッカーを使う方法
DenisNata/shutterstock.com
犬のしつけ法として紹介されてきたクリッカーを使う方法は、猫にも効果的です。クリッカーとは、カチッというほどよい音がする玩具で、300円くらいで通販でも入手可能です。
準備練習
おすわりをしつけたい猫に、おやつを見せながらクリッカーを鳴らし、カチッという音がすると同時におやつをあげます。これを繰り返す事で、猫はクリッカーの音とおやつを関連づけ、この音が天使のラッパのような、幸運をもたらす福音に思えてきます。猫は犬ほど嗅覚が鋭くありませんが、音に対しては敏感なので、クリッカーの音にはきっと興味をもってくれると思います。
さあ、おすわりの芸を教えましょう
あとはおやつを直接あげるのと同じ。猫の頭に手をかざすなどして、「おすわり!」と声を掛け、猫が上を向きながら腰を落とすとクリッカーをカチッ。これがおやつの代わりです。
30センチくらいの棒(ターゲットスティック)を使う方法もあります。猫は細長い棒に興味を示しますので、指の代わりに棒を鼻先にかざして練習します。
猫のしつけに応用
Stanimir G.Stoev/shutterstock.com
クリッカーを使ったしつけは、おすわりのような芸だけでなく、生活のさまざまなシーンでのしつけに有効です。
クリッカーのカチッ、が褒め言葉のように「良いこと」、天使のラッパだと思い込んでいるからです。いたずらな猫と生活していると、「やめなさい!」と叱ることが多いですが、クリッカーを使って褒めて伸ばしてあげましょう。
うちの子はもう大きくなっちゃったから、なんて嘆く必要はありません。
大きくなってからでも、猫は芸を覚えてくれます。ただおやつをあげすぎて太らせたり、芸を強要しすぎて嫌われないようにしましょうね。