ダルメシアンってどんな犬?
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ダルメシアンは、旧ユーゴスラビア(現在のクロアチア共和国)のダルマチア地方で生まれた犬で、大型犬に分類されます。現地では「ダルマティンスキ・パス(Dalmatinski pas)」と呼ばれています。
ダルメシアンの最大の特徴は、何と言ってもその斑点模様です。白地に黒色の斑点模様が一般的です。
ダルメシアンの特徴
ダルメシアンの平均体重は18㎏~27㎏、平均体高はメスが54cm~60cm、オスは56cm~62cmです。
興味深いことに、生まれたばかりの子犬には、ダルメシアンのトレードマークともいえる斑点模様はまだありません。生まれて2週間を過ぎた頃から、徐々に斑点模様が見えるようになってきます。
ダルメシアンの歴史
イタリアの14世紀頃の壁画にはダルメシアンのような犬が登場します。その後の書物や美術品などにも、ダルメシアンの記録があります。
18世紀や19世紀のフランスやイギリスでは、ダルメシアンが馬と伴走し馬車を野犬から守る役割を果たしていました。しかし、時代が馬車から車へと移っていくにつれ、この役割は失われることとなります。
現代においては、ダルメシアンをキャラクターにしたディズニー映画が公開されたことで、ダルメシアンの人気と知名度が一気に高まりました。しかし、ブームによる衝動買いが発生した結果、悲しいことに多くのダルメシアンが飼育放棄されたといわれています。
ダルメシアンのしつけは難しい?
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ダルメシアンはしつけが難しいとされています。上で述べたように、ダルメシアンは馬車の護衛をしていた背景を持つ犬です。馬と伴走するわけですから、ダルメシアンには相当の体力があります。
満ち溢れるような体力ゆえに、ダルメシアンは問題行動を起こしやすいのです。ダルメシアンは体も大きいので、飼い主さんも手がつけられないほどになってしまっては大変です。きちんとしつけでコントロールできるようにしておかなければいけません。
では、どのように上手にダルメシアンを飼うことができるでしょうか。3つのポイントをご紹介します。
1.たっぷりと運動させる
ダルメシアンは運動が大好きです。そのため、散歩や運動は欠かすことができません。
1日で30km以上も走ることができるほどの体力があるため、走らせてあげると喜びます。しかし、ダルメシアンと一緒に長時間走るとなると飼い主さんの方が疲れてしまいます。かといって、運動量を減らしてしまうとダルメシアンのフラストレーションがたまってしまうことでしょう。
飼い主さんが疲れすぎず、かつダルメシアンがたくさん運動ができるよう工夫してあげてください。例えば、広い公園など安全な場所でボール投げや追いかけっこしたり、思いっきり動けるような遊びをしてあげることができます。
2.日常に慣れさせる
ダルメシアンは、初対面の人や犬を警戒する傾向があります。噛んでしまったり、吠え続けたりしないために、様々な日常の物事に慣れさせることが大切です。
生後3週目~8週目頃が社会性を学ぶ重要な時期ですので、その時期に他の犬や人と触れ合える機会を十分に持てるようにしてください。しっかりとしつけをすれば、問題行動を減らすことができます。
ダルメシアンが吠えた時に構ったり、エサを与えたりしないようにしましょう。「吠えれば構ってくれる」「吠えればエサをくれる」と犬が学習してしまうと、無駄吠えをやめさせるのが難しくなります。
吠えたとしても反応しないようにし、吠えるのをやめてから構ってあげるようにしてください。こうしたトレーニングを根気よく続けていくなら、「吠えても構ってくれない」と学習するようになり、無駄吠えすることもなくなるでしょう。
3.上手に褒めてあげる
飼い主さんに褒められるとダルメシアンはとても喜びます。褒める点を探してあげて、「いい子だね」「エライね」「頑張ったね」などと褒めてあげるようにしてください。
ダルメシアンだけに限らず他の犬にもいえることですが、厳しく叱り過ぎないようにすることも大切です。もちろん、言うことを聞いてくれなくて叱る時もあることでしょう。しかし、厳しく叱りつけると飼い主さんの言うことを聞かなくなってしまうだけでなく、飼い主さんとの信頼関係を築くのも難しくなってしまいます。
まとめ
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ダルメシアンはしつけが難しい犬といわれています。しかし、ダルメシアンの特徴を知り、その特徴に合わせてきちんとしつけをするなら、誰でも上手にダルメシアンを飼うことができます。