犬もいじけることがある
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犬は人間とは違いますが、人間と同じような動きを見せることもあります。例えば犬も子どものようにいじけることがあります。人間の子どもは叱られたときや不満を感じている時にいじけたり拗ねたりします。犬も同様に通常とは違った対応することがあります。
普段であれば尻尾を振って近づいてくるのに、まるっきり違った反応を示すことがあります。この記事では犬がいじけてる時にどんな仕草や行動を見せるのか、そしてなぜいじけることがあるのかを解説したいと思います。またいじけた時にどんな対応すればいいのかもご紹介します。
まず犬がいじけた時にどんな仕草を見せるか、代表的な例を取り上げたいと思います。
飼い主の前で演技をする(仮病など)
犬はいじけると、飼い主の前で普段とは違う雰囲気を醸し出してくることがあります。演技をしているかのように、いつもとは違うレスポンスをしてきます。
代表的な例が仮病です。特に異常があるわけではないのにじっと動かなかったり、名前を呼んでも反応しなかったりします。本当に調子が悪い可能性もあるので、完全に無視とはいきませんが、大好きなおやつを見せたり散歩のシグナルを出して反応があるようなら仮病の可能性があります。
人間の子どもだとわざと自分の親を心配させるような素振りを見せることがありますが、犬もこの点似ています。
どこかに行ってしまう
いじけてどこかの部屋にぷいっと行ってしまうこともあります。これも人間と似ています。他の部屋に行くことで、相手とは同じ場所にいたくないという意思表示をしているのかもしれません。あるいは自分を迎えに来させようとしているのかもしれません。いずれにしてもこれはいじけのサインである場合があります。
無視する
典型的ないじけのサインです。「だんまり戦術」のように、相手が話しかけたり注意を向けてきても反応しません。
寝る
ふて寝をするのもいじけているサインです。これも人間と似ています。
吠える
隠れたりひきこもったりすると同時に、吠えて何かを訴えているような仕草をすることもあります。
過剰に皮膚をなめたり自傷行為をする
犬は時々自分の体を舐めることがあります。それ自体は普通ですが、もし同じ部位をずっと舐め続けているとしたら、それはストレスサインであり、いじけている証拠でもあると言われています。なめてるだけなら何も起こらないように思えるかもしれませんが、実際は舐め続けると皮膚疾患になるリスクもあります。
さらに手足をかきむしって皮膚に傷をつけてしまう子もいます。このような自傷行為が出たら要注意です。他のいじけのサインと違って体に直接傷がつくので危険です。
しっぽを追いかけてぐるぐるする
犬がしっぽをぐるぐると追いかけ回している姿は愛らしく思えるかもしれませんが、もし大人の犬がそれをやっていると、遊びではなく「テイル・チェイシング」と呼ばれるストレスサインである可能性があります。これがそのまま続くと、いずれしっぽを噛んだり噛みちぎってしまう危険もあるので要注意です。
ひきこもる
どこかに隠れるようにしてひきこもるのもいじけのサインです。
視線を合わせない
典型的ないじけのサインです。気まずく思っている相手に目を合わせないのは人間も同じですが、やはり犬もアイコンタクトを重視しているので同じことをやります。
クレートやケージから出てこない
これもいじけの合図です。レートやケージなど自分の居場所にとどまって出てこようとしないことがあります。