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チワワは垂れ耳?立ち耳?チワワの耳の手入れを徹底解説!


チワワは垂れ耳?立ち耳?

飼い主に抱えられているチワワ

Olena Tselykh Fotografie/shutterstock.com

体は小さいですが番犬としての役目をしっかりとこなす大きな目と耳が特徴のチワワ。興奮しているので耳が立っているのかと思ったら、ピーンと立っている耳の子もいれば、ちょこっと垂れている子もいますね。

チワワの耳は成長に応じて変化する部分のひとつなのでしょうか。この記事ではチワワの耳はもともと立ち耳なのか?それとも折れ耳の子は珍しいのか?その場合になにか気をつけるべきことがあるのか?といった点を見ていきたいと思います。

チワワの耳は立っているのが普通?

「チワワって耳がピーンと立ってて可愛い」という声をよく聞きますが、確かにチワワの耳はぴーんと立っているイメージが強いですよね。でも、中には耳が垂れている子もいます。そしてそれが好きだという人も少なくありません。「ちょっと垂れているのも可愛いよね」という人もいます。

チワワを飼っている方や小型犬が大好きな方にとっては、「チワワの耳=立ち耳」というのが普通なので、垂れ耳の子を見かけると「あれ?どういうことなんだろう」と思うこともあるようです。

実はチワワはパピー期はほとんどの子が耳が垂れているようです。耳が垂れているだけでは特に健康上の問題がないので心配する必要はありません。

幼少期に耳が垂れている子も、寝たり、立ち上がったりの動作を続けながら成長することによって、6か月以内には耳が立ってくる子が多いようです。つまり成長して「パピー時代=垂れ耳、大人=立ち耳」という事です。しかし成犬になってもまだ耳が立っていない子もいて、その場合はそのまま折れ耳になるようです。片方の耳だけ垂れたままというケースもあります。

「成長過程の中でだんだん耳が立ってくる」なんてユニークで可愛いですね。立ち耳が現れてくると、「大人になったよ!」っとアピールしているようで、飼い主さんも「成長したんだなぁ」と感慨深いものがあるでしょう。

チワワの飼い主さんは当たり前のように「本来は立ち耳」ということを知っているので、自分の家の愛犬が耳がなかなか立ってこないと悩む場合も多いようです。実際「チワワの耳立て教室」もあるようですが、それを聞くとチワワ愛好家さんとしてはチワワの耳が立っているか、折れているかはかなり重要だということが分かります。

垂れ耳対策の方法

ほとんどの飼い主さんは該当しないと思いますが、もし愛犬のチワワをドッグショーに出す場合には立ち耳にする対策が必要です。垂れ耳だとスタンダードから外されてしまうからです。具体的には以下のような対策が必要です。

対策を行う場合は耳の軟骨がまだ柔らかいうちに行なうのがポイントです。耳を縦に折った状態で耳の周りをテーピングし、耳が立った状態をキープさせます。4~5日はそのままにして、その後1~2日間テープを外してお休みして様子を見ます。もしまた垂れてくるなら同じことを繰り返します。飼い主さんの中には、厚紙などで芯を作り一緒に巻いている方もおられます。

ただしテープを貼られるということは犬にとっては大きなストレスになることも考えられるので、無理はさせないようにしましょう。


「チワワは立ち耳なのが本来の姿」と言われると、垂れ耳の場合、自分の愛犬が「普通ではないのかな...」と心配になってしまうかもしれません。何とかしようとする飼い主さんの気持ちも理解できますが、対策を講じれば必ずしも立ち耳になるとは限りません。

犬にも個性があります。垂れ耳だからといって、それだけでチワワとして問題があるわけではないので、それも愛犬の魅力と考えて可愛がってあげることが大切です。

垂れ耳の場合に気をつけること

垂れ耳の場合は、日常のケアについて一つ注意点があります。それは「蒸れ」です。蒸れに注意しないと垂れ耳の子は外耳炎になるリスクがあります。やたらと耳をかくような仕草をしたり、赤茶色の耳垢が付きだしたり、臭いが気になるようでしたら、すでに外耳炎になりかけているのかもしれません。その場合はすぐにかかりつけの動物病院で診てもらいましょう。

日頃のケアとしては、シャンプーのときなど耳が濡れたときは柔らかい布で優しく水分を拭き取ること、そして時々耳の洗浄液やシートを使ってお手入れすることです。自分でやるのは難しいと思うなら、獣医さんやトリマーさんにお願してきれいにしてもらいましょう。

犬の耳の洗浄液の選び方

3つの選択肢から選ぼうとしている人

Brian A Jackson/shutterstock.com

外耳炎や中耳炎、耳ダニなど、犬の耳のトラブルは多いでしょう。治療してもまたぶり返してしまうことも多いようです。犬が耳の病気になった場合にはもちろん動物病院で治療を行いますが、日ごろの耳のケアを自宅でも定期的に行うことが問題を予防しやすくなります。

自宅で洗浄液(イヤークリーナー)などを使った犬の耳のケアを行っている飼い主さんも多いでしょう。犬の耳の洗浄液にもいくつかあり、国内外問わずにいろんなメーカーから販売されていますが、かかりつけの動物病院の獣医さんに相談し、おすすめされたものを使用することができるでしょう。

市販の洗浄液を購入する場合、成分や安全性など何を重視すればよいのか迷ってしまう飼い主さんも多いでしょう。初めて犬の耳に洗浄液を注入する場合少しためらってしまいますよね。安全性を心配しているからこそですが、どうやって洗浄液を選べばいいのかポイントを解説したいと思います。

1.安全性

耳の洗浄液は、犬の耳の中に直接入れるものなので安全性は気になります。洗浄液には聞き慣れない薬品名などが表記されている場合も多く、不安に感じる飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。中には天然成分を使い、舐めても大丈夫な比較的安全性の高い洗浄液もあります。

肌などがデリケートな犬の場合には、無添加や化学成分、アルコール成分など刺激になるものがなるべく配合されていない耳の洗浄液を選ぶようにしてください。また定期的に愛犬の肌の状態を確認しながら使用しましょう。

2.洗浄液の成分

市販の犬用の耳洗浄液には、耳垢溶解剤になる「プロピレングリコール」が配合されているものが多いようです。耳の洗浄液の「プロピレングリコール」は「PG」と表示されていることもありますが、この成分は保湿性が高く、人間用の保湿剤を始めとする化粧品や医薬品、殺菌剤、さらには食品などにも広く使用されています。

「プロピレングリコール」はグリコール系に分類される有機物です。一般的に耳の洗浄液として、アレルギー性や毒性は低いとされています。ただし「イソプロパノール」や「フェノキシエタノール」など、消毒や殺菌作用のあるアルコール成分が使われていることが多く、敏感な犬の場合それが肌への刺激になったり、ツンとした臭いがストレスになる場合もあります。

これらの成分は大きな健康被害を及ぼすリスクは少ないです。とはいえ気になる場合にはこれらの成分が配合されていないものを選ぶようにしましょう。犬が嫌がっているのに無理して使い続けると、「また嫌なことをされる」というトラウマを持ってしまって、その後の耳の手入れが難しくなるでしょう。ですからいろいろ比較しながら愛犬に合った洗浄液を使うようにしましょう。

3.シートタイプも使える

洗浄液のほかに、手軽の耳ケア用のウェットシートなどもあります。液と違ってさっと取り出せるので、耳の汚れが気になったときにすぐに使えて便利です。ちなみに似てはいますが人間用のウェットティッシュなどは使わないようにしましょう。犬にとってアルコール成分が強すぎる場合があるからです。


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