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ネベロングの基礎知識&おすすめのキャットフード!


ルーツ

「ネベロング」の始まりは、1984年にアメリカのコロラド州に住む女性ブリーダーのコーラ・コブさんの飼育していた”エルザ”というロシアンブルーの短毛のメスと、ターキッシュアンゴラそっくりの黒猫の間に生まれた猫から始まります。

6頭生まれたうちの1頭だけ、被毛の色がブルーで、しかも長毛の猫が生まれたのです。

コーラ・コブさんはこの猫を”ジークフリート”と名付けました。

このジークフリートの誕生の5ヶ月後、同じ親猫から新たにブルーで長毛の被毛をもつジークフリートそっくりの子猫が生まれ、コブさんによって”ブルーンヒルデ”と名付けられました。

この2頭が「ネベロング」の起源になりました。

遺伝学者のソルベイグ・プリュダーの助言もあり、コーラ・コブさんによってこの2頭が掛け合わされ、1986年に新たな子猫が誕生し、TICAに「ネベロング」として血統書登録されたのです。

当初は、TICAのみに純血種として登録されていましたが、現在では他の血統書登録団体である、WCFやGCCFなどでも正式に登録されています。

このように、「ネベロング」の原産国はアメリカで、猫種として認められるようになったのは1986年と比較的新しい猫であることがわかります。

ただ頭数が少ないという問題はまだ解決されておらず、遺伝疾患を避け健康的な個体を生みだすために、ネベロングと見た目が類似している「ロシアンブルー」を繁殖のために用いることが公認され、遺伝子の多様性が計られています。

ネべロング

Madelein Wolfaardt/shutterstock.com

名前の由来

「ネベロング」の元になった猫達”ジークフリート(Siegfried)”と”ブルーンヒルデ(Brunhilde)”は、生みの親であるコーラ・コブさんの愛読書であった、ドイツの叙事詩”ニーベルゲンの歌(Nibelungenlied)”の登場人物の名前に由来してつけられました。

ですから、「ネベロング(Nebelung)」も、愛読書であるニーベルゲンの歌から取られたのではないかと推測されています。

また、ドイツ語の霧という意味のNebeと、英語の長いという意味のLongと組み合わせて、霧がかったようなブルー、しかも霧のように軽やかな長い被毛を持っている特徴からつけられているという説もあります。

どちらの説だけというよりは、猫のルックスを表すのにぴったりな名前が大好きなドイツの叙事詩にあったという両方の意味合いを含んでいる気がしますよね。

ネべロングの被毛はまるで霧がかったブルー

jaboo2foto/shutterstock.com

身体的特徴

「ロシアンブルー」の被毛を長くした感じであると冒頭でもお伝えしたので、みなさんの中である程度のイメージが出来上がっているとは思いますが、とても素敵な容姿をしている猫種ですので、ぜひ詳しくお伝えしたいと思います。

サイズ

平均体重は、オスが5kg~6kg、メスが3kg~4.5kgですので、猫の中でも平均的な中型サイズになります。

柔らかい被毛に包まれてはいますが、体つきは、筋肉質でがっしりとしています。

しかし、丸くて太いというよりは、スリムな細マッチョという感じです。

ボディも顔も形もシャープでスッキリしているので、気高い雰囲気が醸し出されています。

瞳の形はアーモンド型で大きく、色の基本色はグリーンとされています。

ただ、グリーンにも少しバリエーションがあり、グリーンがかったイエローの場合もありますし、エメラルドグリーンと言われる正真正銘のクリアなグリーンをしている場合もあります。

生後すぐの子猫では、クリアなグリーンではないことが多く、成長するにつれ発色が良くなってくるようです。

透き通るようなグリーンの瞳を持つネべロング

Henk Vrieselaar/shutterstock.com

被毛

”短毛の貴族”と言われている「ロシアンブルー」の長毛種として誕生した「ネベロング」ですから、被毛の美しさには自信があります。

色味は「ロシアンブルー」と同じ、スモークがかかった独特の味わいのあるブルーのみが公認カラーとなっています。

個体によって多少の濃淡はありますが、被毛の色は猫種の特徴となっているので譲れないところです。

被毛の長さは、「ネベロング」の良さが引き立つところで、綿毛のようにふわふわとした柔らかいロングの被毛が体全体を覆っています。

尻尾は特に長く伸びボリューミーです。

見た目の期待を裏切ることなく、撫でるとシルクのような肌触りがするそうで、癖になる気持ち良さを感じられるそうです。

「ネベロング」自慢の立派な長毛になるまでには2年ほどかかるそうで、成長と共に少しづつ美しい被毛が整っていくのを見るのも忘れられない素敵な時間になりそうですね。

美しい立派な被毛を保つには、念入りなお手入れは欠かせません。

ダブルコートで抜け毛も多いですし長毛なので、絡まったり毛玉ができないように、1日1回のブラッシングは必要ですし、週に2回~3回はコーミングをしてあげましょう。


もちろん猫自身も毛づくろいはしますが、信頼関係を築く良い機会にもなりますし、何よりうっとりする美しさと、触り心地の被毛ですので、お手入れをしてあげるのが苦にならないどころか、喜びになると思いますよ。

美しい被毛を持つネべロング

Kinga P/shutterstock.com







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