猫は睡眠時間の長い動物です。また、人間とは睡眠パターンやサイクルが異なります。そのため、飼い主さんたちは猫の寝ている姿をよく見かけるはずです。
幸せそうに寝ている猫の姿は、飼い主さんたちをも幸せな気持ちにさせてくれるのではないでしょうか?
そんな猫たちは丸くなって寝るのが一般的ですが、ときには人間のように両手を限界まで伸ばして寝ることがあります。
では、猫たちが手を伸ばして寝てしまうのはなぜでしょうか?この記事では猫の手伸ばし睡眠の様々なパターンと心理をご紹介します。
猫の手伸ばし睡眠6パターン
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猫が手を伸ばして寝る方法にはいくつかのパターンがあります。よく見かけるものから、非常に珍しいもの、また思わず笑ってしまうものまでありますので、それらをご紹介します。皆さんの愛猫も同じような寝相になっているかもしれませんね。
仰向け
これは一番頻繁に見かける寝相かもしれません。おへそを見せつけるかのように、お腹を上に向けて両手も伸ばしている状態です。決して寝やすいポーズではありませんが、一番気持ちよさそうに見えますね。
気持ちよさそうな猫の顔が見えるので、飼い主さんたちには人気の寝相です。そのため、よく写真に収められてSNSなどにアップされています。
うつ伏せ
猫がうつ伏せ、つまりお腹を下にして寝るのは普通のことですが、通常であれば両手は曲げられています。
ところが、たまに両手が真っすぐに伸び切った状態で寝ていることがあるのです。手を伸ばしているため、頭やあご、またお腹が床にしっかりと触れるかたちになっています。大抵の場合は手だけでなく両足も伸びた状態です。
ねじり型
アクロバティックな体勢で手を伸ばす猫もいます。手伸ばし睡眠では、仰向けかうつ伏せが一般的ですが、まれにその両方を兼ね備えた寝相をしている場合があります。
下半身はうつ伏せ状態なのに、途中でねじれ上半身だけ仰向け状態になっているのです。身体の柔らかい猫だからこその体勢だと言えます。
クロス
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仰向けやうつ伏せの発展型ですが、伸びた手をクロスさせたままその体勢を維持していいます。体操のポーズのようにも見えます。貴重な寝相なので、発見したなら是非写真に収めましょう。
逆立ち失敗!?
非常に稀な寝相ですが、立体的な手伸ばし寝相に遭遇することもあります。逆立ちが崩れたときのような体勢で寝ているのです。特に部屋の隅でこのような体勢になっていることが多いです。
普通ならそのまま床に倒れてしまうのですが、壁にもたれかかることで体勢を維持できています。もちろん、両手はしっかりと伸びており、その様子が「逆立ち失敗感」を際立たせています。
容器にスッポリ
まるでお風呂に入っているかのように、箱などの容器にスッポリとおしりが収まったまま寝てしまう猫もいます。
仰向けになって両手が伸びている場合が多く、「出られないからあきらめて寝てしまった」のではないかと疑ってしまうような光景です。ちなみに、猫は狭い所が好きなので、自分から容器に入っていくことが多いです。
猫が手を伸ばして寝ているときの心理
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猫が手を伸ばして寝る様々なパターンをご紹介できました。では、そのように寝ている猫たちは、どんな気持ちなのでしょうか?手を伸ばして寝る猫の心理をご紹介します。
安心と信頼
まず、大前提の心情としてお伝えできるのは、猫は「安心している」「飼い主さんを信頼している」ということです。
なぜなら猫は警戒心の強い動物なので、安心できる場所だと判断しないと寝ることもありませんし、すぐに動くことができない体勢をとることもないからです。
飼い主さんとそのお家の中であれば、無防備な姿で寝ても大丈夫だと感じているのです。
「暖かくて」or「冷たくて」気持ちいい
手を伸ばすことで床に接する面積が大きくなり、これにより猫は体温調節することがあります。
冬などで、猫も暖かい場所を探してその場で寝るようになります。そして床暖房などで床が温かい場所では、両手を伸ばして寝ることがあります。
また、夏には床が冷たくて気持ちいいので、同様に手を伸ばして寝ている光景が見られるでしょう。
安定する寝相
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猫のタイプや特徴、また体型にもよりますが、猫の中には手を伸ばして寝たほうが寝やすい子もいるようです。
不安定な場所では手を伸ばすことで体が安定するので、そうしています。人間でも寝る時には、なんとか自分のベストなポジションを取ろうとするものですが、猫も同じように安定したベストポジションを選んでいるのです。
無意識
手を伸ばすことに対して、すべて感情や考えが伴っているわけではありません。無意識のうちに手が伸びていたということもあるのです。
例えば、身体を伸ばしてリラックスした後に、そのまま寝てしまう子もいます。また、ソファーなどから落ちそうになり、重力の働きで手だけが伸びる形になる場合もあります。