愛犬の足の汚れを落とす方法は様々です。どの方法にもメリットデメリットがありますし、愛犬の好き嫌いもあります。
正しい方法で愛犬の足を拭いてあげれば関係が壊れることもなく、なおかつ愛犬や家の中を清潔に保てます。特に一緒のベッドで寝ているのであれば、愛犬の足の汚れをきちんと落としてあげることは大切です。
犬の足の正しい拭き方とは?
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「水洗い」や「濡れたタオル」を使用する方法は一般的な汚れの落とし方です。しかし、この方法は愛犬の足に負担をかけてしまう場合があります。
では、犬の足の正しい拭き方を詳しく解説していきます。
シャワーで水洗い
石鹸やシャンプーの使用は月1回が目安です。散歩に行くたびに石鹸で洗ってしまうと、皮膚を保護する油分が余分に取り除かれてしまい、肌トラブルの原因になってしまいます。
特に犬の肉球は乾燥に弱く、洗い過ぎは禁物です。汚れがひどくどうしても水洗いが必要な時は、足に水分を残さないでください。拭き残しはカビなどの雑菌の繁殖の原因につながるからです。
ウエットタオルで拭く
ウェットタオルで拭く方法は確かに汚れを落とせますが、肉球や足の被毛に水分が残ってしまいます。肉球が濡れている状態は乾燥を引き起こし、ひび割れや雑菌の原因になるので、最後に乾いたタオルで水分をきちんと落としてください。
ウェットティッシュの使用には注意点もあります。アルコールを使用していないものを選ぶようにしてください。アルコールは犬の肌には刺激が強く、肌トラブルの原因になります。
犬にも使えるウエットティッシュが販売されています。犬用のものを活用すれば、簡単に愛犬の足を綺麗にできるでしょう。
乾いたタオルで拭く
乾いたタオルは被毛や肉球を濡らさないので、ある程度負担を軽減できます。しかし、ウエットタオルほど汚れを落とすことはできません。
花粉や埃などの汚れは落とせるので、愛犬がアレルギーを持っているならおすすめの方法です。
愛犬があまりにも嫌がる時は無理強いしない
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清潔に保ちたい気持ちが先走ってしまい、愛犬を無理矢理押さえつけて足を拭くようなことはしていませんか?
無理やり行うやり方は、愛犬との信頼関係を失うことになりかねません。愛犬があまりにも足を拭くのを嫌がる場合には、諦めも大切です。
とはいえ汚いままにはしておけないので、拭き方を変えてあげましょう。まず、ウエットタオルを敷き、その上をゆっくり歩かせます。その後で、乾いたタオルを引いてゆっくり歩かせるとある程度の汚れを落とせます。このようにしてあげれば、愛犬のストレスを減らせます。
このような拭き方はNG!
綺麗に拭こうを思うあまり、無理に足を引っ張らないでください。バランスを崩すので、愛犬はさらに嫌がってしまいます。犬の足は横には開きません。無理に横に引っ張ると関節を痛めてしまうのでやめましょう。
犬の肉球はとても敏感です。強く擦ると傷つけてしまいます。愛犬の足を拭くときは擦らず、優しく叩くように拭いてください。
肉球のケアは欠かさずにしよう
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肉球はとても繊細な造りをしています。乾燥でひび割れなどの肌トラブルを抱えやすい部分です。
肉球クリームなどを塗って、欠かさずお手入れしてあげるようにしましょう。特に冬の寒い時期は注意してください。不必要に水に濡らさないなら乾燥を防げます。
散歩前にできること
肉球クリームを散歩前に塗ると肉球の保護になり、汚れも付きにくくなります。このようにすることで、帰宅した時の足の汚れが落としやすくなるでしょう。
足だけに限らず、念入りにブラッシングしてから出かければ被毛に汚れが付きにくくなります。犬専用の静電気防止スプレーを利用すると、埃やごみを寄せ付けません。
肉球の間の毛は短く処理してください。そうすれば、愛犬の足を洗ったり拭いたりした時の水分を素早く取り除けます。バリカンを使用するなら安全に短くできます。
汚れは素早く落とそう
どんな汚れも時間の経過と共に落ちにくくなります。それは愛犬の足の汚れも同じです。汚れがつかないように準備することも大切ですが、ついてしまった汚れを素早く落とすことも心がけましょう。
愛犬の被毛や肉球が汚れた状態が長く続くと、菌などが繁殖して肌のトラブルに繋がります。洗い過ぎも負担をかけますが、汚れた状態はもっと負担をかけるので常に清潔な状態を保ってあげてください。
まとめ
飼い主さんの綺麗にしたい気持ちと、愛犬の足を拭かれたくない気持ちは交差することもあります。お互いの信頼関係を崩さないために、愛犬と折り合いをつけながら清潔さを保ってあげましょう。子犬の時から足を拭く習慣をつけるなら、大人になってからもあまり苦労せずに拭けます。
肉球に必要な水分や油分を取り過ぎないよう注意しながら、ケアを怠らない努力が飼い主さんに求められます。特に、乾燥が気になる冬時期はより一層ケアしましょう。