猫というと「人間に媚びず1匹で生活する」というイメージがあるかもしれません。しかし野生の猫ならまだしも、人間と生活している猫はそうとは限りません。むしろ人間に媚びるような時があります。
それは人間にお世話されることに慣れていて、成猫になっても子猫らしさが残っているからでしょう。どのようにおねだりすれば飼い主さんがかなえてくれるかを知っていて、自分の思い通りにしようとすることがあるのです。
愛猫がおねだりポーズする時の心理
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「おねだり」と聞くとごはんやおやつをねだる時のことを連想しますが、それだけではありません。ここでは、愛猫がおねだりポーズする時の理由や心理を解説します。
ごはんが欲しい!
猫はお腹がすくと、時にごはんを待ちきれなくなります。飼い主さんがごはんを用意している姿を見て「早くちょうだいニャー」といわんばかりにおねだりポーズをするかもしれません。
これは猫が正確な腹時計を持っている証拠ですが、決まった時間にごはんが欲しいアピールをする姿には、なんともいえない愛らしさがあります。
ご褒美が欲しい!
愛猫のおねだりポーズが可愛くて、ご褒美におやつやおもちゃをあげたことはありませんか?猫は賢く、飼い主さんが自分のおねだりポーズの愛らしさに負けてしまうことを知っているようです。
それで何度もおねだりポーズして、ご褒美のおやつをもらおうとするかもしれません。それもまた可愛らしいですが、おやつの与えすぎは肥満の原因になるので注意してくださいね。
かまって欲しい!
猫は基本的にツンデレの性格といわれていますが、そのような猫でも飼い主さんにかまって欲しい時はあります。
甘えたい時やかまって欲しい時に飼い主さんの注意を引く目的で、おねだりポーズでアピールするかもしれません。
子猫時代の名残
子猫の時はお腹が空いた時や、遊びたい時など母猫や兄弟猫に自分の要求を伝えます。そのような時に、子猫はおねだりポーズをすることがあるようです。もしかすると、子猫時代の名残でおねだりポーズをしているのかもしれませんね。
おねだりポーズを愛猫に教えてみよう!
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インターネットの動画サイトなどでおねだりポーズしている猫を見ると、「うちの愛猫にも覚えさせたい!」と思う方もいることでしょう。猫は犬より訓練することが難しいといわれていますが、ポイントを押さえて根気強く訓練するなら、成果を出すことができます。
クリッカーを使って教える
猫を訓練するのに大切なポイントは「音」です。猫は聴力が優れており、細かいトーンの違いを聞き分けているといわれています。
私たち人間はいつも同じトーンの音を出せないので、訓練用の「クリッカー」を使って猫に正解の音を覚えてもらうようにしましょう。
まずはクリッカーの音とおやつを結びつけ、音が鳴ったらおやつがもらえると認識させます。その後、おやつを使っておねだりポーズをさせ、もしうまくポーズができたらクリッカーを鳴らしておやつをあげます。
この動作を繰り返していくうちに「おねだりポーズしたらおやつがもらえる」と学習していくでしょう。ただしあまり短い期間で行なうと猫が嫌がってしまうこともあるので、あまりしつこくし過ぎず気長に訓練してみてください。成功すれば、愛猫の可愛いおねだりポーズが見られるかもしれませんよ。
おねだりポーズ以外でもおねだりする!?
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猫のおねだりする仕草にはバリエーションがあります。たとえば前足で飼い主さんをトントンしたり、飼い主さんに足にスリスリしたりすることはありませんか?
そのような仕草もおねだりの仕草の1つです。よく注意してみるなら意外にも愛猫が様々なおねだりの仕草をしていることに気づくでしょう。
ただし全ての猫が思うようにおねだりしてくれるわけではありません。もしインターネットの写真や動画で見るようなおねだりポーズをしてくれなくても、がっかりしないでください。
猫にはそれぞれ個性があり、性格もそれぞれ違います。望むような形ではなくても、その猫なりのおねだりアプローチをしている可能性があります。それを見つけて楽しみましょう。
まとめ
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飼い主さんをメロメロにするおねだりポーズには、愛猫の色々な要求が隠れています。飼い主さんが愛猫の要求を見極めてできる限りでかなえてあげると、上手なコミュニケーションが図れるでしょう。
おねだりポーズは訓練しだいで愛猫に身に着けさせることができます。ただし全ての猫が同じ反応をしてくれるとは限らないため、特定のポーズにこだわらないことが大事です。