飼い主さんでも知らない猫の習性がある?!
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「よく見かけるけど、なぜこんなことをするのか理解できない」と言われる猫の習性は、実はたくさんあります。
もちろんすべての理由が解明されているわけではありませんが、さまざまな研究によって、猫の習性の意味はかなりの部分が明らかにされてきました。
今回はそんな猫の習性の中でも、飼い主さんでもその理由を知らないことが多い習性について解説をする【後編】です。
前編をまだご覧になっていない方はそちらもおすすめなので、ぜひ見てみてください♪
猫の変わった習性⑤:首の後ろをつまむとおとなしくなる
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猫の首の皮や肉はとてもやわらかく、人間の手でつまむことができます。
首の後ろをつまんだまま持ち上げることもできるほどです。実際にやったことがある人もいれば、動画や画像でその光景を見たことがある人も多いはずです。
そして首をつかまれている猫に限って、体はだらりと脱力しています。なぜそんな「きつそうな態勢」または「痛そうな行為」に対しておとなしくしているのでしょうか?
実はこの現象が起こるのは、「母猫が子猫を運ぶ方法」として本能と体に記憶されていることが原因です。
子猫が暴れてしまうと、母猫はスムーズに子猫を運ぶことができません。そのため子猫の体は、母親が首の後ろをつかむと心拍数や鳴き声が減少したり、動かなくなったりします。
これは猫の体に刻まれたメカニズムです。
そして成長してもこの効果はある程度残っており、ほとんどの成猫が首をつままれるだけでおとなしくなります。
猫の変わった習性⑥:爪をとぐ
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爪とぎが大好きな猫は、いろんな場所で爪をといでしまいます。猫の爪とぎで家具やカーテンが台無しになった方もいるはずです。
爪とぎには古い爪を取り除く働きがあります。猫は常に新しい爪を出しておくことで、獲物をしとめやすくしたり、木に登って逃げやすくしたりしているのです。
爪は命にかかわる道具なので、本能に刺激されて爪とぎを日常的に行ってしまいます。
猫の変わった習性⑦:うんちに砂をかける
猫は排泄後に、排泄物に砂をかけます。これもよく考えると不思議な習性です。
実は、この行為には自分の身を守る目的があると言われています。
例えば、強いニオイを砂で覆い隠すことで、自分が外敵に見つかりにくくなります。
猫が必死で自分のうんちを隠そうとするのも、本能的な防衛反応から来ていたと分かると、納得できるのではないでしょうか?
このように猫には本能に導かれた変わった習性があります。その理由を知っておくと、猫の気持ちをさらに把握してあげられます。