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犬が伏せして寝る理由とは?あごで周囲の振動を察知しているらしい!


犬は人間よりも多くの時間を睡眠に当てます。そのため、飼い主さんが犬の寝相を目にすることも多いはずです。

犬の寝相を観察していると、さまざまなバリエーションがあることに気づかれるのではないでしょうか?丸まって寝ていたり、仰向けになったりします。時には、伏せの状態で眠ることもあります。

今回注目したいのは、この伏せをして寝る理由です。よく見かける寝相ですが、実はこの姿勢には犬にとって重要な意味があったのです。犬が伏せをして寝る理由と、その寝相に隠された性格や心理状態を解説します。

犬が伏せをして寝る理由とは?

伏せ寝する犬

pixabay.com

「伏せをして寝る」というのは、犬がおなかとアゴを床につけたまま寝ることを指します。一般的に足は折り畳まれているはずです。

人間で例えるとうつぶせに近い形ですが、足を曲げている分、犬の伏せ寝の方が堅苦しい印象を与えます。このような寝相の犬は多いようですが、ここでは伏せ寝に隠された意味を解説します。

理由1:アゴで振動をキャッチしている

実は、犬が伏せして寝ているのはアゴを床につけて、床からの振動をキャッチするためです。

私たちも、遊びなどで床に耳を付けてみたことがあるかもしれません。人の足音や周囲の音が鮮明に聞こえてきたはずです。

この振動を察知する方法は耳以外でも可能です。床の振動をキャッチできればいいので、それを骨で行うこともできます。実際に道路に手を付くと骨を通して振動が伝わり、自動車が近づいてきたのが分かります。

犬も同じような方法、つまり「骨伝導」を利用しています。自分のアゴを床につけることで、振動をキャッチできるようにしているのです。

理由2:本能的な防衛機能

犬がアゴを床につけて寝るのは、誰かに教わったからではありません。犬にもともと備わっている防衛本能がそれを教えているのです。

特に、野生動物として生活してきた犬は外敵から自分の身を守らなければいけませんでした。しかし、睡眠時は目を閉じてしまうため、貴重な視覚からの情報が遮断されてしまいます。また、睡眠によって聴覚や嗅覚もある程度は弱まった状態で過ごさなければいけません。

そこで活躍するのが振動の察知です。寝ている時にあえてアゴを床につけることで振動をキャッチしやすくしており、敵の接近に気づきやすくしています。つまり、犬の伏せ寝は睡眠時の感覚を補うための防衛機能だったのです。

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