猫の可愛い仕草
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猫を飼ったことのある方なら、「猫は自分がどれだけ可愛いかを自覚しているのではないか」と思ったことが一度はありますよね。
仕事で忙しくて構ってあげられない時やいたずらを発見して怒ろうとした時に、潤んだ瞳で見つめてきたり、体をクネクネさせたり、甘えたように鳴いたり、可愛さを前面に押し出すような仕草をしてくると、飼い主さんはすべてを忘れて愛猫に夢中になってしまうものです。
「猫の策略」と感じつつも、あまりの可愛さゆえに、つい遊んであげたり許したりと、猫の思惑通りに動いている自分にハッとすることがあります。
これから、飼い主さんを悩殺する猫の可愛い仕草を5つご紹介します。
目をウルウルさせて見つめる
大きくて光沢のある目は、猫の一番のチャームポイントです。普段から「可愛い」「魅力的」と思える猫の目ですが、何かを催促したり甘えたりおねだりしたりする時は、真っ黒な瞳がより大きくなったり、目全体がキリッとなったりします。また、ウルウルしたり目力がアップしたりします。
写真を撮る時に急に可愛くなる猫もいるようです。そんな時は、自分でコントロールして可愛い目を作っているとしか思えないこともあるでしょう。
可愛いが詰まった目で見つめられると力が抜けるように感じる飼い主さんも少なくありません。猫のウルウルの目はチャームポイントであると同時に、飼い主さんをコントロールさえしてしまいそうな「破壊力」があります。
ちょこっと首をかしげる
赤ちゃんを見ると、誰もが可愛いと思いますが、その可愛いという感情を引き出す特徴のことを「ベビースキーマ」といいます。
赤ちゃんの顔には、大きな目、小さな鼻、広い額、浅い彫りなどの特徴があります。それらの特徴を見ると、人をはじめとする哺乳類は皆「可愛い、守ってあげたい」と感じるように本能的に作られています。
猫も「ベビースキーマ」の特徴を持っていることで広く知られています。赤ちゃん同様、人が猫を見た時に可愛さを感じるのはここに理由があります。猫の顔を見ると自然とほっこりした気持ちになるのです。
そんな猫が顔をちょこっと傾けて「お願い」と言うかのように訴えかけてくるのは何とも可愛いものです。
お腹を見せてクネクネする
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猫が弱点であるお腹を見せるのは、信頼や降参の意思表示といわれています。ただお腹を見せるだけでなく、ひっくり返ったままクネクネモジモジすることもあります。あたかも「そんなに怒らないでよ~」「遊んでくれなきゃヤダ~」といっているようです。
これをやられると、思わず笑って、結局猫の思惑通りに行動してしまう飼い主さんが多いでしょう。
スーッと目を細める
猫が大きな目をスーッと細めるのは、リラックスしている時や気分がいい時、さらには「好き」という気持ちを伝えている時です。
優しく撫でていると幸せそうに目を閉じたり、すり寄ってきて満足げに目を細めたり、目があった時に微笑むかのように目を細めることがあります。
そんな猫の気持ちよさそうな表情を見ていると、こちらまで幸せな気持ちになります。
手でチョイチョイする
プニプニした肉球とモフモフした毛の手でタッチされると、一瞬でメロメロになってしまう飼い主さんは多いでしょう。
甘えるようにチョイチョイしてきたり、自分を見てほしそうにツンツンしてきたり、招き猫のように手を動かしながらご飯を催促したりと、猫は手を使って様々な動きをします。シチュエーションによって触り方を微妙に使い分けるところがなんとも魅力的です。
可愛さを自覚しているの?
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ここまでご紹介したように、猫には実にたくさんの可愛い仕草を観察することができます。そして興味深いのは、猫がそのような仕草を飼い主さんにとって絶妙なタイミングで連発することです。図ったかのようなタイミングで可愛く動くので、もはや自分の可愛さを自覚しているとしか思えないほどです。
もちろん猫は人間のように自我があるわけではないので、これはあくまで人間から見たイメージに過ぎません。とはいえ、猫が絶妙なタイミングで可愛い仕草を見せる場合、人間を意識していると考えるのはあながち的を外れた推測ではありません。
自分を可愛く見せようとしているわけではないにしても、飼い主さんが猫の仕草を見て「可愛い」というのに反応して、うれしくなって可愛い仕草を連発する可能性は十分にあります。
いずれにしても、猫が可愛いことは否定しようのない事実です。