はじめに
フレンドリーで元気がよく活発なビーグルは日本でも人気がありますよね。スヌーピーのモデルとしても有名で、仕草や性格はビーグルの特徴をよく捉えていて忠実に再現されています。
ただ、ちょっと考えてみると毛色に関しては、スヌーピーのような毛色はビーグルではあまり見かけません。今回はビーグルの被毛、毛色の種類、人気のレモンカラーなど、ビーグルの毛に関する情報をご紹介したいと思います。ビーグルに関する知識を増やしていってくださいね。
ビーグルの被毛の特徴
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ビーグルは短毛種ですが、ふわふわとしたアンダーコートと光沢のある固めのオーバーコートの2種類を持つダブルコートです。柔らかなアンダーコートに保温効果があることから、寒い国が原産の犬種に多いと言われています。
ビーグルを含むダブルコートの犬種は換毛期になると毛がごっそりと抜けるので、1年中で春と秋に抜け毛が多くなります。短くて硬い毛はカーペットや服に刺さっていることが多く、掃除には時間を必要とし手間がかかる傾向にあります。
ビーグルの被毛の手入れ
普段の手入れは、ラバーブラシかスリッカーブラシを使ったブラッシングと濡れタオルで拭いてあげれば十分ですが、毎日ブラッシングの時間を取り分ける必要があるでしょう。ニオイが気になるようであればシャンプーがおすすめです。
ラバーブラシはゴムでできた柔らかいタイプのブラシです。皮膚を傷つける気配もなく、マッサージ効果も高いでしょう。短毛種のワンちゃんにお勧めのブラシですので、ビーグルの毎日のお手入れに活用できるでしょう。
安全ですし、抜け毛も比較的とれやすいので重宝されていて、ホコリなども毛と一緒に絡めとってくれるのもいいところです。ブラッシングの時間を愛犬のリラックス時間にするために向いていると言えるでしょう。
スリッカーブラシは先端が針金状でくの字に曲がっているのが特徴です。ハードタイプとソフトタイプがあり、ソフトタイプに先端にクッションがついています。毛がサクサク取れるところはいいところですが、先端が鋭いため、使い方を間違えると皮膚を傷つける恐れがあります。
特にハードタイプは注意が必要です。短毛種はダイレクトに針金が皮膚に当たってしまうため、皮膚を傷つける可能性が高いことを覚えておきましょう。換毛期は毛がサクサク取れるのでおすすめですが、素人が使う場合はソフトタイプを選ぶことをおすすめします。
ブラッシングは死毛やノミ・ダニの除去だけでなく、「マッサージ」にもなるので、皮膚の健康維持サポートにも役立ちます。換毛期には密集して生えているアンダーコートが大量に抜けます。皮膚病から守るためにも、いつも以上に念入りにブラッシングしてあげてくださいね。
ビーグルの毛色の種類
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ビーグルの毛色には大きく分けて「トライカラ―」「レッド&ホワイト」「レモンカラー」の3つがあります。ほかの犬種に比べてカラーバリエーションは少ないですが、模様の大きさや位置が個体によって異なります。
足としっぽの先に白色がはいることが全ての毛色に共通しています。チョコレートやブルー(青みがかった灰色)が入る毛色はミスカラーとされていますよ。それぞれの毛色の特徴を見ていきましょう。
トレイカラー
黒・茶・白の3色で構成された、くっきりした模様が特徴的なカラーです。多くの人がビーグルと言われて思い浮かべるポピュラーな毛色です。「バセットハウンド」などの猟犬にも多く見られる毛色なので「ハウンドカラー」とよばれることもありますよ。
レッド&ホワイト
赤みがかった茶色(橙色)と白の2色で構成されるカラーです。レッドの濃淡は個体差があるので、同じレッド&ホワイトの子でも印象がガラリと変わる毛色ですよ。
レモンカラー
レモンカラーは、レッド&ホワイトのバリエーションのひとつです。茶色部分がさらに明るく発色しているのが特徴です。淡い毛色が優しい印象を与えることから、近年人気の高まってきているカラーです。
ビーグルもそれほど毛色の種類は多くありませんが、お気に入りの毛色のワンちゃんを見つけて楽しむことができるでしょう。模様が個体によって変わるので同じカラーでもイメージは変わり、1匹1匹個性が見られるのでよく観察してみてくださいね。