猫はなぜ噛むのか?
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猫といえば、鋭い爪で引っ掻くことで意思表示をするイメージがあるかもしれません。でも、意思表示の方法は実はそれだけではないのです。相手を噛むことでも自分の気持ちを伝えています。
例えば、抱っこが苦手な猫を無理やり抱っこするならきっと噛まれることでしょう。これは、相手を噛むことで自分が「嫌だ」という気持ちを伝えているのです。
その他にも、興奮のし過ぎやじゃれあいの延長で相手を噛んでしまうこともあります。子猫のうちから噛み癖がつかないように訓練してあげることが大切です。
子猫の場合、歯の生え変わりの時期は歯茎が痒く、ムズムズするのでよく噛むようになります。この時期には噛んでもいいおもちゃを与えてあげるなら、他の物は噛まなくなるはずです。
飼い主が寝ている時に噛む心理とは
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猫が飼い主を噛んでしまう理由を説明しましたが、飼い主が寝ている時に噛んでくるのはどうしてでしょう。ここでは、考えられる幾つかの理由をご紹介します。
要求がある
これはよくあるパターンです。飼い主さんはゆっくり寝ていますが、猫はお腹が空いています。
朝ごはんがないので、猫は飼い主さんを起こそうするでしょう。ちょっと顔をツンツンしてみたけれど起きてくれないので、噛んでみたというパターンです。
同じように、寝ているけどかまってほしいとか、トイレが汚れているなどの要求がある時にも噛んでくるかもしれません。
子猫だから
1歳未満の子猫の場合、性格にもよりますが、大抵はとてもやんちゃでエネルギーも余っています。まだ物事の判別もついていないので、見境なく色々なものを噛んでしまう傾向があるのです。
猫は夜行性の動物なので、夜はとても元気です。成猫になり人間と長く暮らしていくうちに、だんだん人間の時間帯に合わせて生活しますが、子猫のうちは本能が勝ってしまい、飼い主さんが寝ていてもお構いなしに遊びたくなるのでしょう。段々テンションが上がると楽しくなって、寝ている飼い主さんを噛んでしまうのです。
じゃれている
猫は、基本的に動く物に注目する習性があります。寝ている飼い主さんの足がモゾモゾ動くと、獲物と勘違いして噛んでくることがあります。
1匹飼いをしている
猫は大抵、2匹から多い時で4匹位の子猫を出産します。ということは、子猫には必ずといっていいほど、兄妹がいるというわけです。
子猫は兄弟同士でじゃれあっていくうちに、社会性を身につけていきます。噛むことについても同じことがいえるでしょう。子猫同士でじゃれあいながら、どこまで噛んだら痛いかを学んで加減を覚えていきます。
しかし、子猫の早い段階から1匹飼いをすると、このことを学ぶ期間がありません。それゆえに加減がわからずに強く噛んでしまうのです。
また、1匹飼いだと飼い主さんを独り占めできるので、いつまでも気持ちの上で子猫のままの場合があります。大抵の猫なら成猫になっていくにつれて落ち着いていくのに、なかなか落ち着かない場合もあるのです。その様な理由で、成猫になっても寝ている飼い主さんを噛んでしまうのかもしれません。
遊びが足りない
日中の遊ぶ時間が足りずに、エネルギーが有り余ってることが考えられます。室内飼いの猫の場合、運動不足になっていることがあるでしょう。そんな時に目の前に飼い主さんがいて、噛んだら反応してくれたので楽しくなってしまうのです。
寝ている時に噛まれる時の対処法
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いくら可愛い飼い猫でも、安眠を妨害されるのは嬉しくありません。では、幾つかの対処法をご紹介します。
しつけをする
まずは噛まないようにしつけをすることができます。とはいっても、寝ている間は難しいので日頃から行うようにしましょう。
猫の習性を観察すると、「やめて」という意思表示は低い声で「ウー」または「シャー」といいます。飼い主さんがこれを真似するなら、猫にこちらの意思が伝わるのでやめてくれるはずです。
嫌いな味をつける
よく噛まれる部分にしつけ用のスプレーや、柑橘系の匂いなどとつけることができます。しかし、猫によっては全く効果がないこともあるので注意してください。
寝室に入れない
寝る場所を分けることで噛まれる心配もなくなります。違う部屋に猫専用のベットを用意してみてください。こうするなら、飼い主さんの安眠は確保できます。
別の部屋を用意するのが難しい場合は、寝る時はゲージに入れることに慣れさせることもできます。大きめのゲージに水やトイレも用意してあげて、その中で寝かせてください。
たくさん遊ぶ
昼間のうちに満足するくらい遊んであげるなら、猫も疲れて夜はぐっすり眠るようになります。エネルギーを発散させて、お互いゆっくり寝れる環境を整えましょう。