ヒマラヤンってどんな猫?
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非常に豊かな被毛をもったヒマラヤンは、その美しい見た目と静かなたたずまいから、高貴なイメージがあります。どんなポーズをしていても、絵画に描かれているような芸術的な雰囲気を醸し出している猫です。
では、これからヒマラヤンの特徴や性格を詳しくご紹介します。
歴史
ヒマラヤンは、1957年代に登録されたペルシャ猫の一種とされています。交配によって生み出されたヒマラヤンですが、交配は1957年より前から行われていました。1920年代からヨーロッパを中心にペルシャとシャムを交配させる取り組みがあり、その結果生まれたのがヒマラヤンだといわれています。
ヒマラヤンという名称は、同じ名前のウサギから来ています。このウサギは体全体が白く、足先や鼻先、耳だけが真っ黒なのが特徴です。ヒマラヤンも同じようなポイントカラーを持っていたことから、ウサギの名称が採用されたようです。
身体的特徴
オスもメスもほとんど同じ大きさで、体重は3kg~5kgです。猫の平均もしくは、すこし重いくらいでしょう。骨格は中型で、全体的に丸みを帯びているのが特徴です。
また、非常に豊かな被毛をもっており、その被毛にはポイントカラーがあります。足先や耳、顔は黒く染まっているのがほとんどです。さらに、サファイアブルーの美しい瞳を持っており、ヒマラヤンのエレガントな風貌を強調しています。
性格
ヒマラヤンは非常に物静かな性格をしており、室内で飼っていても静かに寝ていることが多いとされています。走り回ったり鳴き続けたりすることはないため、比較的飼いやすい猫です。
飼い主さんにもよく懐く傾向があり、飼い主さんの膝の上で静かに座っているのが好きな子が多いようです。このように穏やかな性格をしているため、騒がしい環境ではストレスを抱えてしまうこともあります。
バーマンってどんな猫?
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ヒマラヤンとそっくりなバーマンについてもご紹介します。ヒマラヤンより柔らかいイメージを持つ猫であり、「優雅さ」と「可愛らしさ」を兼ね備えた猫だといえるでしょう。
歴史
バーマンは1920年頃にミャンマー(旧称:ビルマ)で生まれた猫です。バーマンにはシャムの血が混じっています。
バーマン(Birman)という名前は、出生の地ビルマ(Burma)からきており、「ビルマの聖猫」と呼ばれています。神聖な猫として扱われてきたのです。
身体的特徴
バーマンの被毛は全体的に白く、長毛です。そして、ヒマラヤンと同じように顔や足が黒く染まっていますが、足先だけは白いのが特徴的です。まるで白い靴下を履いているかのようです。また、その瞳にはシャムから受け継いだサファイアブルーが輝いています。
白と黒のコントラスト、その中で強調されるブルーの瞳が神秘的な印象を与えてくれます。「聖猫」と呼ばれるのも納得でしょう。
体のサイズはオスが3kg~6.5kg、メスが3kg~5kgで、中大型に含まれます。オスの方が大きくなることが多いようです。
性格
バーマンもヒマラヤンと同じように、静かで穏やかな性格をしています。大きな鳴き声を上げることもほとんどありません。
飼い主さんに対する愛情が深く、人間の子どもにも優しい猫です。また、ほかの猫や犬とも仲良く暮らすことができます。ちょっとしたことでケンカをしたり、飼い主さんを困らせたりすることもしません。お世話しやすい猫だといえるでしょう。
ヒマラヤンとバーマンの見分け方
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ヒマラヤンとバーマンは、どちらもシャムの血が入っているので、とても似ています。特徴を比べてもほとんど同じと感じることでしょう。ここでは、ヒマラヤンとバーマンの見分け方をご説明します。
鼻先
ヒマラヤンとバーマンは、鼻先に違いがあります。ヒマラヤンはペルシャと同じように潰れたような「ぺちゃ鼻」なのに対し、バーマンはどちらかというと「尖った鼻」をもっており、鼻筋がしっかりしています。顔つきに注目するとはっきりと違いが見分けられるでしょう。
足先
ヒマラヤンとバーマンにはもう1つ大きな違いがあります。それは足先です。先ほども取り上げたように、どちらも黒のポイントカラーを持っていますが、バーマンだけ足先が真っ白です。
足先が白いヒマラヤンは存在ません。「足先が白いのはバーマン」と覚えておくと簡単に見分けることができるでしょう。
まとめ
ヒマラヤンとバーマンの見分けは簡単につきます。特に顔立ちと足先がはっきりと異なるので、その違いで飼い主さんの好みもはっきりしやすいでしょう。どちらの猫にしても、自分の好みに合った猫を選んだなら、しっかりと愛情を注いであげてください。