「食器の洗い方なんて教わるまでもない」と思われるかもしれませんが、本当に自己流で大丈夫か具体的に考えてみてください。 「人間の洗剤でも猫の味覚や健康に影響がないの?」 「スポンジは人間用と共有しても大丈夫?」 「食事のたびに洗うべき?それとも時々でも問題ない?」 このように、細かい部分で不確かなことがあるはずです。
この際ですから一度、猫と飼い主さん両方の衛生面に配慮した、正しい猫用フードボウルの洗い方を把握することをおすすめします。
人間用の洗剤で洗っても大丈夫?
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人間用の洗剤が絶対NGというわけではありませんが、おすすめかつベターなのは、猫専用の洗剤を使用することです。その根拠は、「猫の嗅覚」「苦手な匂い」「バイオフィルム」の3つです。
猫の嗅覚
猫の嗅覚ですが、人間の約6倍も優れているので、人間には無臭と感じる状態でも猫にとっては強烈な匂いです。人間用の食器洗剤は大抵、人間が「いい匂いだな」と感じられる強さで香り付けされていますが、この良い香りは猫にしたら強烈な匂いとなって敬遠されるかもしれません。
苦手な匂い
猫は、柑橘系の香りが大の苦手です。オレンジ・レモン・シトラス・グリーンライムなどですが、まさに人間用の食器洗剤に多用されている香りです。
嫌いな匂いが充満しているフードボウルで食事をすることが、どれほど苦痛か想像してみてください。優しい飼い主さんなら、愛猫が楽しみにしている食事の時間を台無しにするようなことは避けたいと思われるのではないでしょうか。
バイオフィルム
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猫用のフードボウルを触ると、ヌメヌメ・ベトベトとしていますよね。簡単に言うと、それがバイオフィルムです。
猫の口の中はアルカリ性で、虫歯になりにくいですが、細菌が繁殖しやすいというデメリットがあります。食べる時はペロペロと舐めるように食べるので、フードボウルにも猫のアルカリ性の唾液と口内の細菌が付着し、キャットフードの食べ残しや粉々になったカスをエサに、すごい勢いで細菌が繁殖します。そして、増えた菌の表面に膜を作るのですが、それがバイオフィルムです。
フードボウルのヌメヌメの原因をキャットフードの油だと思い、油を分解する食器洗剤を好んで使用する方もいますが、ヌメヌメの正体は雑菌、バイオフィルムなのです。残念ながらバイオフィルムは、油の分解に特化した人間用の食器洗剤では、落としにくいと言われています。
ここまでで、人間用の食器洗剤は、猫にとって匂いがきつく、しかも嫌いな匂いのことが多く、汚れも落ちにくいということがわかっていただけたと思います。しかも、もしすすぎ残しがあると、有害な洗剤成分を猫の体内に入れてしまうことにもなるので、やはりおすすめできません。
おすすめの洗剤は?
ここからは、猫用のフードボウルを洗うのにおすすめの洗剤をご紹介します。まずは「食用の重曹」です。コスパもいいですし、どこでも手に入れることができます。
また、猫用食器洗剤「キッチンバブル」もおすすめです。専用の洗剤だけあり、泡立ちがよく、バイオフィルムのぬめりがスッキリ取れます。また、猫に安全な天然成分だけが使用されているので、安心して使うことができます。
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