猫というと、「いつも寝ていてマイペース」というイメージを持つ人が多くいるかもしれません。しかし、猫はプライドが高い動物といわれることがあります。
そしてプライドが高いゆえに、かっこつけたりわがままに振る舞うことがあります。
愛猫のプライドを感じる仕草
pixabay.com
猫にプライドの高さを感じる瞬間はいろいろとあります。当の猫からすればプライドを意識しているわけではないのは明らかですが、飼い主さん目線からだと、細かい仕草の中にプライドが見え隠れすることがあります。そのいくつかをご紹介します。
強い相手でも逃げない
猫は、誰が見ても勝ち目がない相手に対してですら、逃げることなく立ち向かっていくことがあります。毛を逆立てて、自分を必死に大きく見せようとしながら向かっていきます。プライドの高さが邪魔して後に引けなくなり、威嚇を続けます。
人間でもかっこつける時に虚勢を張ることがありますが、もしかしたら猫もかっこよく振る舞っていると思っているのかもしれませんね。
邪魔する
猫がかまってほしい時に飼い主さんが他の事の夢中になっていると、いろいろな手を使って邪魔してくることがあります。これもプライドの高さからくる行動といえるでしょう。
全て自分中心で動かないと面白くない王様気質が発揮されています。このような場合も、猫はワンマンに振舞う自分を「かっこいい」と思っているのかもしれません。
場所を譲らない
pixabay.com
猫は縄張り意識が強く、お気に入りの場所は絶対譲らないという傾向があります。たとえそれが飼い主さんであってもお構いなしです。
最後には場所取り合戦が起こりますが、一歩引いて見るとその状況を楽しんでいるようにも見えます。
何もなかったかのように装う
猫はジャンプが得意ですが、時には失敗することがあります。しかしそんな時でも何事もなかったように平然と振る舞っていることがありませんか?
本当は体のどこかをぶつけて痛いはずなのに、何もなかったかのようなすました顔をします。
人間でもありそうな光景ですが、このような場合も、プライドが邪魔してかっこつけているのかもしれませんね。
返事をしない
愛猫の名前を呼んでも、寄ってくるどころか返事すらしないことはありませんか?これは聞こえていないのではなく、あえて返事していない可能性があります。
ただ面倒くさいのかもしれませんが、大抵はプライドの高さから、気が乗らない時は返事しないのです。ここまでくるとただの天邪鬼にも見えますが、本人はかっこいいと思っているのでしょう。
愛猫のプライドを傷つけないために避けたい行動
pixabay.com
プライドの高い猫は、飼い主さんにそのプライドをへし折られると落ち込んでしまいます。意外に繊細なので、あまりにもひどいと体調を崩してしまう場合もあるでしょう。
ここでは、猫のプライドを傷つけないために避けたい行動をご紹介します。
失敗を笑う
愛猫が何かに失敗した時に飼い主さんに笑われると傷つきます。ですから、ジャンプなどの失敗を目撃しても、笑わずにいましょう。どうしても耐えられない場合は、目の前ではなく愛猫の見ていない場所で笑ってください。
無視する
誰でも無視されると悲しくなりますが、これは愛猫も同じです。特にプライドが高いので、無視が続くと落ち込みが激しくなるかもしれません。ですから、できる範囲で返事してかまってあげてください。
他の猫と差をつける
pixabay.com
これは多頭飼いの場合に起こりやすい行動です。飼い主さんは平等に接しているつもりでも、無意識にひいきしてしまうかもしれません。しかしながら、この行動は愛猫にとってストレスになります。
ですから平等に接するように心がけましょう。特に後から子猫をお迎えした場合は注意が必要です。先住猫を優先するように心がけるなら、猫同士のトラブルの回避になります。
お気に入りの物を捨てる
タオルやぬいぐるみ、爪研ぎなど、愛猫にとってのお気に入りの物があるでしょう。飼い主さんの目から見てボロボロになったという理由で処分してしまうなら、愛猫はプライドが傷つき、悲しくなります。どうしても捨てたい場合は、新しくお気に入りのものを与え、執着がなくなってから処分してください。
あるいは一時的に愛猫の見えない場所にしまって反応を見てください。探したり、落ち込んだりしないようであれば、処分できるでしょう。執着するようであれば、処分は別の機会にすることをおすすめします。
まとめ
pixabay.com
猫はプライドが高い動物で、人の目を気にしてかっこつけようとすることがあります。わがままになりすぎない程度に、そのプライドを尊重して傷つけないようにしてあげましょう。
そのためには、愛猫をよく観察し、行動の裏の気持ちを読み取ることが大切ですね。そうするなら愛猫の新しい一面を発見できるでしょう。