はじめに
猫がペロペロと舌なめずりをすることがあります。猫が舌なめずりする時はどんな気持ちなのでしょうか?この記事では、猫が舌なめずりをする4つの理由をご紹介したいと思います。
舌なめずりの理由によっては動物病院に連れて行った方がいい時もあります。ですから、飼い主さんたちは舌なめずりの理由を把握しておくといいですよ。
猫は舌なめずりをする
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猫は舌なめずりをするものです。猫を飼育しているなら、何度も舌なめずりをしている姿を見たことがあるでしょう。普段であれば、特に気にも留めない行為ですが、頻繁に舌なめずりをしているのであれば、少し気になってしまいますよね。
人間でも舌なめずりをすることはあるものです。行儀は悪いですが、ごはんを食べた後に舌なめずりをすることがあるかもしれません。他にも、映画などでは悪役が悪いことを考えている時にも舌なめずりをしたりする事があります。また、口元が荒れやすい人は口元を舐めていることが多いですよね。
人間でもいくつかの理由で舌なめずりをするものなので、猫も同じようにいくつかの理由があるに違いありません。
これから、猫の舌なめずりの理由をいくつかご紹介したいと思います。舌なめずりが頻繁であればすこし注意したほうがいい場合もありますので、舌なめずりの理由は要チェックですよ。
猫が舌なめずりをする理由①:転位行動
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猫が舌なめずりをする理由は転位行動かもしれません。転位行動はあまり猫にとっては良い状態を表わす行動ではないので、その時の気持ちや原因を把握して対処してあげるといいかもしれませんね。
転位行動(てんいこうどう)とは?
転位行動とは、猫が動揺したり強いストレスを感じたりした時に、咄嗟にとってしまう行動の事です。この時の行動は動揺やストレスとは何ら関係のない場合が多く、人間からするとその行動の意味が理解できない場合も多いようです。
転位行動自体は動物全般に共通するもので、猫だけでなく犬や他の動物も行ないます。
人間でも転位行動をすることがあるのです。例えば、焦ったときや何かを心配している時に、何度も唇を舐めたり頭を掻いたり貧乏ゆすりしたりすることってありますよね。
猫たちも同様です。何かでストレスを感じたり同様したりするときに、とっさに関係のない行動をとることがあります。それは舌なめずりとして表れることもあるのです。
猫が転位行動をしている時の気持ち
猫が転位行動で舌なめずりしている時、猫はどんな気持ちなのでしょうか?
当然ですが、強いストレスを感じたり動揺したりしていることが多いため、良い気持ちではありません。猫からすれば、転位行動で心を落ち着ける必要が生じないほうがいいはずです。
飼い主さんに怒られてしまって嫌な気持ちになったときに舌なめずりすることもあれば、怖い敵が近づいてきたときに、威嚇しようか逃げようか悩んだりする時にも舌なめずりしてしまうことがあります。
では、猫が転位行動から舌なめずりしていると、どうやって判断することができるのでしょうか?猫が陥っている状況を観察するなら判断しやすいでしょう。猫が困惑しそうな状況かどうかを見極めるのです。
また、転位行動は舌なめずり以外の行動であらわれることもあります。その他の転位行動が同時に表れているようであれば、転位行動としての舌なめずりだと判断できるでしょう。
舌なめずり以外にもある転位行動
では舌なめずり以外の転位行動にはどんなものがあるでしょうか?一般的な行動をご紹介します。
1.過剰なグルーミング
猫は身体を舐めることによって被毛や身体全体のメンテナンスを行ないます。本来はメンテナンス目的ですが、転位行動としても行なうことがあります。その際には、同じ部位を何度も頻繁に舐めることが多いようです。
明らかに過剰なグルーミングが続く場合、そのグルーミングは転位行動だと思われます。グルーミングに被毛を舐める事以外にも、被毛を噛むこと、爪を噛むことなども含まれます。
2.爪を研ぐ、穴を掘る
突然爪を研ぎだしたり、野外であれば穴を掘りだしたりすることもあります。本来であれば、爪をメンテナンスするための行為なのですが、転位行動で突如初めてしまうこともあります。
あまり長く続くようであれば、爪を痛めてしまう可能性もあるので、しっかりと止めてあげましょう。
3.走り出す
猫はもともと突然走り出すことが多い動物ですが、転位行動としても走り出すことがあります。
猫は活動が活発になる時間帯に突然運動会を始めることがあります。それは特に問題ないです。
しかし、何かストレスがかかるような場面でダッシュしだすなら、それは転位行動でしょう。舌なめずりをした後に走り出すこともあり、その時は動揺で頭がいっぱいの時なのかもしれませんね。
舌なめずりと同じようにこれらの行動が見られたなら、猫がストレスのかからない生活を送れるよう助けてあげるようにしてくださいね。転位行動がエスカレートすると身体にダメージを与えることが多いので、放っておくのではなく早めに原因を取り除くことをおすすめします。
猫が舌なめずりをする理由②:食後の掃除をしている
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猫が舌なめずりをするのは食後に口まわりを掃除しているからかもしれません。猫は美味しい食事が大好きですから、口まわりの掃除を兼ねて残った味を楽しんでいるのでしょう。
食後に舌なめずりをすることが多い
食後に舌なめずりをする猫は多いでしょう。飼い主さんたちも猫が食後に舌なめずりをしているのを見たことがあるかもしれません。その時は舌なめずりの理由を疑問に思うことも無かったでしょう。
人間でも食後や食事の最中に、口の回りに付着した食べかすや、料理のソースを取るために舌なめずりをする事があります。
猫は人間よりも口まわりが汚れやすい食べ方をします。人間は手やお箸やフォークやスプーンを使って上手に口に食べ物を運びます。口に入るだけの量を運ぶので、口まわりに料理やソースがついてしまうことはあまりありません。しかし、猫の食べ方はもっとワイルドです。手足を全く使わずに直接食材にかぶりつきます。
キャットフードを食べる場合も、フードボウルに顔を突っ込んで、そのまま咀嚼するのが一般的です。手を使わないので、どうしても口まわりは汚れてしまいますし、口まわりを大きく超えた範囲に食べかすが付着することさえあるでしょう。
猫は口まわりをきれいにするために、人間のようにナプキンを使うことはありません。自分の手で顔を洗うか、舌でそのまま舐め取ってしまうかのどちらかです。
猫特有の食事スタイルを考えると、猫が食後に舌なめずりをするのは当たり前かもしれませんね。
食前にも舌なめずりをすることがある
猫は食後ではなく、食前にも舌なめずりをすることがあります。きっと「待ちきれない」という気持ちから舌なめずりするのでしょう。
猫はニオイにとても敏感です。飼い主さんがごはんを用意している最中にはキャットフードのニオイを嗅ぎ取っているのです。ニオイを嗅ぐと、途端にお腹が空いてきて食欲があふれ出すのでしょう。思わずよだれが垂れてしまうこともあります。
そんなよだれを舐め取るかのように舌なめずりをしてしまうのですね。「お腹すいたよー」「はやく!!はやく!!」とごはんが待ちきれなくなっている猫を見るのも可愛らしいですよね。
口まわりの掃除と満足の意味
猫が食事の前後で舌なめずりしているなら、それは口まわりの掃除と満足の意味だと捉えてあげましょう。
「美味しかったよー」「ごちそうさまでした」という気持ちの表われです。猫は言葉をしゃべることが出来ませんが、舌なめずりによって、飼い主さんに満足の気持ちを表わしているのかもしれませんね。