絶滅危惧種の犬種
絶滅危惧種とは絶滅の危機にある生物種の事です。
犬の中にも絶滅危惧種とされているものがいます。
世界中で数頭しか確認されていない珍しい犬種もいるのです。
チベタンテリア
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チベタンテリアは紀元以前から存在していたとても歴史ある、チベット原産の牧羊犬種です。
主には牧羊民に家畜の羊などを移動させる牧畜犬として使われていました。
牧畜犬としての役割以外にも家の見張りをする番犬や狩猟を手伝う猟犬としての働きもこなしていたようです。
このチベタンテリアは当時の人々から神聖化されてとても丁重に扱われていました。
神聖化されていたため売買をされることがなく、贈り物として扱われていたようです。
テリアという名前がついていますが、テリア種ではありません。
単にテリア種と同じサイズだったことからついた名前だそうです。
シーリハムテリア
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シーハムテリアはイギリス・ウェールズを原産とした犬種です。
イギリス・ウェールズ地方の幅フォードウエストにあるジョン・エドワード大尉の所有地の名「シーリハム」から名付けられたテリア種です。
シーリハムテリアの体高は30㎝ほどで小型犬に分類されます。
体型は小さく胴が長めで短足です。
本来は長い被毛に覆われていますが、カットによって短く切りそろえることもあるようです。
ローデシアン・リッジバック
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ローデジアン・リッジバックは南アフリカの原住民ホッテントット族の猟犬リッジバックと、ヨーロッパ人が持ち込んだヨーロッパ原産の猟犬の交配で生まれました。
アフリカでは猛獣狩りに使われており、筋肉質で非常に勇敢です。
体高は60㎝後半の大型犬に分類されています。
胴体と手足が長く、非常に力強く走力にも秀でた猟犬です。
ローデジアン・リッジバックの特徴はなんと言っても名前通りのリッジバックです。
背中の真ん中には逆毛があります。
この毛は首から尾の付け根にかけて走っていてその部分だけが逆毛となっているため非常に目立ちます。
リッジバックをもつ犬種は世界的にも珍しいようです。
オーストラリアン・キャトルドッグ
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オーストラリアン・キャトルドッグはテイモンズ・バイターという犬種を原種としています。
オーストラリアの開拓史においてオーストラリアの発展に貢献したようです。
主に牛を追って管理する牧牛犬として使われてきました。
広大な土地を駆け回り、牛の大集団を統率し、決まった場所に追い立てる能力があります。
忍耐力と精神力が優れた犬として重宝されたといわれています。
現代においても、飼い主の家族に対してとても良くなつき愛らしい姿を見せてくれます。
その反面、知らない人にはなかなか警戒心が強く慣れることが難しいようです。
牧牛犬としてひたすら走り続けることができるほどの豊富な体力をもっていますので、運動量には気を配る必要があります。