「ロイヤルカナン pHコントロール」
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ペットの健康を考えたフードとして有名な「ロイヤルカナン」は、特別なケアを必要とする猫のための食事療法食が用意されています。
その中には猫が発症しやすい病気の一つである下部尿路症のためのフードもあります。
「pHコントロール」です。
今回はそんな「ロイヤルカナンpHコントロール」の原材料や成分を徹底分析して、愛猫に安心して与えることができるフードかどうか紹介したいと思います。
「ロイヤルカナン pHコントロール」の種類と違い
ロイヤルカナンpHコントロールには、多くの種類があります。
それぞれに特徴があるので、どんな時にどのフードを選んだらよいのか、紹介したいと思います。
pHコントロールウェット
こちらはpHコントロールのウェットタイプのフードです。
フード自体に水分が多く含まれているため、普段からあまり水を飲まない猫や高齢猫におすすめです。
また水分が多く結石ができにくいため、突発性膀胱炎にも有効だといわれています。
pHコントロール0
こちらはpHコントロールシリーズの中でも最も強い位置づけにあります。
結石の溶解作用が高いのでストルバイト結石の溶解効果が高いです。
またシュウ酸カルシウムの予防に一番高い効果があるので、突発性膀胱炎にも効果的です。
pHコントロール1
こちらは特にストルバイト結石用のフードとなっています。
もちろんシュウ酸カルシウムにも有効ですが、特にストルバイト結石ができやすい時期である3歳までのオスや7歳までのメスに効果的です。
こちらはチキン味とフィッシュ味の2種類が用意されています。
pHコントロール2
pHコントロール1が特にストルバイト結石に効果的であるのに対し、pHコントロール2はシュウ酸カルシウムができにくくなるのが特徴です。
もちろんストルバイト結石にも使用可能ですが、特にシュウ酸カルシウムができやすい3歳以上のオス猫と7歳以上メス猫におすすめです。
こちらもチキン味とフィッシュ味があるので、好みに合わせることができます。
pHコントロールライト
こちらもマグネシウムやミネラル分を調整しているため、ストルバイトやシュウ酸カルシウムが形成されにくいよう尿のpHを調整することができるようになっていますが、特に肥満気味の猫のために作られているので、体重をコントロールしながら、結石予防もしたいという猫にピッタリです。
他のpHコントロール製品に比べて、カロリーが10%減、高たんぱく低脂肪、食物繊維が豊富です。
pHコントロールオルファクトリー
こちらはpHコントロールシリーズの中でも一番新しいフードで、pHコントロールライト同様にカロリーを抑えたフードになっています。
ライトとの違いは、ライトよりもさらに食欲をそそる嗜好性の高いフードに仕上がっているので、なかなか療法食を食べてくれない猫におすすめです。
結石の溶解効果は、pHコントロール0とpHコントロール1の間の位置づけとなっています。
「ロイヤルカナン pHコントロール」の特徴
pHコントロールは下部尿路疾患を患う猫に与えることを目的としています。
そのためマグネシウムなどのミネラル分を調整しています。
では「ロイヤルカナンpHコントロール」の特徴は何でしょうか?
ここではpHコントロール0を取り上げてみたいと思います。
ストルバイト
ストルバイトが形成されにくいように尿を弱酸性に調整するため、ミネラル等の栄養バランスを調整しています。
尿量
健康的な尿量を維持するために、ミネラル等の栄養バランスを調整しています。
RSS
尿中のストルバイトやシュウ酸カルシウムの飽和度が高くない尿をするよう、ミネラル等の栄養バランスを調整しています。
マグネシウム制限
ストルバイト結石を構成をするマグネシウム含有量を制限しています。
ロイヤルカナンの他の一般的なフードに比べて、約35%減となっています。