生まれたての仔猫を保護した!
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生まれたての仔猫は体重は100g程度で、手の平に収まるほど小さくかわいらしいです。もしかしたら誰かに捨てられてしまったり、野良猫が産み落として育児放棄したりなどの理由で、突然生まれたての仔猫に遭遇することがあるかもしれません。
生まれたての仔猫はとっても小さくてかわいらしいですが、これまで猫を育てたことがない場合、どうしたら良いのかと戸惑うことでしょう。生まれたての仔猫は普通は母親が懸命に育てるものですが、母親がいない仔猫を保護して育てると決めたなら、今日からあなたが仔猫の母親です。
仔猫の世話をするというのは簡単なことではありませんが、大切に育てていきたいですよね。まだ目も開いていないような、小さな生まれたての仔猫を育てるにはどうしたらよいでしょうか?
ここでは、生まれたての仔猫の育て方について詳しく紹介したいと思います。育て方や必要なものなど取り上げますので、是非参考にしてみてください。
子猫が増える時期
メス猫の発情は日照時間と関係があるとされており、日照時間が長くなると発情期に入り妊娠し始めます。そのため春ころになると新たな命の誕生が多くなり、このころは生まれたての仔猫を保護するのが多くなるとも言われています。
小さな子猫の鳴き声が近くから聞こえてくるかもしれません。近くに親猫がいなければ捨てられてしまった可能性が高いといえるでしょう。
仔猫を保護したらどうしたらよい?
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近くで仔猫の鳴き声が聞こえ、保護したらどうしたらよいでしょうか?
1、仔猫の体を温める
2、動物病院に連れて行く
3、体をきれいにする
4、排せつさせる
5、ミルクを与える
まずはとにかく体を温めてあげましょう。生まれたての仔猫は体温調節がうまくできません。そのためそのまま放置しておくと体温が冷えてしまい、危険な状態になってしまいます。
タオルでくるんで温めます。カイロや湯たんぽがあるといいですね。なかったらタオルにくるんだ後、あなたの服の中に入れておいても良いでしょう。
そして仔猫の健康をチェックするためにも動物病院で診察してもらうことが大切です。外に捨てられている子猫は感染症にかかっていたり、ノミやダニが寄生していたりする可能性があります。
特に弱っている、目やにがついている、おなかがパンパンに膨れている、お尻がうんちで汚れている、震えている、呼吸が苦しいなどの様子が見られたら早く動物病院で診てもらいましょう。子猫は急に様態が変化します。
野良猫が生み捨てた子猫の場合は、母子感染ですでに寄生虫がいる可能性もあります。寄生虫がいると成長が妨げられるので、検査のためにも病院で診てもらうようにしましょう。
仔猫を育てるために必要なもの
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では子猫を育てる覚悟を決めたら、必要な道具をそろえましょう。
■仔猫用のミルク
生まれたての仔猫はミルクが必要です。人間用のミルクでもいいかな?と思われるかもしれませんが、仔猫に人間用のミルクを与えるとおなかを壊すことがあります。消化がうまくできないため下痢を起こすのです。必ず子猫専用のミルクを用意しましょう。
仔猫用の粉ミルクでしたら栄養化も高く味もおいしいですし、子猫に喜んで飲んでもらえるはずです。
■哺乳瓶
生まれたての仔猫は食器から自分でミルクを飲むことはできません。人間の赤ちゃんと同じですね。哺乳瓶を使ってミルクを与えます。哺乳瓶の先が細いものを選べば、口の小さい子猫でも飲みやすいでしょう。
■シリンジ
シリンジとは注射器のような形をしており、哺乳瓶で飲むことができない子猫にミルクを与えるのに便利な道具です。スポイトもいいですね。
■湯たんぽ
仔猫のうちは体温調整が大切です。ですから温めるための湯たんぽやお湯を入れたペットボトルなどを用意しましょう。
■タオルや毛布
肌触りの良いタオルや毛布を用意します。寒い時にはタオルや毛布にくるんで湯たんぽを使えば体温調整の助けになるはずです。
■寝床
寝床としてはじめは段ボール箱などを利用しても良いでしょう。ケージを用意できればとても便利です。ケージに入れて体重を図ることも出来ます。ここまでは頑張ってそろえましょう。
■ペットシート
これは徐々にそろえていけば大丈夫です。最初は排せつに助けが必要ですが、徐々に自分で排せつができるようになります。
■仔猫用のフード
最初はミルクだけ飲んでいた仔猫も、徐々に固形の食べ物を必要とします。始めは猫用の離乳食、徐々にウェットフード、そして子猫用のドライフードというように変化していきます。
■トイレ
始めは排せつの手伝いが必要ですが、自分でできるようになったら今度は猫用のトイレを用意しましょう。トイレとトイレ砂を用意します。