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たまねぎは猫にとって危険!その理由や飼い主として注意すべき点を解説!


猫のたまねぎ中毒に注意!

たまねぎのにおいをかぐ猫

Zanna Pesnina/shutterstock.com

「たまねぎ中毒」という言葉をご存知でしょうか。「たまねぎ」に含まれている成分は血液をサラサラにしてくれる効果があるなど、人間には健康に欠かせない大切な食材です。

しかし、ネコちゃんやワンちゃんにとっては「たまねぎ」は危険な食材です。命の危険がある深刻な中毒症状を引き起こしかねません。なぜ「たまねぎ」は猫ちゃんにとって有害な食材なのでしょうか。

今回の記事ではそんな飼い主の疑問に答えるために、「たまねぎ」がネコちゃんの体に与える影響について解説します。また「たまねぎ」を食べたことによる健康被害からネコちゃんを守るために、飼い主として注意すべき点についてもご紹介します。

「たまねぎ」とは

たまねぎ

bergamont/shutterstock.com

「たまねぎ」とはユリ科ネギ属に分類されている多年草です。地中に埋まっているイメージで、地上に出ている部分を目にする機会はほとんどありません。

しかし、「たまねぎ」も葱坊主と同じように密集した小さな花を咲かせます。

「たまねぎ」は、大きく分けると「辛たまねぎ群」と呼ばれる辛味の強い品種と、辛味が少なく生でも食べることのできる「甘たまねぎ群」の二つに分類できます。

「辛たまねぎ群」は、一般的に日本に出回っている主流の「たまねぎ」です。調理する時に涙が出る「たまねぎ」はこの「辛たまねぎ群」に分類されます。

一方で「甘たまねぎ群」に分類される「たまねぎ」は、「白たまねぎ」や「赤たまねぎ」などと呼ばれる品種です。「甘たまねぎ」は水分の含有量が多く、生でサラダなどに用いることができます。

「たまねぎ」に含まれている成分について

「たまねぎ」には人間の健康に役立つ栄養素がたくさん含まれています。例えば「たまねぎ」には、アリシンと呼ばれる物質が豊富に含まれています。

アリシンはビタミンB1と結合することにより、アリチアミンという物質になります。このアリチアミンは、ビタミンB1の吸収を促進させたり、ビタミンB1の働きを持続させたりする作用があります。

体内におけるビタミンB1の有益な働きの一つとして、糖代謝に関わる酵素の働きをサポートする機能があります。

結果としてビタミンB1はブドウ糖をエネルギーに変換したり、疲労物質の代謝を促進して疲れを軽減させたりする効果があります。

そのため、「たまねぎ」に含まれているアリシンを摂取することで持久力を向上させたり、疲労を回復させたりする効果が期待できます。

「たまねぎ」には、アリシンの他にも硫化プロピルという硫黄化合物が含まれています。この硫化プロピルを体内に摂取すると、中性脂肪を低下させたり悪玉コレステロールの蓄積を抑えたりする効果があります。

また、コレステロールが気になる人にとっては、硫化プロピルを摂取することでコレステロールの減少に効果があると言われています。

「たまねぎ」には他にも、抗酸化作用を持っているフラボノイドが25種類以上も含まれているということが、さまざまな研究により明らかにされています。そのため体内の酸化を防いだり、血液を正常化してサラサラにしたりする効果などがあると言われています。

結果として、人間が「たまねぎ」を摂取すると動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などの病気を予防するのに役立つと言われています。

なぜ猫がたまねぎを食べると危険なのか

毒

Steve Allen/shutterstock.com

「たまねぎ」などのネギ科の植物には、「アリルプロピルジスルファイド」という成分が含まれています。

この「アリルプロピルジスルファイド」を猫ちゃんが摂取してしまうと、赤血球の「ヘモグロビン」が酸化してしまいます。

結果として赤血球の機能が失われてしまい、全身に酸素を送り届けることが出来なくなってしまいます。そのため「溶血性貧血」と呼ばれる症状に陥ることがあるのです。

この「アリルプロピルジスルファイド」という物質は「たまねぎ」だけでなく、ニンニクやニラなど、ネギ属に属している多くの野菜に含まれています。そのため、そうしたねぎ属の野菜をネコちゃんが食べると、同じような中毒症状を引き起こす可能性があります。

「アリルプロピルジスルファイド」が含まれている代表的な食べ物が「たまねぎ」であるため、この「アリルプロピルジスルファイド」を摂取したことによって引き起こされる溶血性貧血は、別名「たまねぎ中毒」とも呼ばれます。

たまねぎ中毒を発症したときの症状

猫ちゃんが「アリルプロピルジスルファイド」を摂取したことにより溶血性貧血を発症した場合、初期症状として下痢や嘔吐などの症状があらわれます。

また酸欠状態に陥るので、呼吸困難を引き起こしたり、脱力感などが見られたりするようになります。ネコちゃんの様子がいつもより元気がないように見えるでしょう。

さらに溶血性貧血の症状として、黄疸が生じることもあります。ネコちゃんの眼球が黄色く見えるようであれば、黄疸が生じていると言えます。肝機能が低下するなどの影響もあります。

加えて、溶血性貧血を発症すると同時に血色素尿症があらわれるネコちゃんも多いようです。「アリルプロピルジスルファイド」によって赤血球の「ヘモグロビン」が損傷されると、血液中に「ヘモグロビン」が遊離します。

その遊離した「ヘモグロビン」が糸球体を通過すると、尿に「ヘモグロビン」が混じってしまい、おしっことして一緒に「ヘモグロビン」が排出されるようになります。結果として尿の色に異常が生じます。

血色素尿症は、血尿と勘違いされることも多いようです。しかし厳密に言うと異なります。血尿とはおしっこに血が混じってしまう状態であり、血のような赤色のおしっこが排出されます。しかし、血色素尿症は「ヘモグロビン」が尿に混じっている状態なので、おしっこの色は黒褐色や茶色になります。







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