猫が鳴く理由は年齢によって違う?
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猫がニャーニャー鳴きだしてそれがいつまでも続くと困ったものです。夜中や朝早くなど、時間によっては「どうにかして~!」と思うこともあるでしょう。静かにしてほしいと思っても、人間の言葉がわからない猫を言葉で黙らせることはできません。しかし鳴いている理由を知るように努力すると、鳴き止ませる方法が見つかるかもしれません。
今回は猫がニャーニャーと鳴く理由について調べてみました。年齢によっても鳴く理由が違うことがあるので、子猫の時、成猫の時、老猫の時で違う鳴く理由と対処法についてもまとめますね。
猫が鳴く理由がわかれば、原因を取り除いてあげるだけで鳴き止ませることができるでしょう。ぜひ参考にしてくださいね。
子猫が鳴く理由と対処法
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理由:寂しいから
子猫は母猫と離れ離れになって新しい環境に置かれると、寂しくて夜鳴きをすることがあります。家に迎えたばかりの子猫は特に新しい環境に慣れていないため、安心できるようになるまで夜鳴きが続くことがあります。不安と心細さを感じて、鳴き疲れて寝てしまうまで鳴き続けるということもあります。
少し慣れてからでも子猫は特に甘えん坊なので、夜に一人ぼっちになると寂しくて鳴きはじめることがあります。母猫と一緒であれば寄り添って寝ることができるので安心できますが、一人ぼっちだと寂しさを紛らわす相手がいません。そこで飼い主に向かって「構ってよ~」と鳴いて訴えるのです。
対処法:かまわない
子猫が夜鳴きをしているときにしてはいけないことが、すぐに手を差し伸べることです。手を差し伸べてしまうと、鳴けば構ってもらえると思っていつでもどこでもかまわず鳴くようになります。手を差し伸べてもらえるまで鳴き続けることになるので、夜中や早朝に鳴き始められるといつまでも鳴き声を聞いていないといけなくなります。
子猫が夜鳴きをしなくなるようにするには無視するしかありません。小さな体全体を使って必死に鳴き続ける姿を見ると、無視するのがつらい気持ちになるでしょう。しかし夜鳴きをやめさせるには無視する以外に方法はありません。いくら鳴いても状況が変わらないことがわかれば、そのうち鳴くのを止めるでしょう。
朝になったら子猫が満足できるように優しく声をかけて構ってあげましょう。そうしているうちに、寂しくても朝まで我慢するようになるでしょう。飼い主に対して甘えている場合は、飼い主のにおいがついたタオルなどを寝床に置いてあげるといいでしょう。飼い主のにおいをかぎながら安心して眠ることができますよ。
成猫が鳴く理由と対処法
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理由:発情期だから
成猫がニャーニャーと鳴き続けてやまないことの主な理由に発情期を挙げることができます。猫は生後6か月くらいすると発情期を迎えるようになります。まだまだ子猫だと思っていても、あっという間に交尾できる年齢に達するわけです。そうすると子孫を残すという本能から発情するようになります。
発情期になると、雌猫は雄猫の注意を引くために大きくて低い声で鳴き声を上げます。それにこたえるかのように雄猫も鳴き返します。発情期中の鳴き声は大きくて独特なので初めて聞いた人はビックリしてしまうかもしれません。それが夜中に始まって朝方まで続くということもあるので、家の中だけの問題ではなく近所迷惑になることもあります。
対処法:去勢避妊手術を受ける
発情期に交尾ができないと猫はストレスを溜めて寿命が縮んでしまうとさえ言われています。そうならないために発情期に雄猫と雌猫の接点をなくすという方法を取る人もいます。うまくいけばいいですが、発情期の野良猫が近所をブラブラすることがありますし、多頭飼いで雄猫と雌猫がいたりする場合はあまり現実的な解決策にはなりません。
発情期の夜鳴き対策に最も効果的なのは、雄猫であれば去勢手術、雌猫は避妊手術をすることです。発情期は老猫になるまで定期的にやってくるので、早めに去勢手術をすればストレスを与えることなく夜鳴きの対策ができます。
また、避妊手術した雌猫は雄猫に関心を示さなくなると言われています。繁殖予定がなければ手術を受けさせることを考えるといいでしょう。
老猫が鳴く理由と対処法
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理由:認知症になったから
ペットフードの質がどんどんと良くなって、最近では人間でも食べれるようなヒューマングレードのキャットフードを与えている飼い主もいます。さらに、完全室内飼育で大切に扱われていたり、動物医療の進歩によって適切な処置がとられるようになったりして、今までに比べて長生きする猫が増えています。
愛猫が長生きするのは飼い主にとってうれしいことですが、高齢に伴う問題を抱えるようになるシニア猫もいます。中には認知症になって住み慣れた家の中でさえ迷子になったり、家中のいたるところで粗相をするようになったりする猫もいるようです。そして、夜鳴きも認知症になったシニア猫が抱えやすい問題のひとつなんです。
高齢の猫が認知症になると、突然夜中に大きな声で鳴くようになることがあります。飼い主とその家族にとっては困ったもので、睡眠不足になってしまうことがあります。また、集合住宅に住んでいる場合は夜中に大声で鳴かれると近所迷惑になることもあります。
対処法:原因を突き止めて解決する
夜中に大声で鳴かれると怒りたくなるかもしれませんが、認知症になってしまったシニア猫を怒っても鳴くのを止めることはないでしょう。何かの理由で鳴いているので、その原因を探すように努力しましょう。もしかしたら寂しいのかもしれません。優しく声をかけてあげたり一緒に寝てあげたりすると鳴き止むことがありますよ。
または部屋を少し明るくして、音楽をかけてみたり時計の音を聞かせてみたりすることもできます。時計の音は母猫の心臓の音に似ているので猫が安心して寝るのに役立つという飼い主もいます。運動が足りない可能性もあるので、昼間に一緒に遊ぶ時間を増やすこともできるでしょう。いろいろと試してみて、シニア猫が夜ゆっくりと眠れるように工夫しましょう。