愛犬にとって飼い主さんがいつも家にいるのは嬉しいことです。しかし、普段と違う状況が長く続くと、たとえ嬉しいことでも愛犬にはストレスになることもあります。
飼い主さんがいつも家にいる状況に愛犬が慣れてしまうと、テレワークが終了して普通の生活に戻った時にまたストレスを感じてしまうでしょう。
テレワークの時期に気をつけることは?
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犬は飼い主さんがいつも家にいるとテンションが上がってしまいます。犬側で飼い主さんとの距離感はコントロールできません。
ですから、飼い主さんの側でコントロールして距離感を保つことが大切です。いくつか注意できることをこれから解説していきます。
生活パターンを崩さないようにしよう!!
家で仕事するには自分の時間を計画する必要があります。これは愛犬にとってもとても大切です。朝起きる時間や、ごはんの時間を崩さないようにしてください。
また、犬は定期的な運動が必要です。犬は正確な体内時計を持っているといわれています。テレワークであまりにも生活時間が変わってしまうと体内時計が崩れてしまい、愛犬がストレスを感じるかもしれません。状況が許すなら、散歩もいつも通りにしましょう。
愛犬と離れる時間をあえて作ろう!!
常に愛犬と同じ空間で過ごすと、犬は飼い主さんがいることが当たり前になってしまいます。そうなると、離れたときに極度の不安を抱えてしまい、飼い主さんの留守中に問題行動を起こすようになる可能性もあります。
こうしたことを避けるためにも、決まった時間に部屋を分けるなどの工夫してあえて離れましょう。これを仕事の時間に行えば、飼い主さんも愛犬に邪魔されずに仕事に集中できます。
飼い主さんと違う場所でも楽しめるように、愛犬のお気に入りのベッドやおもちゃを用意してあげてひとり遊びを充実させましょう。このようにすれば、テレワークが終了しても愛犬は不安を抱えずにお留守番できます。
愛犬の肥満に気をつけよう!!
一緒にいる時間が長くなると、どうしても頻繁におやつを与えてしまうかもしれません。しつけのためなどと言い訳することもあるのではないでしょうか。
しかし、おやつの与えすぎは愛犬の肥満につながります。拾い食いする傾向が愛犬にあると、飼い主さんの食べる物を盗み食いしてしまうこともあります。これも飼い主さんが家にいなければ起こらないことなので、肥満の原因につながります。食べたものは素早く片付けて、愛犬の拾い食いを防ぎましょう。
愛犬の睡眠時間を確保しよう!!
犬は最低12時間の睡眠が必要だといわれています。普段、犬は飼い主さんの留守中はほとんど寝て過ごしていると考えられます。この睡眠時間は、たとえ飼い主さんが家にいても必要な時間です。
しかし、いつもいない飼い主さんがいる嬉しさから、愛犬は興奮して睡眠をおろそかにするかもしれません。きちんと眠れるように、静かな場所にベッドを置いてあげるなどの工夫してください。特にシニアの犬は長いお昼寝が必要です。きちんとコントロールしましょう。
テレワークにはメリットもある!
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飼い主さんのテレワークはデメリットだけではなく、犬と飼い主さん双方にメリットもあります。たとえば、基本的に常に飼い主さんの目の届く所に愛犬がいるので、少しの体調の変化にも気づいてあげられます。
最近では、”見守りカメラ”などで遠方から愛犬の様子をチェックしている飼い主さんも多いことでしょう。しかし”見守りカメラ”の場合、愛犬に何かあってもすぐに対処することは物理的に難しいです。一方、テレワークなら異変に気づいた時に動物病院に連れていくなど、すぐに対応できます。
その他にも子犬のトイレのしつけなど、家にいないとできないこともテレワークなら可能です。いつも家にいられるこの状況を利用して愛犬に新しい芸を教えてあげれば、お互いに充実した時間を楽しめるでしょう。
まとめ
昨今の状況では、「テレワークがいつまで続くか分からない」という方もいらっしゃることでしょう。愛犬はそれが短期なのか長期なのか理解できません。ですから、いつでも元の状況に戻れるように備えておきましょう。
そのためには付かず離れずの距離が一番です。飼い主さんとしては一緒に過ごせる時間が長いと、いつもなでてあげたいし、おやつもいっぱいあげたくなるかもしれません。しかし、それは愛犬にとって必ずしも良いことではありません。
飼い主さんが時間や距離をコントロールしてテレワークの時期を過ごせば、愛犬はストレスを減らした状態でその期間中を過ごせます。また、テレワークが終わっても過度に寂しい思いをすることはないでしょう。
飼い主さんには努力と忍耐が必要ですが、最終的にお互いにとって最も良い形でテレワークを乗りこえられます。