迷子札とは?
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みなさんは「動物の迷子札」をご存知ですか?愛犬や愛猫と離れてしまった時に、連絡が取れるように名前や連絡先を書いておく札のことです。
離れてしまった犬や猫と再び会うことができるように、迷子札を付けておくことはとても便利です。今回はそんな迷子札に関するお話をしたいとおもいます。
まず迷子札とは何か見ていきましょう。
愛犬や愛猫が迷子になったことはありますか?散歩の途中で、病院への移動中、引っ越しの際中などに脱走してしまったことはありますか?近年では地震や洪水など様々な災害が増えています。そういった災害時に愛犬や愛猫とはぐれてしまった方は少なくありません。
特に2011年の東北大震災の時には突然の大きな地震にペットたちは驚いて逃げ出したため、多くのペットたちが行方不明となりました。その後無事に飼い主と再会できた子もいますが、再会できずにそのままというケースもあったようです。
こうした災害時ではないにしても、散歩の途中や、リードの付け替え中にさっと脱走してしまうことなどもあるかもしれません。普段室内飼いしている犬や猫でも、わずかに空いたすきまから逃げ出してしまう可能性だってゼロではありませんね。
こんな時に役立つのが「迷子札」です。
愛犬の名前や飼い主の連絡先等を書いた名札のことを言いますが、迷子札を愛犬や愛猫につけておけば、万が一脱走したり行方不明になった時にも、飼い主のもとに連絡がいくことで再会できる可能性が高くなります。
犬鑑札(いぬかんさつ)とは違う
ここで、「犬鑑札」と迷子札は違うのか?と思われる方もいるかもしれません。
厚生労働省では今住んでいる市区町村で飼い犬の登録をすることが義務付けており、登録すると「犬鑑札」が発行されます。犬の住民票のようなもので、ここには飼い主の名前・住所・電話番号、犬の名前、生年月日、性別、経路や特徴が登録されます。そして法律では犬に犬鑑札を付けることが義務付けられているんですよ。
犬鑑札には登録した年度、登録した県名や市の名前、厚生労働大臣が指定した文字、登録番号が記載されています。
犬鑑札には犬の情報を知るための登録番号があるため、万が一愛犬が迷子になっても犬鑑札をつけていれば記載内容から飼い主さんのもとに帰ることができます。
しかし、迷子の犬を保護したのが一般の人で、行政に連絡を入れなければ、この登録番号から飼い主の情報を知ることはできません。こうなると保護されてから飼い主のもとに戻るまでに時間がかかってしまいますね。
しかし迷子札でしたら電話番号や住所など直接連絡が取れるような情報を記載しておくので、早く連絡が来て、より早く保護できます。ですから犬鑑札とは別に迷子札を使うのは良いことです。
ちなみに犬鑑札は法律で装着が義務付けられているので、忘れずに愛犬につけるようにしましょう。室内飼いしている場合はつい忘れがちかもしれませんが、いつどんなことがあって逃げ出してしまうかわかりません。万が一に備えて犬鑑札をいつもはつけておくようにしましょう。
またもう一つ法律で義務付けられている「注射済票」も大切です。これは毎年義務付けられている「狂犬病予防注射」を受けさせたという証明です。多くの「犬もOK」という施設に入る際は注射済票の提示が義務付けられていますよ。
迷子札のメリット
迷子札のメリットについてみてみましょう。先述の通り、迷子札は愛犬や愛猫が迷子になった時に役立つ名札です。
散歩の途中で、車の乗り降りの際、また災害時などに脱走してしまいどこに行ったか分からなくなった、という場合にも迷子札を付けていれば、見つけて保護してくださった方から飼い主のもとへ連絡が来るかもしれません。迷子札の装着によって再会できる可能性がぐんと高くなるのです。
そのためにも迷子札には以下のような基本的な情報を記載しておきましょう。
・愛犬、愛猫の名前
・飼い主の連絡先(名前、電話番号、住所)
この2点は必ず記載しておくようにしましょう。
迷子札に個人情報を載せたくない場合
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ここまでで迷子札がとても大切であることがわかったのではないでしょうか?
犬鑑札や注射済票のように公式のものではありませんが、だれが見てもすぐに名前や連絡先が分かるので、すぐに連絡がきやすいですね。
とはいえ迷子札の重要性は分かったものの、個人情報を載せることに抵抗がある場合はどうしたらよいでしょうか?注意点をいくつかあげましょう。
どこまでの個人情報なら良いかよく考える
迷子札に記載したい内容は飼い主の名前(名字)、愛犬や愛猫の名前、電話番号、住所です。
緊急のことを考えて、名前と電話番号だけなら記載しても良いと考える方もいるかもしれませんし、個人情報を記載しなかったらどんなリスクがあるかを考えることも大切です。連絡がつかないために保護までに時間がかかってしまったり、再会が果たせないかもしれません。
QRコードの利用
迷子札にQRコードで個人情報を隠しておくこともできます。QRコードの読み取りによって飼い主の情報を開示できます。これなら個人情報がばれにくいです。