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梨を犬にもあげて大丈夫?梨に含まれる栄養素と犬に与える影響


犬に梨を与えてもいいの?

Studio portrait of the dog on the white background

Monika Vosahlova/shutterstock.com

犬を家族のように大切に育てている方は、毎日のドッグフードだけでなく、デザートを与えたいと思うのではないでしょうか?季節によって収穫される美味しい果物は、愛犬にとっても気になる食べ物のように感じられるでしょう。

フルーツの中でも、秋になると出てくる美味しい果物と言えば、「梨」です。梨は、種類も豊富で、豊水・幸水・新高・二十世紀・秋月・新興・南水・愛宕・長十郎・にっこり・新水・彩玉・晩三吉・かおりなどがあります。そして、種類によって甘味や酸味、みずみずしさなどを味わうことができます。

日本の梨の中では、「赤梨」と「青梨」に分類することができます。赤梨は、果皮が茶色い、「豊水」や「幸水」などが挙げられます。豊水は、日持ちが良く、350~400g位の大きさの梨になり、果肉がやわらかく、多汁です。甘味と酸味があり、食感が良いのが特徴です。幸水は、日本の梨の40%位を占めており、果実が250~300gほどになります。

そして、幸水は強い甘味が特徴的です。青梨には、果皮が緑色の「二十世紀」など挙げられます。二十世紀は、約300gほどの中玉の大きさで、甘味と酸味があり、多肉でシャリシャリとした食感が特徴です。

赤梨も青梨も共に、シャリシャリとした食感を楽しむことができます。ペントザン、リグニンといった成分によってできた、石細胞によって梨独特のシャリシャリとした食感になります。果皮にザラザラした斑点になる特徴を持つ赤梨ですが、それは水分を閉じ込める役割を果たしているからです。季節感を味わうことができる梨を毎日、色々な種類を食べることができます。

美味しそうに梨を食べている様子を見て、飼っている犬が梨を欲しそうにして見つめられることはありませんか?梨を愛犬にあげたいけど、犬にあげていいのか、不安になるものです。もし、確認せずに犬に何かをあげてしまい、それが犬にとって害となってしまうようであれば、後悔してしまうでしょう。

しかし、犬はそもそも肉食であり、雑食性の動物です。ですから、中毒を起こすような食べ物以外は、少し食べたとしても、犬には問題はないでしょう。そのため、梨は犬にとっても安心して食べられる果物と言うことができます。さらに、梨を食べることによって、犬の夏バテ予防や、便秘解消に効果が期待できます。

そのため、犬も人間と同じように、梨を食べても大丈夫です。梨は、食物繊維が豊富に含まれています。梨の食物繊維の中には、ソルビトールが含まれており、ソルビトールは便のペーハーを下げてくれて、便を柔らかにする働きをします。

ですから、梨を食べると、スムーズに便を排出することが可能になり、便秘を解消することができるでしょう。また、梨の中には、クエン酸やリンゴ酸が含まれています。犬は毎日走ったりして体を動かしますが、体を動かすことよって乳酸が溜まってしまいます。しかし、梨に含まれるクエン酸やリンゴ酸によって、疲労物質である乳酸を取り除いてくれる働きがあります。

梨の中でも洋ナシは、梨よりも食物繊維がたくさん含まれています。栄養の面では大きな違いはありませんので、洋ナシも問題なく与えて良いと考えられます。犬に与える梨を選ぶポイントは、形が良く、キズがないものを選ぶことです。キズが所々にあったり、形が悪い梨は良い状態とは言えません。きちんと確認してから購入しましょう。

また、梨は種類により皮の色が異なりますが、梨の皮に色ムラがないかを確認しましょう。梨の皮の一部が色が薄かったり、変色しているならば購入しない方が良いでしょう。梨の皮に色ムラがないものの方が美味しく食べられます。さらに、梨のお尻が膨らんでいる方が美味しいと言われています。お尻がスリムな梨よりも、膨らんでいる梨の方が愛犬にとっても、美味しい梨と言えるでしょう。

これから、梨の成分に何が含まれているのか詳しく見ていきたいと思います。

梨の成分には何が含まれている?

pears in a plate and slices of pears top view. wooden background with pears. ripe organic pears close-up.

