犬にとって目は優れた感覚器官ですが、地面に近いところにあるので砂ぼこりやゴミが入りやすく、目の位置が高い私たちよりずっと不利な条件に置かれています。犬は人間よりも目の病気を発症するリスクが高く、特に8歳以上になると急増する傾向があるのはご存知でしたでしょうか?
目の調子が悪くなると動きも鈍くなり、ケガのリスクも増えることになりますので、毎日の生活において当たり前にできていたことにも危険が生じるようになるかもしれませんね。
1.ルテインの効果
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喧嘩をしたり、ふざけて目に外傷を負ってしまうこともありますし、結膜炎や角膜炎だけでなく、白内障や緑内障などの眼病も多いので、積極的に予防や改善のために普段から気を配る必要があります。また、犬は症状によるストレスによって自分で目をこすってしまうことが多く、人間よりも悪化するスピードが速いので普段から気にかけておく必要があるでしょう。早期発見・早期治療が大切ですが、予防することが一番です。
目の病気に最適
ルテインには黄斑変性症や白内障などの目の病気を予防・改善し、目の健康を保つ効果が期待できます。ルテインは目の網膜の中央になる黄斑部に多く存在していて、網膜に有害な可視光線の吸収や目に影響のある活性酸素に強力な抗酸化作用で対抗する働きがあるそうです。
犬は一定量のルテインを水晶体や網膜に保有していますが、加齢に伴いルテインの減少や活性酸素の増加が生じることが見られるそうです。
ルテインが減少すると・・・
ルテインの減少によって抗酸化作用が弱まり活性酸素が増加すると、黄斑の変性が起き、目の病気を発症してしまうことにつながります。体内で生成することができない成分なので、白内障、緑内障、加齢黄斑変性症といった老年期に見られる病気の予防と改善には定期的にサプリメントによるルテインを摂取して補う必要があるでしょう。ドックフードは栄養バランスを考慮して作られていますが、それだけでは十分な量のルテインを摂取することは難しいことを頭に入れておいて良いでしょう。
効率的なルテイン摂取が重要
ルテインが不足することがないように愛犬にあったサプリメント選んで継続的に意識的に与えることが健康を維持するためには大切であると言うことができるでしょう。
ルテインを自ら生成できるのは、植物だけで、緑黄色野菜や黄色やオレンジの花にルテインが豊富に含まれています。これらの中で、高純度のルテインが抽出できるのがマリーゴールドという花で、ルテインのサプリメントの原料として多く使われています。
過剰摂取の副作用の理解
ルテインは、目の病気の予防として重宝されているカロテノイドのうちの1つです。
摂取には、ほうれん草やケールなどの緑葉野菜に多く含まれています。酸化防止剤として使われていることも多く存在します。
しかし、ルテイン自体脂溶性なので、水に解けず、油と一緒に摂ることで十分な栄養素を摂取することができます。多くのルテインを摂ることで、黄斑部分ができ、皮膚が黄色くなります。