ビションブリッツとは?
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ビションフリーゼを飼ったことのない人には聞き慣れない言葉かもしれません。これは、ビションフリーゼが前触れもなく急に走り回ることをいいます。
ただ走り回るだけではなく、物凄い勢いで、場所もお構いなしで一定時間とにかく走り回るのです。この行動を、「ビションブリッツ」または「ビションスイッチ」といいます。
これはなんの予兆もなく始まるので、初めて見た飼い主さんはきっと驚くことでしょう。しかし、病気や何かの発作ではないので安心してください。ビションフリーゼ自身が満足すると自然にやめるので、しばらくは様子を見ていて大丈夫です。
ビションブリッツをする原因とは?
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ビションブリッツはビジョンフリーゼ特有の習性といわれていますが、原因について詳しいことはまだ分かっていません。しかし、考えられる原因はいくつかあります。ここでは、そのいくつかを詳しくご紹介しましょう。
運動不足
散歩をたくさんして疲れていると、ビションブリッツをしなくなるようです。ということは、あまり運動する機会がないと、体が運動に対して過剰の欲求をしてこのような行動に出るのかもしれません。
欲求不満
人間も、ストレスが過度に溜まるとイライラして何かに当たりたくなることがあります。
これは犬も同じです。このストレスの発散方法がビションフリーゼにとっては独特で、ビションブリッツという行動に出るといわれています。思いっきり走ることで、嫌なことを吹っ飛ばしているのでしょう。
何かに夢中
飼い主さんと遊んでいる時にいきなりスイッチが入ることもあるようです。これは遊びに夢中になり、脳が活性化されることで突然始まるのでしょう。ビションフリーゼは興奮しやすい犬種なので、遊ぶことで興奮した結果走り回る傾向があります。
成犬になるとしなくなる?
一説によると、ビションブリッツをするのは子犬の時が多く、成犬になるとあまりしなくなるといわれています。
特に、子犬は成犬に比べてとてもエネルギッシュで、遊びたい時期です。たくさん遊んでも有り余るエネルギーを消費するためにビションブリッツを行うのでしょう。
しかし、これはあくまでも一般的な傾向であって、実際には個体差があります。子犬でもあまりビションブリッツをしない犬や、成犬であっても活発にビションブリッツをする犬もいます。
ビションブリッツの時の注意点は?
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ビションブリッツは自然に起こる習性なので、直接犬の体に害を与えることはないでしょう。始まってしまったら、飼い主さんは見守ることしかできません。
しかし、夢中に走り回るので物にぶつかったり、段差でつまずいたりすることがあります。ビションフリーゼは骨格が弱く、骨折をしやすい犬種なので怪我をしないように注意してください。ビションフリーゼが遊ぶ部屋は段差のない場所を選び、余計なものは置かないようにすることで安全を確保することができます。
ビションブリッツはいつ始まるかわかりません。散歩の最中に突然始まることもあります。そのような時はリードを短く持って、行動範囲を制限してください。そのようにすることで、事故やトラブルを防ぐことができます。
ビションブリッツはあまりさせない方がいい?
インターネットを見ると、たくさんのビションブリッツの動画が出てきます。とてもかわいいものも多数あるでしょう。このような動画を見ると自分も撮影したいと思うかもしれません。
でも、あえてビションブリッツをするように誘導しないでください。ビションブリッツは興奮状態なので、体に負担がかかるともいわれています。あまり回数が多くなければ気にする必要はありませんが、あえてさせるのはお勧めできません。
あまり気になる場合には、おもちゃやおやつで気をそらすことでクールダウンさせることができます。
ビションフリーゼはストレスが溜まりやすい
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ビジョンフリーゼは比較的しつけがしやすく、飼育が難しくない犬種です。一方で、ストレスが溜まりやすいので、イライラした無駄吠えやビションブリッツを引き起こしてしまうといわれています。
それゆえに、飼い主さんがかまってあげてストレスをためないようにしてあげることがとても重要です。以下のことに注意すると、ビションフリーゼのストレスを軽減できるでしょう。
・たくさん運動する
・興奮させすぎない
・社会性を身につける
- たくさん運動する
- 興奮させすぎない
- 社会性を身につける
飼い主さんがこの点に気を付けて、子犬のうちから一貫性のあるしつけをしていくなら、ビションフリーゼもストレスを溜めることなく快適に過ごせるはずです。かわいいからといって甘やかしてしまうと噛み癖がついてしまい、ストレスを発散させるために相手を噛んでしまいます。くれぐれも甘やかしすぎないようにしましょう。