猫がねぼけることはある?
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人間の場合、寝ぼけて不思議な行動をすることがありますが、猫も寝ぼけることはあるでしょうか。結論からいうと寝ぼけます。猫というと常に敏感に周りの様子をうかがっていて、人間が目を覚ましている時は猫も目を覚ましているイメージがあるかもしれません。わずかな物音にもすぐに反応するように見えることがあります。しかし家でリラックスしている猫は人前でも堂々と寝ていることがあります。この記事では猫の眠りのメカニズムについて、そして寝ぼけている時にどんな行動をするかについて解説したいと思います。
猫の眠りのメカニズム
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猫はよく寝る生き物です。猫の睡眠時間は人間のよりも長く、平均で12時間から16時間くらい寝ると言われています。1日の半分から3分の2ほど寝ているわけですから相当です。猫の睡眠のメカニズムは人間のそれとはかなり違います。眠りはよくレム睡眠とノンレム睡眠とに大別されます。レム睡眠は脳が動いていて体は休息している状態です。一方ノンレム睡眠は体が活動していて脳は休んでいる状態です。レム睡眠は浅い眠り、ノンレム睡眠は深い眠りです。ノンレム睡眠の状態にあると人は少しの刺激では気づきません。人間の場合、ノンレム睡眠の割合が圧倒的に多いです。約8割がノンレム睡眠であとはレム睡眠です。一方猫はノンレム睡眠が非常に短いです。この2つの睡眠は交互に入れ替わりますが、猫の場合はレム睡眠が半時間から1時間30ほどでノンレム睡眠が6分前後です。つまり浅い眠りでかなりの時間を過ごしています。もし猫がだらーんと無防備に寝ているとしたら、それはノンレム睡眠の場合でしょう。逆に半分起きているような状態でいる場合はレム睡眠と推測できます。
飼い主の生活スタイルが猫に影響する
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上記のように猫の生態と人間の生態は異なるため、睡眠時間も異なります。しかし飼い猫の場合、猫の生活リズムは人間の生活リズムによって変化することもあります。基本的に猫は明け方や夕暮れ時に活動しています。また日中や夜中は休んでいます。しかし人間が猫を可愛がって起こしたり夜寝たいのに電気がついていたりすると猫の生活リズムがくずれることがあります。