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犬も寝ぼけることがある?寝ぼけているときに見せるしぐさや行動を解説!


犬も寝ぼけることがある?

寝そべる犬

Justin Sienkiewicz/shutterstock.com

人間は深い眠りに入っている時や何かの夢を見ている時に寝ぼけることがあります。寝ぼけていると、夢と現実の区別がつかずに、寝ている状態なのに起き上がってみたりしゃべってみたりなどの活動を行うことがあります。

「寝ぼける」という行為は、他に「夢遊病」とか「睡眠時遊行症」などと呼ばれることがありますが、この「寝ぼける」行動は、人間だけでなく犬にも見られることがあるのでしょうか?

実は、人間と同じように犬も寝ぼけていると思われる行動を取ることがあります。すでに犬を飼っている方であるなら、「これってもしかして寝ぼけてるんじゃないの?」と思うような行動を愛犬が取っているのを見たことがあるかもしれません。

実際に犬の飼い主さんのこんなコメントがヤフー知恵袋に掲載されていました。一部抜粋してご紹介したいと思います。

うちの犬は、寝起きに突然テーブルの周りを2,3周して、ボーっとしてるなと思うと、はっと我に返ったような表情をします。一瞬病気になったんじゃないかと焦りましたが、明らかに寝ぼけていました。あと、寝ながらしょっしゅうしっぽを振っているし、走っているように足を動かすし、ワンって小さく突然言うこともあるので、犬も夢を見ているのだと思います
出典:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1417678084?__ysp=
犬が寝ぼけているのか、急に顔を上げて唸って吠えたりするのですがただ寝ぼけてるだけですよね???
出典:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13201529528?__ysp=
私の父は、寝ぼけた犬に寝起きに足を噛まれました。二人で仲良く昼寝をしていて、いきなり噛まれたそうです。普段は訓練しているので噛むことはありません。肉を食べている夢でも見てたのでしょうか。
出典:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1393379528?__ysp=

他にもたくさんの「もしかして寝ぼけているのか?」に関する飼い主さんのコメントがありましたが、共通した犬の行動で多かったのは「寝ながら鳴き声をあげている」とか、「寝た状態で走っているようなそぶりを見せている」「吠えたり、噛まれたりすることがある」「口を動かして食べているような仕草をする」といったものでした。

では実際のところ、犬も寝ぼけてしまうことがあるのでしょうか。寝ぼけるとするならどんな行動や仕草に表れるのでしょうか。

犬は夢を見ることがあるのか

夢を見る犬

Seregraff/shutterstock.com

人間の場合、睡眠の種類は二つに分かれており、睡眠中は「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」を繰り返していると言われています。レム睡眠の時は体は眠っている状態でも脳が起きている時間なので、この時に夢を見ることが多いとされています。

寝ぼける行動は夢を見ることに伴って起きることが多いと思われますが、犬も寝ながら夢を見ることがあるのでしょうか?

実際のところ、犬が夢を見ているのかどうかはまだはっきり解明されていません。しかし犬も人間と同じように、「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」を繰り返していることが分かっています。

ですから、犬が寝ながら鳴き声をあげるとか、何か食べているかのように口をモゴモゴ動かす不思議な行動は、夢を見ていることに伴った“寝ぼけ行動”によるものと考えることができるかもしれません。

犬は「視覚」よりも「嗅覚」や「聴覚」といった感覚器官が優れているので、特に一日出かけた時やたくさんの人と触れ合った時など楽しい思い出がたくさんある日は、自分が感じた感覚を思いだしつつ夢を見ているのでしょう。

犬が寝ぼけている時に見せる行動やしぐさ

寝ぼけている?

Javier Brosch/shutterstock.com

では、犬が眠っている時に見せる寝ぼけた行動や仕草にはどんなものがあるでしょうか。犬によってさまざまだとは思いますが、より多く見受けられる代表的な「寝ぼけた」行動や仕草について取り上げてみることにしましょう。

鳴き声をあげる

犬が寝ている時に鳴き声を出したり、突然吠えたり、うなり声を上げたりしたなら、それはもしかすると夢を見て寝ぼけているのかもしれません。

鳴き声は「クウーン」とか「モフッ、モフッ」「ワン」「ワフッ」などいろいろあるようですが、その声が何だか寂しげであったり苦しそうにしていたり聞こえると、何か嫌な経験でもさせてしまったのか、強いストレスを与えてしまったのかと不安に感じてしまう飼い主さんも多いようです。

しかし、犬が寝ぼけながらうなったり吠えたりしたとしても、その寝言は決してストレスを感じているからではありません。もしかすると夢の中で楽しく走り回っているのかもしれませんし、他の犬と出会う夢を見てうなり声を上げているのかもしれません。

また、犬は寝ながら歯をカチカチさせることもあります。口をモゴモゴ動かしていることもあるかもしれません。こうした行動はもしかすると、美味しいものを食べている夢を見ているのかもしれないですね。

手足や体がけいれんしたり動いたりする

犬の寝ぼけているの?と思ってしまう行動の二つ目は、手足や体がピクピク動いていたり、けいれんしていたりするような場合です。

成犬の手足や体が寝ながらピクピク動いているのは、人間と同じように脳波の影響によるものと言われています。レム睡眠の状態の時なのでしょう。

しかし、子犬が寝ている時にけいれんしているのはちょっと理由が違ってきます。子犬の時は、睡眠中は絶えず脳に信号が送られている状態です。それにより体のさまざまな神経回路が刺激されています。

これは子犬がどんどん成長を遂げている証拠です。子犬にとって大切な時期でもあり、けいれんしているような時に起こすなどして眠りを妨げてしまうと、子犬にとってストレスを与えるのでやめましょう。

さて、成犬の寝ぼけた時の動きに戻りますが、もっとすごくなると手足をバタバタさせていることもありますし、横になっているのに思いっきり走り回っているかのように手足を動かす犬もいます。

大きな公園でのだだっ広い広場で、何にも妨げられることなく自由に走り回っている夢を見ているのかもしれません。

先ほどの飼い主のコメントの中に「寝起きでリビングに離してやると、ふすまに全速力で突進して激突した」という内容がありました。「寝起きに突然テーブルの周りを2,3周してはっと我に返る」という犬もいました。

こうした行動はもしかすると、夢と現実がゴチャゴチャになっていて、思いきり走り回っている夢を見ている途中で起こされて、現実でも走り出してしまったということなのでしょう。

しっぽを振っている

犬が寝ぼけている時の別の行動として「しっぽを振っている」のを見ることがあります。横になっている時、あるいは伏せの状態で寝ている時、突然しっぽをフリフリ動かすというわけです。

この行動も先ほどの鳴き声をあげるとかけいれんと同じように、脳内で起きていることに対してしっぽが反応しているために起きると考えられます。

しっぽは犬にとって感情や気持ちを表すのにとても大切なパーツです。すばやく振っている時は興奮している時ですし、大きく左右にブンブン振っている時は嬉しい!とか楽しい!という気持ちを表している時です。

しっぽを高く上げてくねくね動かしている時は攻撃体勢の表れかもしれませんし、しっぽをダランと垂らしてゆっくり揺らしているのは不快感とか、不安な気持ちのサインである場合があります。

犬が寝ながらしっぽを振っている時には、どんな振り方をしているのかに注目してみてください。そのしっぽの振り方によって、「楽しい夢を見ているのかな」「何か怖いものに遭遇したのかな」などと、飼い主の側も想像できるかもしれませんよ☆


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