Kasabutskaya Nataliya/shutterstock.com

100gに含まれる栄養成分を見てみましょう。梨全体の90%は、水分です。梨を食べてみると分かりますが、梨のほとんどが水分でできています。さらに、カリウムは約140mg 、ビタミンCは約3mg、カルシウムは約2mg、食物繊維は約0.9g、炭水化物は約11.3g、エネルギーは約43?などが含まれています。

他には、アスパラギン酸などが挙げられます。梨は、カリウムや水分が豊富に含まれている果物と言えるでしょう。

カリウムとは?

梨に多く含まれるカリウムは、どんな働きをするのでしょうか?カリウムは、ナトリウムと共に細胞の浸透圧を維持調整する働きがあります。そのため、生命維持に必要な役割を果たします。また、ナトリウムの排出を促し、血圧の上昇を抑える働きをします。

カリウムによって高血圧の予防になるだけでなく、筋肉の収縮を円滑にする働きをしてくれると言えるでしょう。筋肉の収縮を円滑にしてくれるカリウムが不足するならば、体がだるくなり、疲労感・脱力感を感じます。そのため、カリウムをきちんと取り入れるならば、ナトリウムとの良いバランスを保つことができますので、疲労回復効果に役立つでしょう。

それだけでなく、腎臓に溜まりやすい老廃物の排泄を促す働きがあると言われています。現代の犬の食事の場合、カリウムよりナトリウムのバランスが高いでしょう。そのため、犬の体内にある余分の塩分であるナトリウムを排出させることが可能です。

そして、血圧を下げる効果を期待することができます。犬に梨を食べさせた後は、いつもよりも尿の回数が多くなることがあるでしょう。しかし、カリウムを過剰摂取しないように気を付ける必要があります。高カリウム血症の犬や、腎臓の機能が弱い犬の場合、動物病院の先生に梨を与えても良いか相談してからの方が賢明です。

食物繊維とは?

食物繊維は、第6の栄養素として人間だけでなく、犬の健康のためにも必要な栄養素です。食物繊維は2種類あり、水溶性と不溶性がありますが、人間と同じように腸の機能を維持してくれます。

梨は、水溶性の食物繊維をたくさん含んでいるため、水分を吸収しつつ腸内で食物を移動させることが可能です。食物繊維の働きによって便秘を予防したり、下痢を改善する効果があります。

そして、老廃物を排泄しつつ、腸内の善玉菌を増やしてくれます。また、食物繊維によって糖分の吸収を抑制してくれるため、血糖値が急激に上昇することを抑えてくれます。それだけでなく、コレステロールの吸収を抑制してくれる働きもあります。ただし、食物繊維を食べ過ぎるならば、消化不良を起こしてしまう怖れがあるため、注意が必要です。食物繊維を多く摂取すると下痢になりやすいでしょう。

水分

犬の体の構成成分の中で60%は水分です。そして、一日に犬に必要な水分量は、体重の約5%~7%とも言われています。そのため、毎日水分を摂取する必要があるでしょう。梨の成分の90%近くが水分です。梨は他のフルーツと比べても甘すぎることがないため、犬が摂取しやすい果物です。

あまり水を飲まない犬やなくなったシニア犬や、夏バテでドッグフードをあまり食べない犬の水分補給や栄養補給にもなるでしょう。犬の体内の水分が極端に少なくなった場合、代謝が悪くなりますし、脱水状態になってしまいます。脱水状態になると腎臓への負担がかかり、危険です。ですから、夏の時期などの暑くなる季節には、愛犬に水分をきちんと摂取させるように気を付けましょう。

アスパラギン酸

アスパラギン酸は、哺乳類の体を形成するために必要なアミノ酸の一つですが、梨には100g中に140mg のアスパラギン酸が含まれています。アミノ酸は、必須アミノ酸、準必須アミノ酸、非必須アミノ酸に分類されますが、アスパラギン酸は非必須アミノ酸です。

アスパラギン酸は、タンパク質の合成に関わることや、アンモニアの排泄を促す働きがあり、代謝に良いものとされています。犬の場合も同じように、利尿作用や、エネルギー代謝が良くなる効果が期待できます。また、アスパラギン酸は、疲労回復にも良いとされています。そのため、梨は疲れをやわらげる成分が多く含まれていると言えるでしょう。

プロテアーゼ

梨には少しですが、タンパク質を分解する消化酵素プロテアーゼが含まれています。梨は、お肉を柔らかくするために料理に利用されます。犬のドッグフードに含まれている栄養素の多くは、タンパク質です。

ドッグフードから摂取するタンパク質を、プロテアーゼは効率よく消化することができます。プロテアーゼは、消化を促す効果が期待できることから、犬に適度に梨を与えることは健康にも良いことと言えるでしょう。


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