猫に大根を与えても問題ない?
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大根には猫にとって有害なものは含まれていませんので、猫に与えることができます。むしろ猫の健康維持に役立つ栄養素が含まれています。葉っぱの部分も問題なく猫に与えることができます。
猫は基本的に肉食なので野菜類の消化がうまくできない場合があります。少しずつ猫に与えるなら特に害はありません。
猫に大根を与えてもいい量
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猫の体重や年齢によって与えてもいい量が変わってきます。例えば、子猫と成猫では消化器官の強さが違いますし、老猫でも変わってきます。また、猫でも個体差があるので、あまり食べたがらないようなら無理に与える必要はありません。
子猫の場合
生後12ヶ月未満の子猫の場合は消化器官が発達していないので、与える場合は少量がおすすめです。まれに大根アレルギーの猫もいるので注意してください。
成猫の場合
生後12ヶ月から7歳までの成猫には基本的に与えることができます。しかし、猫は元々肉食のため、あまりに大量に与えてしまうと消化不良を起こす可能性もあります。少しずつ与えるようにしてください。
老猫の場合
7歳以上の老猫の場合は消化器官がすでに弱っているので、少量にとどめることをおすすめします。あまり猫が好まないようなら無理して与える必要はありません。
猫に大根を与えることで期待できる効果
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大根にはビタミンBやビタミンC、カリウム、鉄分など猫に必要な栄養素が含まれています。疲労回復や肥満防止などの効果があります。
イソチオシアネートも含まれており、がん予防の効果や胃液の分泌を高めて消化を促進する効果があります。ビタミンCを猫は人間と違って自分で作ることができますが、年齢や体質で不足することがあるので大根などの野菜類で補うとよいでしょう。
大根の葉にもたくさんの栄養が含まれています。実は根の部分よりビタミンやミネラルが含まれているので、刻んで軽く茹でた後にキャットフードにトッピングして与えると栄養補助食品になります。
大根の根の部分はジアスターゼと呼ばれる消化酵素やグリコシダーゼ酵素が含まれているので、消化を促進し整腸作用が期待できます。
また、大根は水分が多く便秘を解消してくれる作用もあります。大根おろしは胃腸への負担も軽減してくれるので、今流行りの大根おろしアートを作って一緒に食べるのもいいかもしれません。
猫に大根を与える時の注意点
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大根はアブラナ科の野菜なので、含まれている成分「ゴイトロゲン」がヨウ素の吸収を妨げて甲状腺に負担をかけることがありますので、甲状腺に問題のある猫には与えないようにしましょう。
また、まれに大根アレルギーをもつ猫がいます。下痢や吐き気、目の充血や肌のかゆみなどの症状があらわれたら大根アレルギーの可能性があるので、与えるのを控えたほうがいいかもしれません。症状が出たからといって必ずアレルギーがあるわけではないので、心配な時は獣医さんでアレルギー検査を受けてください。
また、猫にとってカリウムの取りすぎは腎不全やなどの腎臓病の原因になるので与える量には注意してください。
猫は元々肉食動物なので、野菜を消化する酵素をもっていません。大量に与えると消化不良を起こす可能性があるので、注意して与えてください。大根に含まれているイソチオシアネートは辛味成分の一部で、胃腸を刺激してしまうことがあるので与える量には気をつけましょう。
大根のツマも与えることもできますが、上に乗っていたものによっては猫の健康に良くない場合もあります。大根おろしは与えても問題ありませんが、しょうゆなどの味が付いているものは猫には塩分の取りすぎになるので与えないでください。同じ理由で煮物などの調理をして味つけたものもNGです。
かいわれ大根やブロッコリーは与えても問題ない?
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ブロッコリーは大根の仲間なので猫に与えても問題ないですが、大根と同じようにアブラナ科なので、甲状腺に問題ある猫には与えないほうがいいかもしれません。
健康な猫でも生のままのブロッコリーは猫にとっては硬く、食べるのが大変です。窒息する可能性もあるので、茹でで刻んだものを小さじ1杯程度与えてください。
大根の芽であるかいわれ大根も少量なら与えても大丈夫です。猫草の代わりにはならないので、猫草のように与えることはしないで下さい。大量に食べるとやはり健康に害があることがあるので注意しましょう。自家栽培しているものを、猫が猫草と勘違いして盗み食いすることもあるので気をつけてあげてください。