魚メインのドライキャットフードのメリット
「良質」とつくと、どうしてもイギリスやドイツなどのペットフード先進国が発売しているプレミアムキャットフードをイメージする方も多いと思います。となると、ますます魚メインの商品が限られてしまうように思うことでしょう。
しかしよく探してみると、フィッシュベースのキャットフードで良質な商品はたくさんありますし、食べさせるメリットもあります。
ですから今日は、良質な魚メインのドライキャットフードのお勧めの商品と、メリットについてご紹介したいと思います。
Jirsak/shutterstock.com
日本では昔から、猫には魚というイメージがありますね。それは魚を食べることが猫の健康を促進するからでしょうか?また、猫が好む味だからでしょうか?
実は、日本で飼い猫に魚を食べさせる習慣がついたのは、日本人の食卓に魚が並んでいたからです。昔は、人間の食事の残り物をペットに食べさせていたので、魚メインの食事をしていた日本人に飼われていた猫は、必然的に魚を食べるようになったわけです。
さらに、島国で海に囲まれている日本では、野良猫であっても、身近な獲物が魚であったことも頷けます。
完全肉食の猫は、鳥・うさぎ・ネズミなどの小動物をメインの食料としてきたので、外国ではミートメインのキャットフードが多いわけですが、住む環境によって得られる動物の肉を食べてきたということで、日本では魚を食べるイメージが定着しただけなのです。
つまり、日本に定着している猫は魚が好き&猫には魚が一番というのは、あくまで環境に依存していたわけです。しかし、魚を食べることにはメリットも多くあります。
ですからこれから、生物学的にも確証されている魚メインのドライキャットフードの5つのメリットをあげていきたいと思います。
タウリンが豊富
MVolodymyr/shutterstock.com
魚メインのキャットフードの大きなメリットは、猫が自力で合成できない栄養素を摂取できることです。その一つがタウリンです。
猫はタウリンを合成する酵素を持っていないので、食事を通してコンスタントに摂取しないと、タウリンの欠乏により拡張型心筋症が生じてしまう危険が高まります。
必須アミノ酸であるタウリンは、体や細胞を正常な状態に保つ作用があります。特に肝臓機能をサポーとしたり、血圧を安定させたり、心臓病を予防するのに効果的です。
このタウリンを取るために、肉食でありながらも魚を食べてきたと言われているほど、猫にとって必要な栄養素なのです。だからこそ、キャットフードの多くには、タウリンの含有量を記した商品が多いのです。
野生の猫は、本能的に自分の体調に合わせて捕獲する獲物を変えると言われています。つまり、毎日同じ捕まえやすい鳥を食べる代わりに、その鳥では得られない栄養素を取るために、多少捕まえにくくても、他の獲物を捕まえるということです。
本能的に、自分の体を把握し、何が必要かを判断して狩をしていたのです。人間に飼育されている猫は、与えられる食事を食べるか食べないかしか選択肢がありません。
だからこそ、猫にとって絶対に食事で補ってあげなければならないタウリンを多く含む、フィッシュベースのドライキャットフードをローテンションでも入れてあげるのは、飼い主の務めであるともいえるでしょう。
DHAが豊富
shutter.stock.com
タウリンの他にも、魚には有効成分がたくさん含まれています。唯一脳まで到達する貴重な栄養素であるDHAもその一つです。DHAは、脳細胞を柔らかくしたり、修復したりする働きがあります。
少し前に魚・魚・魚?魚を食べよう頭が良くなるという歌が流行りましたが覚えておられるでしょうか?これも、魚に含まれるDHAが脳の働きを活発にすることから作られた歌のようです。
現在の猫は、生活環境の変化や医療の充実によって、以前には考えられないほど長生きするようになりました。昔は、8歳程度が寿命とされていましたが、今では14歳ほどにまで伸びているのです。
猫は2歳で人間年齢の24歳になり、その後は1年で4歳づつ歳をとっていきます。ですから、10歳を越えると、人間でいう60代以上になるシニア猫になり、体の様々な所に老化現象が現れてきます。
特に脳は大きな影響を受けるので、シニア期に入っても生き生きと過ごせるためにも、魚に多く含まれるDHAを、良質なキャットフードからたくさん摂取させてあげたいですね。
アレルギーを起こしにくい
特に白身魚をメインにしたキャットフードは、底アレルギーとして近年注目を集めています。
かわいそうなことに、危険でしかも不必要な化学添加物を使用しているような商品や、コスト削減のためだけに、猫にとって全く価値のない穀物を主原料としている劣悪な品質のキャットフードが原因で、アレルギーを発症する猫が多くなってきています。
