色の違いがあるのはなぜ?
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猫の皮膚の色はメラニン色素の量で決まります。皮膚がピンク色の場合はメラニン色素が少ないといえます。これは、白い被毛が多い猫は肉球などの部位の色がピンクになりやすいことからも分かります。白や茶とら、ミケなどの猫はピンクの皮膚になることが多いでしょう。
しかしこれはあくまでも一般的な見解で、まれに例外の猫もいます。猫によっては皮膚の色がミックスされピンクと黒が混じっているということもあります。
ピンクの皮膚の秘密
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見た目が可愛いピンクの皮膚ですが、猫の皮膚の色は様々な要素によって変わることがあります。いくつかの要素をご紹介します。
年齢と共に色が変わる
皮膚の色は年齢や生活環境などの外部要因で変化することがあります。この他にも、老化が原因となって皮膚が厚くなったり硬くなったりすることで変わってしまうようです。
ホルモンバランスは人間と同じく、成長や老化に伴い変化していきます。これも皮膚の色を変えてしまう原因になりえます。
全ての猫の皮膚の色が変わるわけではありませんが、変わることがあるのを覚えておくなら多少の変化が起きても慌てずに済むことでしょう。
一時的にピンクが濃くなる
皮膚がピンク色に見えるのは、色素がほとんど入っていない白い皮膚に血管などの血液の色が透けて見えるからです。それゆえに体温が上がると血液の流れが激しくなり、ピンク色がより濃く見えます。例えば、興奮状態の時や寝ている状態で体温が上がってそのように見えます。
このことを踏まえると、猫の気持ちは肌の色から推察することが可能です。愛猫の白っぽい鼻が急にピンクになったのが見えたなら、それは猫が興奮状態にあることを意味している可能性があります。あるいは緊張している可能性もあります。ないしは、単に遊んだ後なのでそうなっているとも考えられます。
一方でピンク色の鼻が白っぽくなっているなら、恐怖心で血の気が引いて色が薄くなっている可能性があります。そのような様子が見てとれるなら、恐怖心を解いて安心させてあげる必要があるでしょう。
これ以外にも、外気温が下がり寒くなると血の回りが悪くなり、白っぽい色になります。猫は寒さに弱いので暖かい環境を用意してあげてください。
ブチが鼻にあると肉球にもある
猫の肉球と鼻は基本的に同じ色になります。ですからブチや斑点の出かたも同じであることが多いです。絶対同じとは言い切れませんが、同じである確率は高いです。
ピンクの皮膚の猫はおとなしい?
被毛や皮膚の色で性格は一概に判断できません。しかしそのような傾向があるのも事実です。被毛が黒など濃い色を持っている猫は活発な性格で、白など淡い色の猫は穏やかな気質を持つといわれています。
同じ様に皮膚の色についても、ピンク色の皮膚を持っている場合はおとなしく穏やかな気質を持っていることが多いようです。
これはあくまでも一つの傾向に過ぎず、全ての猫に当てはまるわけではありません。性格には個体差があります。また生活環境などでも性格や気質はかなり変化するものです。
皮膚の色の変化で注意すること
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皮膚が剥き出しになっている部分といえば主に肉球です。肉球は直接地面に触れるので傷つくことがあります。例えばジャンプの着地に失敗してケガをすることもあるでしょう。こうなると赤く変色することがあります。肉球は一度傷つくと治りにくいので、時々色をチェックして異常がないか見てみてください。
もし異常にピンク色が薄くなっている場合は、血の巡りが悪くなって体調不良を起こしていることも考えられます。猫は体調の不調を口でいうことはできないので、毎日チェックして少しの不調も見逃さないようにしてください。
皮膚のケアをしよう
綺麗なピンク色を保つためにも猫の皮膚のケアは欠かせません。特に寒くなる季節には乾燥が気になることでしょう。カサカサになってしまうと触り心地や色が悪くなってしまいます。でもそれだけではありません。肉球が乾燥してカサカサになると滑りやすくなりケガの原因にもなってしまいます。
このようなことを防ぐために猫の肉球のケアは欠かすことができません。人間用のハンドクリームも使用することもできますが、舐めてしまうことを考えると猫用の肉球クリームでケアするのが安全といえるでしょう。ジェルタイプやクリームタイプなどバリエーションが豊富なので猫にぴったりのケア方法を見つけてください。