可愛い愛犬の名前を呼ぶと尻尾を振って駆け寄ってくる姿を想像して、犬を飼い始める方も多いのではないでしょうか?
しかし、いざ飼い始めてみると名前を呼んでも来ないどころか、逃げられてしまったという経験をする飼い主さんも多いようです。そんな悲しい経験をしないためにも、犬の気持ちを理解して接してあげましょう。
犬が追いかけると逃げるのはなぜ?
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自分のところに来るよう名前を呼んだのに、どうして逃げられてしまったのでしょうか?それには、以下の4つの理由が推測されます。
- お手入れが嫌だから
- 怒られるかも?という気持ちから
- 構わないで欲しいから
- 遊んでいるから
では、1つずつ犬が取る態度の理由を解説していきます。
お手入れが嫌だから
爪切りやブラッシングなどのお手入れは欠かせません。しかし、犬にとって必ずしもそれが楽しいこととは限らず、むしろ苦痛の時間になることがあります。おやつやご褒美などでごまかしきれないことも多く、犬にとっては逃げ出したい瞬間です。
飼い主さんに呼ばれるといつもお手入れをされると結びついてしまうと、残念ながら来てもらえず、むしろ逃げて行ってしまうということが起こり得ます。
このような事にならないためには、お手入れに慣れてもらい、スキンシップを楽しめる時間と思ってもらうことが手取り早いでしょう。子犬のうちから慣らしてあげる事で、お互いのストレスを減らすことができます。
怒られるかもしれないという恐怖感から
いたずらをした後など過去に怒られた記憶がある時に、犬は反射的に飼い主さんから逃げることがあります。怒られる前に逃げて自分の身を守ろうとしているわけです。
適度なしつけは必要ですが、きつく叱り過ぎたり過去のことで何度も叱ってしまったりすると、飼い主さんのことを怖がってしまうことがあります。そうなると、飼い主さんを見つけただけで逃げるようになるかもしれません。
構わないでほしいから
飼い主さんが触れ合いたいタイミングと、愛犬が遊びたいタイミングが合わないことがあります。
自分に置き換えて考えても、寝ている時や何かに夢中になっている時は邪魔されたくないですよね。それは犬も同じです。犬が何かに夢中になっている時はそっとしておいてあげましょう。あまりにしつこいと本当に嫌われてしまいます。
特定の人から逃げるようであれば、その人の構い方や触り方が気に入らずストレスになっていると考えられます。雑に扱ったり、乱暴に扱ってしまったりすると本当に嫌われてしまうので注意してください。
犬は行動や態度だけではなく、言葉にも敏感に反応するので、言葉使いや口調にも気をつけましょう。人間の言葉の意味を理解できないと思ってひどいことをいってはいけません。犬は人の表情や口調から意味を察することができます。
遊んでいるから
もし、犬が逃げている時に目がキラキラしていて、しっぽを思いっきりフリフリしているなら追いかけっこに誘っているのでしょう。こんな時はしばらく付き合ってあげてください。犬との楽しい時間を満喫できます。
遊びたい時はある程度逃げて戻ってくる動作を繰り返します。また、少し逃げてから飼い主さんが追いかけてくるのを待っていることもあります。飼い主さんも同じような動きで遊んであげると、愛犬も大満足してくれるに違いありません。
逃げるからといっていつでも「嫌だよ」という合図ではないので、よく観察して愛犬が何を要求しているかを見分けられるようになりましょう。
愛犬に逃げられないために
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まずは、「自分が犬にどのように近づいているか」を思い出してください。前から急に抱き抱えたり、上から見下ろしたりしていませんか?
犬は見下ろされることや、正面から覆い被さられることを苦手とします。もし飼い主さんがそうした近づき方をしていると、犬は怖くなって逃げてしまうでしょう。近づく時は目線を下げて、犬の横側から抱き抱えるようにするなら安心して身を任せてくれます。
また、「飼い主さんに呼ばれていくといいことがある」ことを教えましょう。名前を呼んできちんと近づいてきた時には、褒めておやつなどのご褒美をあげるようにすると、犬は少しづつ学習して逃げなくなります。
この一連の流れはとても気長に行う必要があります。それは、犬が持っている嫌な記憶を良い記憶に書き換える作業だからです。少し良くなったからといって無理やり抱き抱えてしまうと、また振り出しに戻ってしまうので注意しましょう。
まとめ
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飼い主さんが良かれと思ってしていたことが、犬にとってはストレスに感じていることがあります。可愛い愛犬だからこそ、その気持ちに寄り添って接してあげることが大切です。
飼い主さんから逃げてしまう4つの心理について解説しましたが、思い当たるものはありましたか?愛犬を観察して当てはるものがあれば、それに合わせて対応していくことは大切です。
愛犬に嫌われないために接し方に注意し、楽しく充実した時を過ごせるよう飼い主さんがコントロールすることで、お互いにストレスを抱えずに暮らせるに違いありません。