そのようなキャットフードを食べていると、消化不良を起こし、皮膚炎や痒みというアレルギー症状が次第に出てくることが多いです。
さらに、穀物についで肉もアレルギーの原因になりやすい食材と言われています。肉の品質の問題がなくても、環境など様々な問題から、特定の肉や肉類全てにアレルギー反応を起こしてしまう猫がいます。
猫がアレルギーを発症するほとんどのケースは、食べ物が関係していると言われています。
ですから、最初からアレルギーを起こしにくい良質な素材を使っていて、猫にとって不要なものを省き、程アレルギーの食材をメインにしている商品を選んであげることは懸命でしょう。
消化吸収が良い
さらなるメリットは、消化吸収が良いことです。猫の腸は短く、消化に適している食材とそうでないものがはっきりと分かれます。
野生の時は、完全肉食であったわけですから、猫の消化器官は肉の消化に適した作りになっています。もちろん魚も動物性のタンパク質という肉と同じ栄養源を持っているので、消化吸収に適しています。
どの魚も消化しやすいのですが、特にサーモンは、消化吸収しやすい魚と言われています。子猫や老猫などは、消化機能が未発達だったり、衰えている場合が多いですので、スムーズに栄養を吸収できる食事を与えてあげるのは大切なことでしょう。
食いつきが良い
Alena Lebedzeva/shutterstock.com
猫は、嗅覚、つまり匂いで美味しそうかどうかを判断します。ですから多くのキャットフードは、猫の食いつきをよくするために、香りについて研究し、化学フレーバーをつけることまでします。
その点、良質な魚を使用したキャットフードは、何もつけなくても香りが強く、自然と猫たちが引き寄せられてきます。
実際、魚メインのキャットフードのパウチを開けた時にフワ?と香りが漂うことが多いです。商品によっては、飼い主さんにとっては少しきつく思えるような匂いでも、猫は大喜びして食べることが多いですよね。
毎日の食事を、猫が美味しいと感じながら喜んで食べてくれるのを見るのは、飼い主にとって何よりの喜びですし、もちろん猫も嬉しいはずです。
おすすめの魚メインの良質キャットフード
Africa Studio/shutterstock.com
以上が、魚メインのキャットフードの5つのメリットです。どのポイントも猫の健康を促進し、飼い主さんと愛猫の幸せな時間をできるだけ長く取ることに貢献してくれるものですよね。
これらのメリットを知った今、ぜひ魚メインの良質なドライキャットフードを、大切な飼い猫にも食べさせたいという思いが強くなったのではないでしょうか?
早速、おすすめの商品3種類をランキング形式で紹介していきますので、参考にしていただければと思います。
NO.1「モグニャン」
キャットフードの専門家であるレティシアンによって、猫の食いつきと健康を最大限に考えて開発されたモグニャンは、ほぼ全てのサイトで100点満点と評価されている、白身魚をベースにした優良キャットフードです。
獣医師の9割以上がモグニャンを使用し、また88%以上の獣医師が、患者さんにもおすすめしていることからもその質の高さがお分かりいただけると思います。
モグニャンは、すでに優良キャットフードとして一定の地位を気づき、知名度もある「カナガンキャットフード」のスタッフによって、1年以上の歳月をかけて開発されました。
特にこだわったのは、「白身魚をたっぷり使うこと」「高タンパク・グレインフリーであること」「オールステージ対応であること」の3つです。
まず、白身魚は、赤ちゃんの離乳食にも使われるほどの安全で上質な品質のものが選ばれています。上質な白身魚は、低脂肪で高タンパクで、消化吸収にも優れており、猫が一番必要とする栄養素を満たしてくれます。
しかも、袋を開けた瞬間に香ばしい魚の香りがフワ?と広がり、愛猫が飛んで来ること間違いましです。その抜群の香りで、食欲が刺激されるので、気分屋の猫ちゃんでもバクバクと食いついてくれることでしょう。
しかも、全原材料のうち63%をしめる割合で白身魚が配合されているというリッチな内容です。ですから、粗タンパク質も30%と高い数値になっています。
これほどまでに上質な魚をたっぷりと使用しているので、香りも、美味しさも、栄養素も100点満点なのは頷けますね。
さらに、猫にとって負担となる穀物は一切使用しないグレインフリーであることも素晴らしいです。トウモロコシや小麦などの代わりに、食物繊維が豊富で、腸の働きをサポートしてくれるサツマイモで炭水化物を補っています。
また、モグニャン一つで、全ての猫種の全ライフステージの猫の必要を満たせるようにも計算されています。猫はライフステージによって、必要なカロリー数などが異なりますが、給餌量を調整釣ることで対応できるようになっているのです。
これによって、多頭飼いをしていても同じ餌をあげれますし、子猫からシニア猫までに食べさせることができるというのは、安全性が確かであることの現れでもあります。
