愛犬にとって見上げるという行動は、飼い主さんと目を合わせて”アイコンタクト”を取りたいという意思表示の表れです。
なぜなら犬は体が小さく、人間である飼い主さんと目を合わせるためには見上げる必要があるからです。お散歩中は並んで歩いてることが多いので特にそういえるでしょう。
愛犬が散歩中に見上げてくる心理は?
犬の行動から読み取れる心理は一つではありません。愛犬が散歩中に見上げてくる行動から読み取れる複数の心理があります。
sumukichi/3DAY
心理1:『幸せです♪』
お散歩は犬が飼い主さんを独占できる最高の時間です。犬はその時間をとても楽しみ、幸せをかみしめているのでしょう。そんな嬉しさや幸福感が自然に表れて、満面の笑みで飼い主さんを見上げます。
こんな時は飼い主さんのほうでも笑顔を返してあげましょう。そうすると、愛犬もしっぽを思いっきり振って応えてくれるはずです。
このように、犬は”アイコンタクト”をして、飼い主さんとのコミュニケーションをはかりながら喜びを共有するよう心掛けていると考えられます。
心理2:『散歩コースを変更したいです~』
犬は好奇心が旺盛なので、いつも同じお散歩コースだと飽きてしまうかもしれません。
交差点などで立ち止まってチラッと飼い主さんを見上げるようであれば、「こっちに行きたいです」と訴えていると考えられます。
時間が許すなら冒険に出かけてみましょう。愛犬の好奇心が刺激されますし、飼い主さんも新たな発見があるかもしれません。
心理3:『側にいますか?!』
心配性の性格を持つ犬に多いといわれている気持ちです。特に飼い主さんから片時も離れたくない犬は、お散歩中も自分から離れていないかを確認します。
何度も見上げることで、飼い主さんの居場所を確認して安心感を感じるのでしょう。
心理4:『お散歩コース、合っていますか?』
お迎えして間もない場合やお散歩コースを覚えていない場合に、道を確かめるために何度も飼い主さんを見上げる犬がいます。
不安な状況で、信頼できる飼い主さんだけを頼りにお散歩している様子をうかがえるでしょう。
kotamimi0403/3DAY
心理5:『いつもと違うよ!!』
犬にとって、お散歩は運動だけではなく縄張りをチェックする意味も込められているので、散歩中は常に感覚を研ぎ澄ませています。
いつもと違う状況を目にしたときには飼い主さんを見上げて、リーダーの指示を待っていると考えられます。
心理6:『飼い主さんはどうしたいの?』
散歩中に定期的に飼い主さんを見上げることで、この後どうしたいのか様子をうかがっていると考えられます。
「次はどこに行くのか?どこで休憩するのか?」などのチェックをしているのでしょう。飼い主さんの言う通りにすれば間違いないという信頼の表れです。
散歩中に限りませんが、何か悪いことをした時も怒られるかどうかと飼い主さんの様子をうかがうために見上げます。これはきっと、気まずい思いをしているのでしょうね。
心理7:『気づいてよ~』
愛犬が散歩中にずっと見上げてくるのであれば、何か訴えたいことがあるのでしょう。足に違和感があるとか、地面が熱いなどで歩くのがつらいのかもしれません。
もし、愛犬が何度もこちらを見上げてくるようであれば、休憩して様子を見てください。小型犬であれば抱っこで家に帰ってあげても良いですね。
心理8:『要求があります』
犬は、ちょっとしたことでも飼い主さんに訴えたいことがある場合に見上げてくることがあります。たとえば、”お水が飲みたい”ときや”おやつがほしい”ときなどです。
散歩中は運動をするので、愛犬も水分補給は欠かせません。愛犬用の飲水も用意して出かけましょう。しつけ用のおやつも持参してあげれば拾い食いを防ぎ、ちょっとした芸を教えるのにも役立ちます。愛犬のほうも、おやつがもらえてお散歩がもっと楽しい時間になりますね。
まとめ
sumikorukiruru/3DAY
愛犬が飼い主さんを見上げるという何気ない行動にも、たくさんの心理が隠れています。
本来、犬は相手と目を合わせることを苦手とする生き物です。それなのに飼い主さんと”アイコンタクト”を取るということは、それだけ飼い主さんを信頼しているといえます。
犬の散歩は縄張りチェックの意味もあります。愛犬が好奇心を満たせるような工夫をすることで、ストレスを発散してあげられるかもしれません。
このように、愛犬が信頼して”アイコンタクト”を取ろうとしている時は、その心理を読み取ってかなえてあげましょう。愛犬は飼い主さんとコミュニケーションが取れたと分かると喜びを感じるので、お互いの信頼関係はより強くなるに違いありません。