猫のふぐりとは?
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近年マニアが続出し、カレンダーまで発売されている猫の体の部位”ふぐり”をご存知ですか?
猫のふぐりとはいわゆる猫の睾丸のことで、別名”金玉”とも呼ばれています。未去勢のオス猫にしか見ることができないプレミアムの高い部位として、見ることができたらラッキーなものと言われています。
睾丸、もしくは猫の金玉という言葉を口にすると恥じらいや下品なイメージを与えてしまうかもしれませんが、ふぐりマニアの中では”にゃんたま”という愛称で親しまれている注目の部位なのです。
おそらく睾丸から金玉、猫玉、にゃんこ玉、そして、にゃんたま・・と呼び名が進化したのでは?と思われます。たしかに”にゃんたま”という呼び名であれば下品なイメージはまったくなく、可愛らしいポップな印象になるのではないでしょうか?
また猫のふぐりマニアの中では”鈴カステラ”という名前でも呼ばれています。にゃんたまが鈴カステラによく似ているので、恥じらいを隠すために呼ばれていると言われています。
そんな猫のふぐりは未去勢のオス猫のお尻を見ると、ぷくっとしたふぐりが付いているのを確認できます。ふぐりの中には精巣が入っています。
生まれたばかりの子猫の場合まだ精巣がないため、ふぐりのぷくっとした膨らみはありません。しかし生後20日以上経過すると、精巣がふぐりの中に降りてくるので、少しづつふぐりが膨らんできます。その結果、オス猫かメス猫か性別をはっきり区別することができるようになります。
この記事では、そんな猫のふぐりの人気の秘密について迫っていきます。
猫のふぐりが人気の理由とは?
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なぜ近年猫のふぐりにスポットが当たり、マニアが続出するほど人気になったのでしょうか。それには次のような魅力が挙げられます。
その①希少価値が高いから
家庭で猫を飼育する場合、スプレー行為や感染症などの病気予防のために、おそらく多くの飼い主さんは去勢手術を受けることでしょう。去勢手術をすれば性格も丸く穏やかになり、発情期のストレスも回避できる上、長生きにもつながると言われています。
愛猫に痛い思いをさせてまで手術を受けさせたくない・・と思われる方もいるかもしれませんが、圧倒的にメリットの方が多いため去勢手術を受ける方がほとんどです。
また最近は望まれない命が増えないように、地域活動の一環として野良猫に去勢や避妊手術をしている地域も増えています。そのため去勢をしていないオスの成猫のふぐりを目にする機会はあまりありません。
つまり、ふぐりは滅多にみることができないのでプレミアム価値が付いているのです。ふぐりを見ることができたらラッキーと言えるでしょう。
その②ふぐりのまんまるフォルムは最大の癒し
猫のふぐりは”究極の癒し”とも言われるほど、その丸っこい形とモフモフの被毛に覆われているフワフワ感に魅了されている人がたくさんいます。
ヒゲ袋という愛称で親しまれている猫のマズルもぷっくらとしていて人気の高い部位ですが、猫のふぐりはオス猫の尻尾の下に隠れているように見えるまんまるの独立した2つの球体が、唯一無二の存在感を象徴しています。
可愛らしい癒されフォルムでありながら、オスの強さや生命力を感じることもできます。モフモフの被毛に包まれているため、撫でて触りたい~という衝動に駆られてしまうのではないでしょうか。
その③儚さが感じられる
人間同様、2つの精巣がある猫は生まれたばかりの時はお腹の中に精巣があります。そしておよそ生後20日経過すると、陰嚢の中へと移動し睾丸になります。
家猫であれば生後6ヶ月ほどで去勢手術をされてしまうので、少しづつ膨らみを増して立派に育った睾丸も、去勢後には面影すらなくなってしまいます。このようなストーリーがあるため、ふぐりを愛しく思うマニアが増えているようです。
猫のふぐりは触っても大丈夫?
ふっくらとしたふぐりのフォルムを見ると、思わず触りたくなってしまう方も多いことでしょう。しかしふぐりは猫にとってとても敏感な部位なので、不用意に触ると怒られる可能性があります。
でももし触ることを許してくれる猫がいる場合は、やさしく触れるようにしましょう。ふぐりをギュッと強く掴んだり、引っ張ったりすることは絶対にNGです。
去勢手術後のふぐりはどうなる?
去勢前は立派な姿をしていたふぐりですが、去勢手術後はどうなってしまうのでしょうか?
オス猫の去勢手術では、精子を製造している精巣の除去が行われます。つまり、フワフワしたふぐりの中身にある球体を取り除きます。そのため去勢手術後は、球体が入っていた袋、つまり皮膚だけが残された状態になります。
手術直後は被毛を剃られているので残念な姿をしていますが、時間の経過とともに袋周辺にもまた被毛が生えてきます。しかしふぐりは切開され縫い合わされているので、手術前のようなぷっくり感はなく、小さなふぐりとなっています。
猫のふぐりマニアにおすすめのアイテム
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猫のふぐりマニアの方におすすめのアイテムを2選ご紹介しましょう。
猫のふぐり専門の写真集「にゃんたま」
実際の猫のふぐりに触ることができなくても、猫のふぐりを堪能できるアイテム・猫のふぐり写真集「にゃんたま」は、丸々1冊猫のふぐりの写真だけが掲載されている、まさに猫のふぐりマニア必須アイテムです。
2016年に発売されたにゃんたまは、猫の撮影を中心に活動しているカメラマン・芳澤ルミ子さんという方が撮影されました。表紙からしてかなりのインパクトがあるこの写真集は、全96ページにわたり、猫のにゃんたまがたくさん掲載されています。
特に圧巻なのはにゃんたま一覧が見開きになったページです。人前で開くのには勇気が必要な、にゃんたまづくしのページとなっています。
身近にふぐりを見せてくれる猫がいなくても、「にゃんたま」があればいつでも好きな時にふぐりを堪能できるおすすめのアイテムです。まだゲットしていない方は、この機会にチェックしてみるのはどうでしょうか?
にゃんたま/Amazon2020年開運にゃんたまカレンダー
2020年開運にゃんたまカレンダーも写真集にゃんたま同様、芳澤ルミ子さんの写真です。このカレンダーは、にゃんたまをカレンダーにしたものです。大安、一粒万倍日、天赦日の入ったカレンダーで吉日チェックも一目で分かるようになっています。
カレンダーはリングの卓上型で14枚つづり、148㎜×180㎜という大きさです。茶色の猫やサビ柄猫、白黒猫などさまざまな種類の猫のふぐりが、後ろや前からなどさまざまなアングルで堪能できます。
また子猫のにゃんたまも可愛らしいので要チェックです。来年のカレンダーはにゃんたまで幸せな年にしてみませんか?
2020年開運にゃんたまカレンダー/Amazonまとめ
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猫のふぐりの人気の秘密に迫ってみましたがいかがでしたか?
現在、猫のふぐりであるにゃんたまマニアが急増しています。尻尾の下に隠れているぷっくりと吊るされている2つの球体は多くの人を癒し、幸せな気持ちにさせてくれます。
猫の飼育環境の変化により、最近は立派なにゃんたまを持っている猫は少なくなっています。もしにゃんたまを持っているレアな猫に会ったら是非、写真に収めてみましょう。
また家猫で去勢手術を受けたとしても、小さいにゃんたまを堪能することは可能です。是非これからも猫との生活を楽しんでくださいね。