猫も鼻づまりを起こすことがあるの?
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人間は花粉症になったり風邪をひいたりすると、鼻がつまってしまうことがあります。鼻で息ができないので、自然と口呼吸になり、とてもつらく感じるものです。
猫も同様に鼻づまりを経験することがあります。特に、猫たちは鼻で呼吸する動物なので、その鼻がつまることはかなりの問題です。
鼻がつまっている時にはどのような症状が表れるのでしょうか?一番分かりやすいのは、「音」かもしれません。猫が呼吸をするたびに、鼻から「スースー」「ズーズー」と擦れたような音が聞こえてくるでしょう。
また、鼻水やくしゃみの頻度が多くなったりします。さらに、急に元気がなくなったりすることもあるようです。単なる鼻づまりですが、猫にとっては生活全体に影響を及ぼすものなのです。
猫の鼻づまりを引き起こす5つの原因
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猫たちは、当然ながら通常の状態では鼻づまりが起きないようになっています。そのため、猫の鼻づまりを発見したなら、なんらかの原因やトラブルを抱えていると考えたほうが良いでしょう。
原因を見極めることができるなら猫のへの負担も減少しますから、できるだけ早めに発見してあげましょう。
猫の鼻づまりの原因は主に5つあります。それぞれが関連しあっている場合もありますので、しっかりと特徴を見極めておきましょう。
①鼻炎
一番オーソドックスな原因かもしれません。猫たちの鼻が何らかの原因によって炎症を起こすことで、鼻づまりが引き起ります。
例えば猫風邪、アレルギーなどがこれに含まれるでしょう。その他感染症なども、鼻炎を引き起こす原因となることがあります。鼻炎は鼻づまりだけでなく、鼻水や鼻くそが多くなるという特徴もあるため、特定しやすい原因かもしれません。
病院に行ってしっかりと対処してあげましょう。もし、アレルギーによる鼻炎であれば、そのアレルギーの原因を特定することも大切ですね。
②鼻腔内の腫瘍
鼻腔内に腫瘍ができてしまう場合もあります。腫瘍が空気の通り道を塞いでしまうので、鼻づまりが生じるのです。
場合によっては、鼻水や鼻血などが出ることもあるようです。鼻の中なので、飼い主さんが自力で見つけ出すことは難しく、病院に連れて行ってから発覚することが多いようです。
腫瘍の対処も飼い主さんでは難しいため、違和感があったときには早めに診察をうけることが大切でしょう。
③鼻腔狭窄(びくうきょうさく)
鼻腔狭窄とは、何らかの原因で鼻腔内が狭くなってしまうことを指します、空気の通り道が狭いので、当然息苦しくなります。呼吸や鼻息の音に注目するなら発見できるでしょう。
この症状は他の原因と密接にかかわっているものです。炎症の結果、鼻腔内が腫れて狭くなる場合もありますし、腫瘍などが原因で一部が狭くなることもあるからです。
こちらも、病院の診断を受けた後に初めて他の原因との関係が明らかになることが多いようです。
④異物が詰まる
単純に鼻腔内に異物が詰まっている場合もあります。猫たちは狭い場所が好きです。そうした場所には小さなゴミなどがたくさんあります。自然と吸い込んでしまって、鼻の中に詰まってしまうのです。
庭に植物を植えている場合も要注意です。植物の一部や種、小石、土の塊などが詰まるかもしれません。
詰まってしまった場合は、猫も鼻が気になるので仕草に表れるでしょう。頻繁に鼻を掻いたり触ったりしているなら、異物の存在を疑ってみましょう。
⑤生まれ持った特徴
生まれながらに鼻がつまりやすい(鼻腔内が狭い)猫がいます。単純に個体差によってそうなる場合もありますし、猫の種類によってつまりやすい場合もあります。
特に短頭種の猫は要注意です。短頭種は鼻がつぶれたような形をしており、鼻腔内が狭く鼻がつまりやすいのです。短頭種といえば鼻息が荒いようなイメージがありますが、それも鼻腔の特徴から来ているのですね。
これらの猫は、他の猫よりも鼻づまりに注意してあげましょう。