飼い主の皆さんはワンちゃんたちのどのようなところが好きでしょうか?可愛らしい仕草でしょうか?ワンちゃん特有のしなやかな身体と筋肉かもしれませんね。ワンちゃんの一生懸命で素直な性格が好きな飼い主さんも多いでしょう。
そんなワンちゃんの愛すべき特徴の一つに美しい毛並みがあります。ワンちゃんの毛並みは犬種によって様々です。その特徴ある被毛に惹かれて一緒に生活することを選んだ飼い主さんたちもいることでしょう。
ワンちゃんの毛並みをよくするには?
![Brushing her Pomeranian dog](https://cdn.mofmo.jp/v3/640/imeditor_storage/1/article/474101581.jpg)
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ワンちゃんの毛並みを良くするためにはどのようなことが必要でしょうか?
もちろん定期的なブラッシングやシャンプーと言った被毛ケアは大切でしょう。また大きなストレスなどを抱えてしまうと、被毛が抜けたりすることもありますから、飼い主さんの日々のケアとお世話が大切になってきます。
毛並みを良くするための方法はたくさんありますが、今回は良質な毛質をつくることに注目したいと思います。ワンちゃんの被毛も体の一部であり、ワンちゃんの体で作られるものです。
ですから、被毛をつくり、維持するために必要な栄養素を十分摂取することが大切なポイントとなってくるのです。特に毎日の食事でどのような栄養素を取り入れているかを考えることは必要です。
これから毎日の食事で取り入れたい栄養をご紹介していきます。
良質な動物性タンパク質
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ワンちゃんの皮膚の角質や被毛は「ケラチン」と呼ばれるタンパク質から作られています。ですから、ワンちゃんたちはタンパク質をしっかりと摂取することで、健康的な被毛を保つことができます。
ワンちゃんは人間よりもはるかに沢山のタンパク質を必要とします。人間にとってバランスの良い食事とは炭水化物を比較的多めに摂取することかもしれませんが、ワンちゃんの場合はそうではありません。
もちろん炭水化物も必要ですが、一番はタンパク質です。高タンパクな食事こそがワンちゃんの健康を維持するのです。
またタンパク質の種類にも気を付けなければなりません。ワンちゃんたちは植物性のタンパク質を消化することが非常に苦手です。植物性のタンパク質を多量に与えてしまうなら消化不良を起こしてしまうでしょう。ワンちゃんには肉や魚などの動物性のタンパク質が必要なのです。
・低カロリー高タンパクのお肉を選ぶのもオススメ
馬肉や白身魚など寄生虫の心配のない食材を選ぶのも最適です。生であげる場合は新鮮なものを日にちが経過しているものに対しては、しっかり火を通し、冷ましてからあげることが重要となります。
市販のドッグフードを与えているなら、良質な動物性タンパク質が使用されているものを選ぶようにしましょう。また成分表でタンパク質の割合が高いものを選ぶこともできます。
ワンちゃんにはしっかりとタンパク質を与え、被毛を維持するための栄養素をしっかりと取り入れてもらうようにしましょう。
良質な脂質
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脂質は控えるべきというイメージをもっている方も多いのではないでしょうか?
ところが、脂質は身体全体の健康、特にみずみずしい肌や滑らかな毛並みを維持するためには欠かせない栄養素なのです。質の悪い脂質をたくさん摂取してしまうと、肥満に繋がりますし、病気にもなりやすくなるでしょう。
大切なのは、質の良い脂質をある程度摂取することです。特に必須脂肪酸と呼ばれるものを体内に取り入れるようにしましょう。
必須脂肪酸にはオメガ6脂肪酸やオメガ3脂肪酸がありますが、ワンちゃんの食事にはオメガ3脂肪酸が不足することが多く、できるだけオメガ3脂肪酸の摂取を心がけると良いでしょう。
・脂溶性なので取りすぎに注意が必要
必須脂肪酸には皮膚や毛並みを良くするだけでなく、ワンちゃんの血流をよくしたり、動脈硬化を予防したりする効果もあります。
積極的に良質な脂質を摂取するようにしましょう。もちろん必要以上に摂取するならオーバーカロリーとなってしまい、健康を害するので、程度をわきまえることは大切です。
オメガ3脂肪酸は魚油やアマニ油に含まれていることで有名です。魚を与えると魚油も同時に摂取することができますから、原料として魚油や魚肉が含まれているドッグフードを選ぶと良いでしょう。
十分なビタミン
![Vitamins in fruits and vegetables. Natural products rich in vitamins as oranges, lemons, red pepper, kiwi, tomatoes, bananas, pears, apples, walnuts, watermelon, hazelnuts, peach and green grape](https://cdn.mofmo.jp/v3/640/imeditor_storage/1/article/417009853.jpg)
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またビタミンが不足してしまった場合はワンちゃんたちの毛並みに悪影響が及びます。ですから、ごはんから十分ビタミンを摂取するように心がけてください。
特にビタミンAやビタミンEなどはワンちゃんの皮膚と被毛の健康を保つために欠かせません。またビタミンB群の1つであるビオチンもタンパク質の活用をサポートするものとなっています。
ドライフードを与えているワンちゃんたちは基本的にビタミンが不足することがないかもしれません。しかし、粗悪なドッグフードや手作りごはんではビタミンをバランスよく摂取することができず、毛並みに影響を与えてしまうかもしれません。
腸内環境を改善する
![puppy dog sitting and looking sadly at camera by pooping on the carpet at home](https://cdn.mofmo.jp/v3/640/imeditor_storage/1/article/502329910.jpg)
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毎日のごはんに十分な栄養が含まれていてもしっかりと消化吸収できていないなら、効果は半減してしまうでしょう。また腸内環境が悪化するなら免疫力が下がってしまうので、それに伴い皮膚や被毛も悪影響を受けてしまうことがあります。
ワンちゃんの毛並みを美しく保ちたいなら、栄養だけでなく、腸内環境を良い状態に保つことにも注意を向けるようにしましょう。
ワンちゃんの腸内環境を知りたいなら、うんちを観察することです。軟便や下痢が続いているようであれば、腸内バランスが崩れているのでしょう。またワンちゃんの口臭がひどい場合も腸内バランスが崩れている可能性が高いでしょう。
適度な食物繊維、乳酸菌、オリゴ糖などを与えることで腸内環境を整えることができるかもしれませんね。安定した、消化吸収環境を作ってあげるようにしましょう。