突然子供たちを襲った伝染病
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1925年、町中の子供たちが突然、治療しなければ命にかかわるような高い感染性のある疾患「ジフテリア」という病気にかかり始めました。出典:https://www.littlethings.com/balto-the-hero-dog-v2/
大昔のアラスカのノームの町で、その悲劇は起こりました。
高い感染性のあるジフテリアが子供たちの間で急速に広まり、高熱や呼吸困難で子供たちを苦しめ始めたのです。
治療には血清という成分が必要でしたが、町に唯一いた医者は使用可能な血清を持っておらず、社会はますます大規模な伝染病に直面していったのです。
犬たちに希望を託して…
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一か八かでこの医師は、ニナナからノームの約700マイルの道を非常に危険なイディタロットトレイルで犬にそりを引かせ、血清を届けさせようとしました。出典:https://www.littlethings.com/balto-the-hero-dog-v2/
季節は冬だったため水路も凍っており、他に交通手段がなくこの町は孤立してしまいます。
そこでこの医者は、犬たちの人間に対する従順さと誠実さを頼りに、そりを引かせ遠い地まで血清を取りに行かせることを思いついたのです。
一か八かの思い付きでしたが、なんとこの犬たちは普通なら30日かかる道のりをわずか6日で成し遂げ、ノームに命を助ける血清を送ることができたのです!
バルトの鋭い感性と的確な行動
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信じられないことに、犬たちは「完全な暗闇か、猛吹雪で前が見えなくなるほど目の前が真っ白になるか」という状況の中で旅をしてきたにもかかわらず、完全にこの旅をやりこなしました。出典:https://www.littlethings.com/balto-the-hero-dog-v2/
身体能力もありとても優秀で、本当に賢いワンちゃんたちですね。
特にこのバルトという犬は、この旅のチーム全員が川に落ちてしまいそうになるところを救いました。
辺りは真っ暗闇だったにもかかわらず、バルトは川が近くにあることを感じ取っていたのです。
共にずっと旅を続けてきたチームの人間たちを守ろうとする、人間と犬の強い絆も感じられますね。
町人たちの命を救ったヒーロー
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バルトたちは、カルビン・クーリッジ大統領を含む何百万人もの人々に歓迎されました。出典:https://www.littlethings.com/balto-the-hero-dog-v2/
バルトはさらにセントラルパークに像も建てられました。
こうしてバルト率いるこのチームは無事に町に血清を届けることができ、伝染病は止まって、ヒーローとして称えられたのです。
バルトのおかげでたくさんの人々の命が助かりました。
頭が良く正しい判断ができ、さらに人間に対して忠実な性格の犬だからこそ、このようなことができたのかもしれませんね。
人間と犬はこんなに大昔から強い絆があり、身近な存在で深く関わり合っていたのですね。