猫に鮭を与えても問題ない?
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鮭は、サケ目サケ科サケ属の魚で、北太平洋と北極海の一部に生息しています。鮭といっても、「シロサケ」「カラフトマス」「ニジマス」「アトランティックサーモン」「トラフトサーモン」など品種は様々です。
鮭には、健康を維持するための栄養素が豊富に含まれています。主な栄養素は「アスタキサンチン」「DHA」「EPA」「ビタミン類」「カリウム」「ナトリウム」「マグネシウム」などです。
猫にとって危険な成分は鮭の中に含まれていないため、猫に鮭を与えても大丈夫です。猫が鮭を食べると、多くの栄養を効率よく摂取することができるので、猫にとってもメリットの大きい食材の一つと言えるでしょう。
猫に鮭を与えてもいい量
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猫に鮭を与えても問題ありません。しかし、どんなに健康に良い食べ物でも、食べる量の管理は大切です。猫に鮭を与える場合も「適量」だけ与えるようにしてください。
また、塩や醤油などで味付けして猫に与えるのはNGです。味付けをすると塩分過多となり、猫の身体に負担をかけてしまうので、何も味付けせずに与えるようにしてください。
そして、猫に鮭を与えるときは、小さく刻むかすりつぶしてペースト状にして与えるようにしましょう。
子猫の場合
生後12カ月未満、体重が1kg未満の子猫の場合、消化器官が未発達なので特に注意が必要です。
鮭には健康に良い栄養素がたくさん含まれていますが、与えすぎると腎臓などに障害が出る可能性があります。リスクを抱えてまで子猫にわざわざ鮭を食べさせる必要はありません。
成猫の場合
生後12カ月から7歳、体重が3~5kgの成猫の場合、1日に与える量は30~50g程度の量でOKです。それ以上与えてしまうと、体調不良を起こしてしまうかもしれません。
ゆえに、成猫に鮭を与える時は適量だけ与え、おやつ程度に与えるようにしましょう。
老猫の場合
7歳以上の老猫の場合も、老化に伴い消化器官が弱っている可能性があるので注意が必要です。腎臓などの器官が低下している老猫に鮭をたくさん与えてしまうと、猫の身体に負担をかけてしまいかねません。
リスクを上げないためにも、老猫にわざわざ鮭を与えることはやめた方が良いでしょう。どうしても与えたい場合には、1週間に1回程度にするなど、与える回数や量を調節してあげてください。
猫に鮭を与えることで期待できる効果
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鮭には「アスタキサンチン」という抗酸化物質が含まれています。このアスタキサンチンは、体の中で有害な活性酸素を除去する働きをするため、猫の疲労回復を助けたり、がん予防にも効果が期待できます。アスタキサンチンの抗酸化作用はビタミンEの約1000倍、ビタミンCの約6000倍とも言われており、猫の健康を維持するのに優れた食材です。
また、鮭には「DHA(ドコサヘキサエン酸)」や「EPA(エイコサペンタエン酸)」という脂肪酸が豊富に含まれています。これらは、血中のコレステロールを抑えて血液の流れを良くする働きがあるので、猫のコレステロール値を下げたり、高血圧予防にも効果があります。
さらに、鮭には「ビタミン類」も豊富に含まれています。ビタミンには、皮膚や粘膜の健康維持を助けたり、コレステロールの酸化による動脈硬化を予防するなどの働きがあります。
猫に鮭を与えるときの注意点
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生の鮭には、「アニサキス」という寄生虫による食中毒の心配があります。一般的に刺身として流通している鮭は養殖なので、寄生虫の心配はほぼありませんが、もし心配な場合は、冷凍または加熱するなどの処理をしてから猫に与える方が良いでしょう。アニサキスが死滅した鮭であれば、生で与えても問題ありません。
また、鮭には小骨があるので、猫の喉などに骨が刺さってしまうことがあります。骨が刺さってしまうと、下痢や嘔吐、腸閉塞を起こす可能性もあるので、猫に鮭を与える際は、骨を取り除いてから与えるようにしてください。
さらに、鮭にはアレルギー成分が含まれています。猫の中には、鮭のアレルギーを持っている猫もいるので、猫に鮭を与える場合は少量だけ与え、しばらく様子を見るようにしましょう。鮭を食べた後に、下痢や嘔吐など何らかの症状が出た場合は、すぐに病院に連絡し獣医師の指示に従ってください。
鮭フレークや鮭とばは与えても問題ない?
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鮭フレークや鮭とばなど、鮭を使った加工食品を猫に与えても大丈夫なのでしょうか。
鮭フレークを与える場合は、味付けされていない猫用のものであれば与えても問題ありません。私たちが食べる鮭フレークには塩分が多く含まれており、猫の健康に悪影響を及ぼす可能性があるので、人間用の鮭フレークは与えないようにしましょう。
ただし、中には猫用の鮭フレークでも塩分が含まれているものもあるので、きちんと確認してから与えるようにしてください。
鮭とばを与える場合も、味付けがされていない「無添加」のものを選んで与えるようにしましょう。味付けされたものを猫が食べると、塩分過多となり、腎臓などに負担がかかってしまうので注意が必要です。