リーダーになるのは、群れの中で最も強い犬
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野生の犬の群れでリーダーになるのは、群れの中で最も強い犬です。 力が強いものが弱いものの上に立つという、非常にシンプルな条件で序列が決まります。
ですが、人間に飼育されている場合、単純に力が強いというだけではなく、飼い主さんとの関係や、飼育されている期間など、野生にはない要素が犬同士の関係にも影響を与えます。
飼い主さんがリーダー
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人間に多頭飼いされている犬の場合、リーダーは人間、つまり飼い主さんです。 これは野生の群れとの大きな違いで、たとえ複数の犬が群れを成すように生活しているとしても、犬同士の力関係よりも、飼い主さんが決めたルールに従って生活するということです。
なぜなら、犬の群れではリーダーが絶対的な権威を持ち、他の犬はリーダーの意向通りに動きます。 2番目や3番目の順位の犬がリーダーに逆らったり、4番目の犬がリーダーの指示に背いて2番目の犬に従うことはありません。
ですから、リーダーである飼い主さんと、それぞれの犬の関係性を他の犬も尊重します。 犬同士で「俺の方が強いぞ!」とか「勝負で決めよう!」とはならず、「リーダーがあなたを認めてるから自分も認めます」という気持ちで、飼い主さんが決めた順位を受け入れます。 正直、気になるのは飼い主さんにどう思われるかだけで、他の犬のことはそれほど気にしません。
犬の個性も影響する
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多頭飼いでは飼い主さんとの関係が最優先されますが、個々の犬の性格も群れの関係性に多少の影響を与えます。
大抵の場合、まず一匹の犬を飼い始めてから、もっと多くの犬を飼いたいと思うようになった飼い主さんが他の犬を迎えたり、飼育中の犬が子犬を産んだりと、徐々に頭数が増えていくので、飼い主さんとの時間が一番長い順にポジションが上です。
しかし、後輩犬が負けん気が強かったり、嫉妬心が強かったりすると、飼い主さんの注意を自分に向けるために、何かと問題を起こします。
また、どうしても相性がよくない犬同士がけんかをすることもあります。 このような小競り合いは、本来の犬ならではのパワー勝負で決着をつけますが、頻発するようなら、相性が合わない犬同士を離したり、先住犬を常に優先するなど飼い主さんがリーダーらしく行動すると、飼い主さんの意向を受け入れるはずです。
個々の個性や犬の気持ちを思いやれる、優しくて頼もしいリーダーと思われるようになりたいですね。