犬はどれくらい食べるべき?
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愛犬が幸せそうにえさを食べている姿はなんともほほえましいものです。飼ってきたフードが合うか合わないか心配な時も、がつがつ食べる犬の反応を見ると安心します。食べた後に満足そうな顔をしているのを見るのも飼い主にとっての楽しみでしょう。しかし犬の食事に関しては気にすべきポイントがあります。それは食べ過ぎになっていないかどうかです。
犬は放っておくといつまでも食べているイメージがあります。しかしもちろんどれだけ食べても良いわけではありません。適切な量というものがあります。伊達の街動物病院 獣医師である加藤桂子さんによると、犬に必要な一日のカロリー量は以下の通りです。
*係数は健康な成犬で1.2、高齢犬は1.4、肥満犬は1.4、ダイエット中の犬は1.0にします。
この計算量がすべての個体に一様に当てはまるわけではありませんが、基本的にはこれを参照にすると犬への適度な給餌ができるようになります。食事の回数に関しては子犬が3,4回、大人の場合は2,3回になります。一度にまとめて食べると良くないので分けて食べさせるのが大事です。また老犬に関しては回数を3,4回に分けると良いでしょう。老犬は消化機能が衰えているからです。
犬に満腹感はないの?
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とはいえ犬は放っておくといくらでも食べてしまう傾向があります。まるで満腹感がないかのようにエサをがっついている場面をだれでも見たことがあるでしょう。満腹中枢という脳の視床下部にある部位が作用すると満腹感を感じます。基本的にこの満腹中枢は血糖値などとの関連で刺激を受けて作用します。しかし犬の満腹中枢の作用は人間のそれと比べると鈍いとされています。人間の場合実際に満腹感を感じるまでには多少の時間がかかるとされています。20分くらいはかかるという意見もあります。犬の場合はさらに時間がかかる可能性があるでしょう。このような場合に食べ過ぎになってしまいます。犬は早食いの習性があり、満腹感が作用するまでにけっこうな量を食べてしまうというわけです。
満腹中枢があるのに犬が食べ過ぎてしまう理由としては、ほかに食いだめ習性があげられるでしょう。犬の祖先とされるオオカミは大量に胃袋に獲物を保存できるといわれていますが、狩りの失敗に対応するためにそのような習性をもっている可能性があります。常に胃袋を満たしておこうとする感覚を飢餓感と呼ぶことがありますが、犬も似たような感覚で常にいっぱい食べておきたいのかもしれません。ひっきりなしに食事をする犬の習性に関しては以下のようなコメントがありました。
我が家の犬(2歳・ヨーキー♀)ですが、満腹感がなく常に食べ物を欲しがります。体重を計測し、適切なドッグフードの量を与えているので、餌の量が少ないとかありません。犬用オヤツも用量の範囲で与え、空腹じゃないと思うのですが・・。どれだけ食べても満腹にならず、いつも空腹で、食事や餌をずっと欲しがります。出典:https://www.dogoo.com/toukou/dogqa/faq_log/2064123.htm
犬に食事や餌を与えれば、全て食べると思ってるので、犬が常に空腹なのは気にしませんでしたが・・・。「犬に満腹感ない!」少なくとも私が飼った犬に関しては、どれだけ食べても満足せず満腹感はありません!どこまで食べるのか試したい気もしますが、怖いので止めときます。飼主の間違った思いやりで、犬の満腹になるまで食べさせたら、多分おなか壊すでしょうね・・・。出典:https://www.dogoo.com/toukou/dogqa/faq_log/2064123.htm
アドバイスではなく、犬に満腹感がない体験談です。かつて飼っていた我が家の小型犬(7kg)も、食べ物にすごい執着しました。私も質問者さんと同じく体重と年齢を考え、食事量&おやつも決められた量を与えても、それでもすごい食欲でした。1度フードのチャックを閉め忘れた事がありました。それに気付かず留守にし、帰宅するとワンがいきなり吐きました。私が留守の間に、お腹に入るだけ食べていたようです。想像以上のフードの量です。それが胃の中で膨張し苦しくなりもどしてしまったようです。その他、私がお客様に食事を用意して、(我が家はこたつなので、低いです)テーブルに置いて、ほんの少しの間でも狙って、食事までに手を付けてしまうこともありました。(もちろんその後はゲージに入れるようにしましたよ。笑)出典:https://www.dogoo.com/toukou/dogqa/faq_log/2064123.htm
構造上犬には満腹感がありますが、あたかもないかのように食べ物にがっつくのを見ると、健康面で心配になってしまう人もいるでしょう。実際上記のコメントでは吐いている犬もいます。
犬が食べ過ぎるとどうなる?
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ではもし犬が食べ過ぎてしまった場合はどうなるでしょうか?人間の場合と同じく体調不良を起こす危険性があります。例えば胃拡張や胃捻転といった問題が発生するリスクが高まります。胃腸にガスがたまってぱんぱんに膨れるのが胃拡張です。胃拡張が進展したのが胃捻転です。まず胃拡張になると周りにある臓器が圧迫されてしまいます。そして血液の流れが悪くなって最終的に呼吸困難が起きてしまう可能性があります。胃捻転まで進むと、胃がねじれた状態になります。こうなるとよだれが垂れたり動きが変になったり吐きたくても吐けないという異常な状況になります。欠陥も一緒にねじれるため最悪の場合は死んでしまいます。動物病院に直行すべき状況です。愛犬がこれらの病気になってしまったというこんな飼い主のコメントがありました。
我が家には3匹のオバぁちゃん犬がいます。そのうちの1匹がつい数日前(5.5キロ・13歳・ダックス♀)ご飯をあげた後、歩けなくなり背中をクネラセショック状態のようになりました。急いで病院に連れて行き診察してもらいました。先生には胃拡張をおこし、胃捻転になる一歩手前だと言われました。見てないと、すぐ他の子のご飯を取る子で・・・食べすぎだったらしく・・・食事の量を減らし数回に分けてあげるようにと言われました出典:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1156735736
人間でも食べ過ぎると肥満や関節の問題など気になる問題が出てしまいかねません。動物でも同じです。家庭で犬を飼っている場合は飼い主がきちんと量をコントロールする必要があるでしょう。