美濃柴犬の特徴とは?
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※画像は柴犬ではありますが、美濃柴犬ではありません。
美濃柴犬には様々な身体的特徴があるようです。それには毛色や顔つきなどが含まれています。
では、美濃柴犬の身体的特徴を幾つかご紹介していきましょう。
毛色
一般に、柴犬はクリーム色や茶色などさまざまな毛色があります。しかし、美濃柴犬は「緋赤」と呼ばれる夕陽のような赤い色の毛色をしていて、全身の毛色が赤茶なのが一番の特徴です。
アンダーコートは少し黄土色のような毛色をしているので、アンダーコートのボリュームが出る時期には深みのある毛色を楽しむことができます。
顔まわり
顔は一般的な柴犬のタヌキ顔でポッチャリした印象です。耳は立ち耳なので、タヌキ顔でもシャープなポイントがある印象的な雰囲気を見せてくれます。顔つきは、一般の柴犬と比べて野生味を帯びているのも特徴的です。
体型
素朴な風貌を持っていて小柄なのが印象的です。しかし、猟犬として野山を駆け巡っていた犬の子孫なので、筋肉質で骨太の印象があります。それゆえに、見た目よりずっしりしていて体重が重いのも特徴です。
尻尾
本来の美濃柴犬は「差し尾」といわれるゆるやかなカーブの尻尾が特徴でした。しかし、最近では一般的なカーブを描く「巻尾」の比率が高くなっているようです。
美濃柴犬のルーツとは?
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※画像は柴犬ではありますが、美濃柴犬ではありません。
古くから岐阜県で飼育されていた柴犬の一種です。昔は番犬や猟犬として活躍していました。他にも「岐阜犬」や「飛騨柴」などの愛称でも知られています。
戦前には多く飼育されていた美濃柴犬ですが、戦争の影響や猟犬の需要の減少などの色々な要因で数が減少してしまいました。この他にも、混血が進み血統を守るのが難しくなったのも要因といわれています。
これらの点を踏まえて、現在では天然記念物に指定されており、美濃柴犬愛好家の努力によって血統が守られています。
一般社団法人美濃柴犬保存会美濃柴犬の性格とは?
美濃柴犬の性格は一般的な柴犬と同じで、飼い主さんに忠実です。とても賢くフレンドリーなので、飼育しやすいのも魅力的といえます。個体によっては多少神経質な一面がありますが、とても活発で遊び好きです。
そもそも個体数が少ないので、血統が近いことが多く、飼いやすく人懐っこい気質が受け継がれているのかもしれません。
美濃柴犬の魅力とは?
美濃柴犬の魅力はなんといってもその毛色です。純粋な日本犬では見かけることがあまりない色なので、とても希少価値が高いです。色の濃さは個体差があり、より濃い色の犬が、良い美濃柴犬といわれています。とはいえ、茶色っぽい犬でも普通の柴犬と比べると色の違いは一目瞭然です。
個体が少なく、犬同士の親兄弟のつながりが強いのも魅力的です。もちろん犬同士の交流があるということは、飼い主さん同士の交流も気軽にできるということになります。飼育方法の情報交換などが気軽にできますし、犬も親兄弟に気軽に会えるので寂しい思いをしなくて済むことでしょう。
美濃柴犬をお迎えするには?
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美濃柴犬は希少価値が高く個体も少ないので、ペットショップで購入することはまずできません。「美濃柴犬の里」などの、美濃柴犬の保存を行っている団体から譲り受ける必要があります。
しかし、保存していかなければいけない貴重な犬種なので、お金を出したから購入して飼育できるというわけではありません。美濃柴犬を飼育するには以下のような条件を幾つか満たす必要があります。
・美濃柴犬保存会への入会(任意)
・できれば品評会に出陳
・興味がある方には繁殖のすすめ
この条件はブリーダーさんにとって多少異なるようですが、何かしらの条件はあるので一度「美濃柴犬の里」に問い合わせてみることをおすすめします。
定期的に品評会や展示会が行われているで、そちらに足を運んでみることもできます。実際に美濃柴犬と触れ合うことでその魅力の虜になること間違いなしです。
美濃柴犬の飼育の注意点
これは美濃柴犬に限らず犬全般の飼育にいえることですが、病気は予防と早期発見が大切です。定期的に健康診断を受けるようにしてください。
また,、美濃柴犬は運動量が多い犬種です。毎日のお散歩は欠かさず行ってあげましょう。運動不足は体の健康だけはなく、メンタル面での健康にも役立ちます。
血統を守るための努力
美濃柴犬保存会では定期的に美濃柴犬の展示会や品評会を開いて、飼育している飼い主さんとの交流を深めています。
また、血統を守る為に飼い主さんに協力してもらい、繁殖活動も行っています。ただ、美濃柴犬は一般的な柴犬と同じく、一回に出産する子犬の数があまり多くないので苦戦しているようです。飼い主さんや愛好家の協力もあって少しずつですが、個体数を増やすことが出来ています。