この3つのこだわり以外にも、活力維持をサポートするリンゴや、カロテンやカリウムが豊富なカボチャ、体のバランスを整えるクランベリーなど、こだわりの野菜やフルーツがたくさん配合されています。
また、オメガ3とオメガ6が含まれているサーモンオイルによって、生き生きとした体が保たれるようになっていたり、不必要な添加物や体に有害な化学物質は一切使用しないなど、猫の健康を第一に考えた作りになっていることが随所に見られます。
魚メインのキャットフードの中でも、最高品質と言えるモグニャンは、公式ネットショプで購入することができます。通常は1.5kg入りで3,960円ですが、お得なキャンペーンが開催されていることもありますので、マメにチェックして見てください。
NO.2「シンプリー」
デリケートな体のつくりの猫を動物栄養学者とよく研究し、必要な栄養素を全て詰め込んみ、かつ偏食の猫でも満足する美味しさを実現したイギリス生まれのプレミアムキャットフードです。
毎日のご飯が猫の健康維持の決め手になることを知っているからこそ、高タンパク質で、グレインフリー、そして味覚を感じる細胞が人間の1/5ほどしかない猫でも美味しく感じられるようにこだわって作られています。
愛猫に新しいご飯をあげることに恐怖心を抱く飼い主さんもいるほど、餌に見向きもしなかったり、全く食べようとしなかったり、食後に様子がおかしくなるなど、猫はデリケートで偏食で飽きっぽい性格をしています。
しかし、健康と美味しさを兼ね備えたシンプリーなら、偏食気味や食に興味のない猫ちゃんも喜んで食べ、体も元気になってきたなどの喜びの感想が多く、悩める飼い主さんの救世主になってくれていることがわかります。
それも、人間でも食べられる食材のみ使用のヒューマングレードであることに加え、様々な健康リスクに配慮した黄金バランスを追求しているからです。
そして何と言っても、魚の割合の多さが決め手となっています。
・骨抜きサーモン(31%)
・サーモンオイル(8.1%)
・乾燥白身魚(6.5%)
・生マス(4.65%)
・サーモンスープ(2.3%)
など、サーモンをベースに73%もの割合で魚が配合されています。
まさに、魚の風味や旨味を濃縮したドライキャットフードなので、袋を開けた時から偏食気味の猫が近づいてくるほど、美味しそうな香りが漂います。
肉食の猫にも満足感を与えるたっぷりの魚と、猫本来の生態にあった食事ができるように、野菜や海藻も配合しているので、子猫からシニアまでずっと食べ続けられるお勧めのドライキャットフードです。
1.5kg入りで3,960円で販売されています。なんとすでに世界累計で100万袋以上販売されている大人気のキャットフードです。
No.3「ACANA Pacifica(アカナ・パシフィカ)」
カナダ産のアカナは、冷凍・加熱・化学物質・保存料を使用しない新鮮な原材料でキャットフードを作ることにこだわった製品づくりをしています。
しかも無冷凍で保存料もゼロですから、地元産のものだけを毎日自社キッチンに運び、すぐに調理するというこだわりがあります。
そのおかげで、タンパク質や脂肪を最も自然な形で取り入れることができますし、新鮮な栄養素を豊富に配合することに成功しています。
アカナパシフィカは、カナダ・バンクーバー島北西部で取れる、生のニシン・イワシ・カレイ・タラなどの天然魚を原材料としており、75%が動物性原材料になっています。
そのため、粗タンパク質が37%以上という猫にとって適切な食事であることがわかります。また天然魚は、DHAやEPAを豊富に含むので、猫の免疫機能を向上させ、毛並みを美しくするのにも一役買ってくれます。
340g入りで1,350円、1.8kg入りで6,264円で販売されています。価格は少し高めにはなりますが、猫の健康のことを考えると、価値ある出費と思えることでしょう。
まとめ
Rawpixel.com/shutterstock.com
モグニャン・シンプリー・アカナパシフィカといった、魚メインの良質ドライキャットフードについて見てきましたが、参考になったでしょうか?
カナダやイギリス初のドライキャットフードでも、生のフィッシュをふんだんに使用したドライキャットフードがあることをお分りいただけたと思います。
肉食の猫でも、魚から良質なタンパク質を取ることができ、含有量が多ければ食べ応えもしっかりと感じられます。しかも、魚にしかないタウリンなどの栄養素も摂取し、健康促進もサポートしてくれます。
さらに、アレルギーになりにくいことや、美味しい魚の香りで食欲が促進され、食いつきも良いなど、良質な魚メインのドライキャットフードにはたくさんのメリットがあることも知ることができました。
ぜひ、今日紹介した魚メインのドライキャットフードを、みなさんの飼い猫にも食べさせてあげてください。