愛猫の首輪を選ぶ時、つい見た目が可愛い物や飼い主さんがつけさせたいデザインの物を選んでしまいがちです。しかし一番大切なのは、猫の安全が確保されることと快適性です。
どんなに可愛いデザインであっても、猫が嫌がったり皮膚が荒れたりストレスに感じるようなら、おすすめできません。
猫の首輪選びで重要なポイント
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安全性と快適性を重点に、猫が嫌がらない首輪選びのポイントをいくつか解説していきます。
サイズ
首輪で愛猫が首をキツく絞められるなんて想像しただけでも苦しくなります。しかし首輪が緩すぎても、皮膚が擦れたり何かに引っかかったりしてとても危険です。
首輪なのに、下を向くたびに猿ぐつわのようになっている猫を時々見かけます。そんな時は思わず「首輪を調整してあげてください」といいたくなるほどです。
一般的に、首輪をした時に人間の指が2本~3本入る隙間(約4cm)がジャストサイズといわれています。ボリュームたっぷりの長毛種の場合は、少しゆとりをもたせて指3本強にすることがすすめられています。実際に指を入れてみて、理想のサイズになっているかチェックしましょう。
この時に大切なのは、サイズが合っているかをこまめに確認してあげることです。猫の種類によっては、季節によって被毛の量や質が変わりますし、年齢や体調の変化で首回りのサイズが変わることもあるからです。
子猫なら尚更です。首輪に慣れさせるためには子猫の時から首輪をつけることが好ましいですが、成長期は日に日に身体が大きくなるため、首輪もすぐにキツくなります。
飼い主さんが子猫の成長に合わせて常にジャストサイズになるように注意してあげてください。サイズが調整可能の首輪もたくさん販売されているので、ぜひ活用してください。
安全性
首輪の安全性も、譲れないポイントです。高い所や狭くて暗いところが大好きな猫は、私たちが想像もしないような所に登ったり入り込んだりします。
そのような場所では、何があるのか飼い主さんでも把握しきれませんし、大抵の猫は留守番中や目を離した隙に限って危険な遊びをします。
もし留守の時に猫が高い所に登った結果「首輪が引っかかって宙ぶらりんになってしまったら…」と想像するだけでゾッとしますよね。
そんな悲惨な事故を防ぐために、強い力がかかったら外れるセーフティーバックルがついた高機能の首輪もあります。また、ゴムのような伸縮性のある素材で、何かに引っ掛かったら伸びて外れるようになっている首輪もおすすめです。
日常生活の動きでは外れずアクシデントの時にだけ外れる首輪を使うことによって、大事な愛猫を思わぬ事故から守ってあげられます。
高い所に登ってジャンプするのが大好きという、活発な猫を飼っている方は、ぜひセーフティーバックル付きの首輪をご検討ください。
デザイン
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キラキラのチャームがいっぱいついているラブリーな首輪や、幅広のベルトのような生地にスタッズが打ち込んであるロックな首輪など、こったデザインの首輪は色々とあります。
飼い主さんとしてはお気に入りのデザインかもしれませんが、猫にとってお気に入りとなるかは疑問符です。もしかしたら「重い」「首が動かしづらい」「ジャラジャラしてうるさい」と感じるかもしれません。
猫にとって大事なのは、見た目ではなく着け心地です。できるだけシンプルなデザインで、重くない首輪の方が猫にとってストレスフリーなのは明らかです。
さらに、安全面からも装飾品がゴテゴテについているものはおすすめできません。チャームが家具の間に引っかかったり、外れた飾りを猫が誤飲してしまうことが実際に起きています。
ですから、小さな迷子札やシンプルなチャームが一つ付いているくらいの軽い首輪を選んであげましょう。
ちなみに鈴がついた首輪ですが、これは飼い主さん的には猫の居場所がわかって便利とはいえ、中には音がうるさいと感じる猫もいます。よく観察してストレスに感じているようなら外してあげてください。
迷子札付き
猫に首輪をつけるのは、飼い猫の目印になるため、かつ迷子の時の手がかりのためです。そのことを考えると飼い主さんの連絡先が記入できるタイプの首輪がおすすめです。
どこかで保護された時に連絡先がすぐに分かるようにしておくと、早く再会できますし、保護してくださった親切な方にも余計な手間を取らせないですみます。
まとめ
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ここでご紹介した首輪選びのポイントは、もしかしたら愛猫につけたかった首輪のイメージと異なるものだったかもしれません。
でも、生きている猫は着せ替え人形ではありません。命を守ることや怪我をしないことを最優先して考えてあげる必要があります。
ぜひ、愛猫が嫌がらない安全性が確保された首輪を選んであげてくださいね。