猫が突然おしりをふりふりさせた!
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猫がおしりをふりふりする場面は、ある時急に訪れます。目をまんまるくしてとても真剣な表情になり、姿勢を低くして、おしりをふりふりし始めるのです。
可愛らしい仕草ではありますが、突然いつもとは全く違った様子に変化するので、最初のうちは飼い主さんもびっくりして戸惑うことでしょう。しかし、この行動には理由があります。
猫がおしりをふりふりする理由
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猫がおしりをふりふりする理由には下記のようなことが挙げられます。
- 実は準備運動をしている
- 夢中になっている
- 素早く動けるようにしている
- タイミングを計っている
1つずつ詳しく解説します。
実は準備運動をしている
猫は狩りをする動物です。猫の狩りの仕方はじっと待ち伏せをして、射程距離になったら一気に飛びかかるという方法です。
猫は、遊んでいる時におもちゃやじゃらす物を獲物のように狙うことがあります。獲物であるおもちゃを待ち伏せして、射程距離になるまで待つというわけです。
でも、あまりにずっと動かない状態で待ち伏せを続けていると、一気に飛びかかろうとする時に体が硬くなってしまい、思うように動けなくなってしまうことがあります。
そこで猫は、獲物にとびかかる前におしりをふりふりさせて、いわば準備運動をするというわけです。
おもちゃに対してなら良いのですが、時には飼い主さんに向かっておしりをふりふりして来ることもあります。飼い主さんの手とか足とかを狙ってくるわけです。そのままにしておくと本当に飛びかかってくることもあります。
猫に噛みつかれるとそれなりに痛いですし、猫の爪が伸びていたら引っ掻かれて傷になってしまうので、猫が遊びたそうにしている時はおもちゃやねこじゃらしを出して、少しの時間猫と遊んであげましょう。そうすれば、飼い主さんの手足にひっかき傷や噛み跡ができるのを回避できます。
夢中になっている
おもちゃなどで遊んであげている時に猫がおしりをふりふりする時は、とても楽しくておもちゃに夢中になっている状況です。
飼い猫におもちゃを購入する時は、果たしてこのおもちゃを気に入ってくれるだろうか、猫が遊べる大きさだろうかなどと心配になるものですが、猫がおしりをふりふりして夢中になって遊んでくれたなら、その買い物は上手くいったといえます。
おしりをふりふりして楽しく遊んでいる時間は、猫にとっては幸せなひと時です。そういう時間を日頃から作ってあげることで、猫は十分にストレスを発散させることができます。
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素早く動けるようにしている
実は、猫がおしりをふりふりするのは単に準備運動をしているだけではありません。素早く動けるようにするために、大切な猫の後ろ足の爪をめり込ませるためでもあるのです。
猫は上手に狩りをしますが、体力があるとはいえません。もし獲物を逃してしまった場合、再び追いかけようとしても、猫は長時間追いかけることはできないのです。
それで、猫としては獲物を捕まえる時は一気に、一度で捕まえる必要があります。捕まえる際に後ろ足の爪を地面にめり込ませておけば、一気に獲物との距離を縮めることができます。
具体的には、猫の後ろ足の爪をスパイクのように地面にめり込ませておき、獲物を捕まえる時に後ろ脚を縮めて姿勢を低くして、後ろ脚の跳躍力を活用して瞬間的にダッシュし、バネのように伸ばすことで、獲物との距離を縮めるというわけです。
タイミングを計っている
加えて、猫はおしりをふりふりすることでタイミングを計っているとも考えられます。人間も、何かをする時には「イチ・ニ・サン!」などとタイミングをはかることがあるのではないでしょうか。
同様に、猫もおしりをふりふりすることによって、実際に獲物に飛びかかるためのタイミングを計っているというわけです。